2024/12/29(日) - 18:00
ウィリエール国内担当者、キット北村さんの試乗会全国行脚レポート。後半は夏休みの獺祭ライドから始まり、ジャパンカップ出展など例年以上に全国を駆け回った様子をお届けします。
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ウィリエールの国内担当者キット北村さん
2024年後半戦は、試乗会の多くを会社の後輩に任せて、アラフィフで腰痛持ちのキット北村は今年のイベント・試乗会出張を例年に比べて控えめにする予定でした。しかし現実的には、ミケ社(ウィリエールのホイール・パーツ部門)のジェネラルマネージャーが来日したり、アスタナ・カザクスタンチームがツール・ド・九州だけ参戦のはずが、緊急でジャパンカップにも参戦する事になったりと、結局例年以上に出張の多い後半戦でした。
さらにその上、ウィリエール本社から『マーク・カベンディッシュ卿が来日する際に日本で特別にイベントをする可能性があるから、スケジュールを空けておくように…。』との指令が7月にあり、それからおよそ2ヶ月もの間ウィリエール本社から連絡が無いので、ずっとスケジュールを決められずにやきもきしていました。(結局カベンディッシュ卿のイベントは日本ではなくシンガポールでの開催となりました。トホホ…)それでは後半戦のレポートは第2回獺祭ツアーのお話からスタートです!
試乗会&イベントレポート
8月中旬 第2回Ride to 獺祭2024 & 周防大島ライド
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第2回Ride to 獺祭2024 & 周防大島ライド photo:Kitto Kitamura
昨年、台風6号の進路に翻弄されたRide to 獺祭ですが、台風6号により参加辞退されたウィリエール乗りの店長らとシクロワイアード編集部の藤原氏から『今年こそは絶対に行くから、もう一度チャンスをください!』と懇願されました。昨年はスタートする時間が遅かったために、やり残した事がいくつかあったので前向きに開催を検討しました。
去年やり残した事は…、1つ目:岩国国際観光ホテルからの出発では無かったので、岩国から玖珂に抜ける激坂の欽明路を通らなかった事。2つ目:酒蔵見学の時間が押したために川遊びが出来なかった事。3つ目:周防大島で釣りが出来なかった事。4つ目:周防大島東部と西部を走れていない事。去年が不完全燃焼だったので、今年も超晴れ男:下浩明氏のパワーを借りて、再び中年のおっちゃん達の夏の思い出作りが始まりました。
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錦帯橋のほとりにある岩国観光ホテルをベースにライドを楽しむ一日 photo:Kitto Kitamura
旅行1日目、スタート時間を早めるため、参加者全員に広島市へ前日入りしてもらいました。今年のスタートはもちろん錦帯橋からです。Ride to 獺祭のダブルエース、今年ゼロ7からゼロSLRにアップデートされた“サイクルセンターしも”の下さん、フィランテSLR乗りの“ワイズロード新宿本館”の那須さん。アシスト兼雑用係にはチェント10Proディスク乗りの“サイクリングショップヤマネ”の山根さん、参加者唯一のリムブレーキバイク:チェント1SRの私・キット北村の古参メンバー4人。
そして、ネオプロとして、キット北村の同級生でフィランテSLR乗りの“ワイズロード大阪”の栗本さん、そして、シクロワイアード綾野編集長よりフィランテSLRを借りて参加の藤原さん。日程の都合により今年も参加出来なかったメンバー4人を除き今年は合計6名の参加者となりました。私以外が皆ディスクブレーキにアップデートされてしまったので、来年は私も新型自転車を広島の実家に常備する事にしました。
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東川の冷たい川で猛暑を凌ぎました photo:Kitto Kitamura
さて、去年走らなかった岩国市から郊外に抜ける欽明路が思いのほか辛い上り坂で、猛暑と相まって過酷なスタートを切りました。しかし、去年泳げなかった東川の中腹まで到達すると、欽明路で貯めた汗と疲労を冷たい川のせせらぎで洗い流すことが出来ました。川沿いを更に登って行くと、突然前が開け獺祭の酒蔵が現れました。今年は旭酒造の長尾蔵長と藤井女史が我々の到着を待っていてくれました。
炎天下ではあったけれど、酒蔵の中は大変涼しく心地良い。夏場はこの酒蔵に住みたいところです。また、本記事では酒蔵内の詳細を紹介していませんので、獺祭のお酒造りに興味のある方は去年のRide to 獺祭の記事を参照して頂きたい。
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長尾蔵長と藤井女史から私へ4大モニュメント制覇の記念として、獺祭のマグナムボトルをプレゼントされました photo:Kitto Kitamura
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長尾蔵長と藤井女史と一緒に記念撮影 photo:Kitto Kitamura
さて、ここで長尾蔵長と藤井女史から私へ、4大モニュメント制覇の記念として獺祭のマグナムボトルがプレゼントされました。本当は桜井社長や桜井会長からこの栄誉あるマグナムボトルを手渡される予定でしたが、同級生の桜井君は海外出張、お父さんの桜井会長は当日体調不良という事で、今年も社長と会長にはお会い出来ずとても残念でした。いつも、キット北村を応援してくれる同級生の桜井君にはお返しとして、キット北村のイル・ロンバルディア2023年マリアネッラジャージとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの完走メダルを旭酒造のショールームに寄贈!いつでも旭酒造本社にキット北村のマリアネッラジャージとメダルが飾られていますので、獺祭酒蔵見学をされる際にはぜひ見てやってください。
ウィリエール乗りが"獺祭"の酒造訪問 キット北村が夏休みライドをレポート
https://www.cyclowired.jp/news/node/386435
さて、酒蔵見学を終えた後に獺祭ストアで各自お酒を購入し発送を終えると、帰りのルートは北東方向に遠回りして岩国国際観光ホテルへと帰ることになりました。岩国市郊外は日本の古き良き原風景が見渡せます。夏の田んぼの匂いを楽しみながら、夏の田舎道を楽しみました。田んぼのまだ青い稲穂が夏アカネ(赤とんぼ)に映えますね。
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夏の田んぼの匂いを楽しみながら、田舎道を楽しみました photo:Kitto Kitamura
岩国国際観光ホテルに戻って、皆で露天風呂、狭い水風呂におしくらまんじゅうをして(良い大人が小学生のようですね)汗を流して、いよいよ夕食です。宴会部長の下さんが『去年の四合瓶×3本では足りない!今年は参加者が2人増えているので酒が不足するだろう。』との一言で、何と今回は一升瓶×3本です!“どんな計算をしてこの量にしたのか?”吞兵衛ではない私には理解不能。絶対、一升瓶×3本は飲み切れないと思っていましたが、宴会終る頃には、下さん、那須さん、山根さんのほぼ3人の酒豪の力によって飲み切ってしまいました。もちろんお酒の飲めない下戸のキット北村は最初の乾杯のグラスに少量だけです。去年楽しめなかった分、栗本さんも藤原さんも思う存分獺祭を楽しんで、宴会場の床に大の字で寝ておられました。
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岩国国際観光ホテルに戻って、いよいよ獺祭を楽しむ宴会が始まります photo:Kitto Kitamura
旅行2日目、仕事の都合で栗本さんと藤原さんは帰路に着き、下さん、那須さん、山根さん、そして私の4人(古参メンバー)で2日目と3日目は周防大島ライドです。去年たまたま周防大島ライド中に出会った漁家民宿・洸洋庄の女将さんの所での宿泊。釣りバカのキット北村は民宿の御主人と女将さんに以前からお願いしており、第一回ウィリエールカップ真鯛釣り大会へと出港します。
釣りビギナーの3人:下さん、那須さん、山根さんに真鯛釣りで、キット北村の実力を思い知らせてやろうと思っていましたが、優勝はまさかの那須さんでした。那須さんは70cmを越える大きな真鯛1匹と50cm台の真鯛3匹を釣り上げ、キット北村はコテンパンにやられてしまいました。サイクリングがメインの旅行ではありますが、たまにはこういった趣向も入れた方が楽しいですよね。
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旅行2日目は下さん、那須さん、山根さん、私の4人で周防大島へ。そして釣り大会が始まる photo:Kitto Kitamura 
獺祭ライドの後は真鯛釣り大会 photo:Kitto Kitamura
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那須さんの釣り上げた超大物真鯛を捌いて夕食です photo:Kitto Kitamura
海から戻って、翌日の周防大島ライドの準備とルート確認をして、那須さんの釣り上げた超大物真鯛を捌いて夕食です。真鯛釣り大会で優勝した那須さんは終始御満悦。深夜まで獺祭ライドや真鯛釣り大会での話が尽きず笑い転げていたら、キット北村の座椅子からミシミシと嫌な音が!キット北村の体重を座椅子の背もたれが支えきれず、背もたれがどうも割れてしまったようです。ここで業務連絡です『女将さんスミマセン、一応瞬間接着剤で座椅子の背もたれを修理しておきました!』事後報告。
旅行3日目、去年と同じく“道の駅サザンセトとうわ”に駐車し、去年走れなかった周防大島東部を北の海岸線を走り東へと向かいます。向かい風に抗いながら、戦艦陸奥記念館にお邪魔しました。こじんまりとした記念館ですが、実際に近くの海に陸奥が沈んでいるかと思うと感慨深いものがあります。陸奥記念館から更に東へと進み、伊保田港から丘を越え、南の海岸線へとスイッチ。今度は西へと油宇から和佐へと進みます。車も人影もありませんが、瀬戸内のハワイと呼ばれる周防大島の絶景が満喫できます。誰もいない海岸で泳ぎたいですね。ビーチを独り占めです。
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旅行3日目、周防大島東部を北の海岸線を走り東へと向かいます photo:Kitto Kitamura 
向かい風に抗いながら、戦艦陸奥記念館にお邪魔しました photo:Kitto Kitamura
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車も人影もありませんが、瀬戸内のハワイと呼ばれる周防大島の絶景が満喫できます photo:Kitto Kitamura
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ランチに向かう道中で下さんのゼロSLRのリヤディレーラーが動かなくなってしまいました photo:Kitto Kitamura 
ガーデンカフェリバージュさんでランチタイムをゆっくりと過ごしました photo:Kitto Kitamura
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カフェのオーナーさんと世間話をすると、何と北村の実家のご近所さんでした photo:Kitto Kitamura
和佐を過ぎて平野にあるガーデンカフェリバージュでランチの予定なんですが、ランチに向かう道中で下さんのゼロSLRのリヤディレーラーが動かなくなってしまいました。灼熱の暑さにやられたのでしょうか?どうもDi2がメカトラのようです。電動変速が上手く出来なくなってしまったので、残念ながらスケジュールの変更を余儀なくされました。残念ながら、周防大島西部ライドをキャンセルし、ランチの後に道の駅に戻り帰路に着くスケジュールへと変更。この変更により逆に、ガーデンカフェリバージュさんでランチタイムをゆっくりと過ごすことが出来ました。ランチにはフランスパンのバゲットサンドイッチと自家製ミカンジュースがもう最高!カフェのオーナーさんと世間話をすると、何と北村の実家のご近所さんでした。お仕事を引退後、周防大島へと移住されたそうです。キット北村も“終の棲家は絶対に瀬戸内の島が良いなぁ…。”と考えているので、オーナーさんの周防大島移住話に興味津々でした。
9月 暑さ、寒さも彼岸までのはずが、猛暑の中のプレゼンテーション & 展示会
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サイクルセンターしもさんで川越初の試乗会を開催! photo:Kitto Kitamura
コロナ禍でずっとディーラー向け展示会を開催していませんでしたが、久しぶりにイタリア文化会館で大展示会を開催。私だけが展示会よりも前入りし、サイクルセンターしもさんで川越初の試乗会を、プントロッソ東京で2025年度新型モデルとミケホイールのプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーション後の展示会では、新企画として一般ユーザーへの展示会解放日を設けました。
9月中旬だというのに川越の気温は37度そして蒸し暑い。最近、よく目にする“工事現場で働いている方や警備員の方が来ている小型の扇風機付きベスト”を着ている普通の川越市民を目にしました。サイクルセンターしも店長の話だと、『川越には気象観測点が設置されていないだけで、日本一暑いと言われる熊谷市よりも川越市の方が暑いんだよ!』との話。試乗会をやっていると、滝のように汗が流れ、汗が目に入って汗が目に沁みる。異常な暑さで試乗会に来る猛者は少なめであったが、とても濃い商談が出来たので良しとしました。
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プントロッソ東京の改装オープンにタイミングを合わせ、新製品プレゼンテーションを2日間行いました photo:Kitto Kitamura 
完成車にミケ社のホイールを採用する事を決定しました photo:Kitto Kitamura
川越から東京へと移動し、プントロッソ東京の改装オープンにタイミングを合わせ、新製品プレゼンテーションを2日間行いました。ウィリエール・トリエスティーナ社がミケ社を数年前に傘下に入れ、今年遂に元ヨーロッパエリアのウィリエールのセールスマネージャーがミケ社のジェネラルマネージャーへと就任。いよいよウィリエールがミケ社に本腰を入れてきたので、これを機に弊社でも完成車にミケ社のホイールを採用する事を決定しました。
ミケはウィリエールと同じくイタリアで続く老舗100年ブランド。元々ミケ社の得意なホイールやトラックのパーツだけでなく、MTBやシクロクロスなど日本に未入荷のパーツが膨大な種類を揃えています。しかし、弊社が取り扱うのは、完成車に採用するロードホイールのハイエンドモデルだけとなり、ヴェルティカーレSLRやフィランテSLRに採用するハイエンドホイール:クレオスRDシリーズのみです。
そして、ウィリエールのフレームに付く付属部品(ウィリエール製のコンピューターマウントやスルーアクスルが、ミケ製にランニングチェンジして行きました。)もいつの間にかミケ製へと置き換わり、それらのフレームへの付属部品も取り扱う事になりました。
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イタリア文化会館でディーラー向け展示会を開催しました photo:Kitto Kitamura
2日間に渡るプントロッソ東京でのプレゼンテーションを終えて、翌日はイタリア文化会館でのディーラー向け展示会です。とても暑い中、沢山のディーラーさんが来場してくれました。通常はディーラー向け展示会を2日間開催するだけなのですが、今回初めて展示会3日目に一般ユーザー開放日とし、試乗会やイベントだけでなく展示会という場で一般ユーザー様と直接交流を持つ機会を設けました。
平日開催であった事と、どれだけ来場して頂けるのか?全く予測不能であったので、強くユーザー開放日の情報発信をしませんでした。そのせいか、来場者は予想よりも少なめ、来シーズンに向けての反省点ですね。しかし、来場された方はとても濃い話を、弊社のスタッフを交えて出来たので、満足いただけたのでは?結果、高額商品の御購入の背中を押す事に繋がったので、今後はもう少し一般ユーザー向けのイベントを広げて行きたいと思いました。
10月 ほぼ休みの無い地獄の1ヶ月
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ミケ社のGM(ジェネラルマネージャー):グレゴリー・ジラルド氏が緊急来日 photo:Kitto Kitamura
急遽、ウィリエールのホイール部門であるミケ社のGM(ジェネラルマネージャー):グレゴリー・ジラルド氏が緊急来日。来日2日目にワイズロード新宿本館さんとプントロッソ東京さん、3日目にはサイクリストオッジさんとポジティーボさんにお邪魔しました。グレゴリーさんはクレジット・アグリコルの元プロ選手で、現在はトレイルランに嵌っていますが、サイクリストとして滅茶苦茶速いので、来年日本のヒルクライムレースにミケのホイールの宣伝も兼ねて、来日参戦してもらう予定です。
プントロッソ東京では、ミケのホイールの展示に関しての打ち合わせをし、ホイールの展示台をスペシャルで作ってもらう話になりました。イタリア人のやることなので、いつ出来るのか?全く分かりませんが、早急に作ってもらいたいところです。
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グレゴリーGMはポジティーボさんにお邪魔しました photo:Kitto Kitamura
また、ポジティーボさんでは沢山の事を永井メカニックにイタリア語で語って頂き、とても勉強になったとグレゴリーさんは喜んでいました。キット北村のモニュメントを制する旅で永井メカニックには大変お世話になっていましたので、美味しいアップルパイを手土産に個人的に御礼をお伝えしました。永井メカニックをまたいつかウィリエールイタリアツアーに連れて行きたいものです。
グレゴリーさんが帰国してすぐの10月の3連休で岡山での試乗会です。岡山試乗会1日目は2025年新規ウィリエールディーラーのサイクルZさんです。お店はとてもきれいでオシャレ!元々アパレル関係のお仕事をされていたオーナーが“敷居の低いスポーツサイクルショップを始めたい!”との想いでオープンされたお店。岡山駅裏という立地もあり、若いユーザーさんや中高年のビギナーサイクリストが集まるお店です。
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10月の3連休で岡山での試乗会。まずはサイクルZさんから photo:Kitto Kitamura
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岡山試乗会2日目は岡山のミスターウィリエールの居るウェーブバイクス総社店 photo:Kitto Kitamura
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岡山試乗会3日目はやまうちサイクルさんで行いました photo:Kitto Kitamura
岡山試乗会2日目はウェーブバイクス総社店さんです。チェント1 → チェント1SRやチェント1Air → チェント10Air → フィランテSLRといった流れが出来ており、総社~倉敷エリアのウィリエール軍団のフィランテSLRへの買い替え需要が起こりました。ありがたや~!また高梁ヒルクライムが復活したらウィリエールブース出展しますので、ウェーブバイクスのウィリエール軍団の皆様、また一緒に走りましょうね!
岡山試乗会3日目はやまうちサイクルさんです。最近色々と元気の無い山内店長に元気と喝を入れて、試乗会を行いました。同年代のお客様から店長号と色違いのウィリエールバイクの注文を頂いて山内店長御満悦でしたね。
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Wエース:ムルブルハン選手とガロフォリ選手でジャパンカップに挑みます! photo:Kitto Kitamura
岡山から一旦大阪に戻り、今度はツール・ド・九州で来日しているアスタナ・カザクスタンチームと連絡を取って、ジャパンカップへと向かいます。フィリッポ・ポッツァート選手擁するウィリエール・セッレイタリアチーム以来のジャパンカップの出展です。
6年ぶりなんですが、急遽ジャパンカップにアスタナ・カザクスタンチームの参戦が決まった事(カベンディッシュ卿がこのタイミングで来日かもとの情報も…。)とジャパンカップ同日に既に関西エリアで試乗会が決まっていたので、営業車も展示する自転車もテントすらもありません!しかし、ウィリエールの自転車に乗った海外チームの来日は極めて稀なので、せめてサイン会だけでも出来たらと画策。悩ましい点は、来日しているチームスタッフにヨーロッパで知り合ったスタッフがいない事。それもそのはず、ヨーロッパの主要レースをサポートするイタリア人スタッフではなく、アジア圏やオセアニア圏の主要レースをサポートするカザクスタン人スタッフ中心の体制であったからです。
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カザクスタンディストリビューターの家族とは昵懇の仲である photo:Kitto Kitamura 
チームプレゼンの後はスタッフたちとクラフトビールで乾杯! photo:Kitto Kitamura
しかし、事前に来日カザクスタン人メンバーの素性が分かっていたので、ウィリエールのカザクスタンディストリビューターに連絡。アスタナ・カザクスタンチームと付き合いのあるアルカディー・キム氏とバハ・マミロフ氏と私は家族ぐるみの付き合いなので、カザクスタンにいる2人を通してサイン会を実現する手立てをカザクスタン人のチームスタッフにお願いをしていました。
選手の方はと言うと、ジャパンカップに来日した選手で知り合いなのはジャンマルコ・ガロフォリ選手だけでした。彼とはツール・ド・フランス埼玉クリテリウム2022、イル・ロンバルディア2023で行動を共にしていました。来日した選手の中での注目はアフリカチャンピオンのヘノック・ムルブルハン選手だ。エースナンバーを付けた彼がアフリカチャンピオンカラーのバイクに跨ってどんな走りをするのか?注目していました。プレゼンテーションが終った後、選手達をホテルニューイタヤ行きの関係者用の送迎車に載せて、セルゲイ・ヤコブレフ監督、メカニックのアンドレイ・ミズロフさん、マッサーのグレゴリー・シュタインさんとリモートでカザクスタンにいる共通の友人アルカディー・キムさんとバハ・マミロフさんも交えて、ビアパブで乾杯!
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レース初日、グルッポ・エンネの中野マッサーを発見! photo:Kitto Kitamura 
ファンの方とのツーショットを手伝った後は自分も一枚 photo:Kitto Kitamura
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レースを終えると、アンドレイメカニックの洗車や片付けをお手伝いです photo:Kitto Kitamura
翌朝、レース初日、ホテルニューイタヤへ選手をピックアップしに向かうと、グルッポ・エンネの中野マッサーを発見!キット北村のモニュメントを制する旅では大変お世話になっているので、バッサーノ・デル・グラッパの美味しいグラッパを手土産に個人的に御礼をお伝えしました。
選手らをピックアップし、午後からのクリテリウムに向かいます。クリテリウムレースが始まるギリギリまで、ファンの方と選手が2ショットで記念写真を撮るお手伝いをさせて頂きました。自分の写真も忘れずに大通りのクリテリウムコースへ向かう所で一枚パチリ。
クリテリウムレースではジャンマルコ・ガロフォリ選手が見せ場を作りましたが、結果が付いて来ませんでした。レースを終えると、アンドレイメカニックの洗車や片付けをお手伝いです。ここでヘノック・ムルブルハン選手とアンドレイメカニックから、『日本の酒と日本のウィスキーが飲みたい!』とのリクエストがあり、彼らの手土産用に日本酒とウィスキーを片付け後にスーパーマーケットへと買い出しに行きました。翌日のサイン会を必ずやってもらわないと困るので、自腹で大量にアルコールを購入しました!
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選手たちを説得してサイン会を開催しました photo:Kitto Kitamura
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「上位に喰い込んでください!」と発破をかけました photo:Kitto Kitamura
翌朝、レース2日目、早朝激しくお腹を壊しトイレから出られず、レース会場に大遅刻。アスリートバンクの中野さんやブース出展がお隣のグストジャパンの目代社長には大変ご迷惑をおかけしました。改めて申し訳ございませんでした。予想通り、アスタナ・カザクスタンチームの選手達はサイン会なんて頭の中に無いので(6年前にウィリエール・セッレイタリアチームでそういった状況は経験済み)ジャンマルコ・ガロフォリ選手に他の選手を説得させて、強引にサイン会を行いました。
『サイン会?やる気がしねぇ!』と悪態ついていたヘノック・ムルブルハン選手もサインが始まれば、そこはプロの対応をしてくれました。あっという間に用意していたサイン用のウォーターボトルが15分で無くなりました。この15分で少しでもウィリエールのファンが生まれた事を願います。
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何とかヘノック選手の写真が数枚撮れました photo:Kitto Kitamura
そして、いよいよ日本最高峰のレースです。アスタナ・カザクスタンチームの選手達には『皆さん、日本の酒とウィスキーは購入していますから、とにかく上位に喰いこんでください!』と発破を掛けて選手を送り出しました。アフリカンチャンピオンのヘノック選手以外のアスタナ・カザクスタンチームの選手らはレース中盤でリタイヤし、終盤はヘノック選手1人に全てを託すことになりました。コロナ禍で全く出番が無かった一眼レフカメラを使って撮影していましたが、久しぶりの撮影で上手く撮影出来ませんでした。しかし、何とかヘノック選手の写真が数枚撮れました。
レース終了後、出展ブースからホテルニューイタヤへと移動し、チームとここでお別れです。5年にも渡るアスタナチームとキット北村のタッグも終焉となりました。せっかく、ジェネラルマネージャー、レース監督、メカニック、マッサーらから顔を憶えてもらったのに大変残念です。また、アスタナ・カザクスタンチームにはもうちょっとジャパンカップで良い結果出して欲しかったなぁ…、その点も少々ガッカリしておりました。しかし、ジャパンカップを振り返ると良い事もありました。
『いつ以来ぶりでしょうか?大門先生にお会いするのは…』
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いつ以来ぶりでしょうか?大門先生にお会いするのは… photo:Kitto Kitamura
ジャパンカップ会場でNIPPOの大門先生と久しぶりにお会い出来て、長話をしました。大阪出発前から“お会い出来るかも?”と予感していたので、大阪駅でお土産の京都の八ッ橋を購入していて大正解です。『マウンテンバイク乗りのキット北村と大門先生がどこにそんな接点があるの?』と思われる読者の方もおられると思うのですが、弊社取り扱いのモトレックスやその他自転車パーツを、10数年前に大門先生のチームにサポートしていました。
またキット北村のイタリアでの生活力の指針は、実は大門先生にイタリアで色々と教えて頂いた“イタリアでの生活の知恵(特に美味いレストランの見分け方がとても役に立っています。)”が根底にあるんです。また、グルパマFDJチームスタッフのフィリップ・モデュイ氏やアスタナ・カザクスタンチーム監督のセルゲイ・ヤコブレフ監督も大門先生と共通の知り合いという点でも繋がっております。そんな日本のロードレース界の重鎮である大門先生が“キット北村のモニュメントを制する旅”の事をとても褒めてくださいました。大変恐悦至極です!
そして、大門先生に『今後の予定は、2025年はストラーデ・ビアンケで、最終目標のミラノ~サンレモへは準備が必要なので2026年を考えています。イタリアのレースばかりです。』とお伝えすると、まさかの『レース応援に行くよ。』との御返答。このまさかの言葉に『大門先生、今の言葉忘れないで下さいね。絶対ですよ!』と釘を刺しておきました。という事で次回のモニュメントを制する旅イタリア編では、大門先生がキット北村の珍道中に出演される予定です。
11月 ほぼ休みの無い地獄の1ヶ月は2ヶ月目に突入!
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岡山に再びお邪魔して、ノザキサイクルさんで載せ替え商談会を開催 photo:Kitto Kitamura
11月上旬の岡山県北部真庭市にあるノザキサイクルさんにて試乗会を、前月にサイクルZさんで試乗会を行ったばかりなのですが、再びお邪魔して今度はフレーム載せ替え商談会を行いました。ノザキサイクルさんは、岡山県県北の猛者が集まっているお店です。亡くなられた先代の野崎店長には大変かわいがってもらっていましたが、現在は釣り好きの息子さん:野崎天我店長がお店を継がれています。自然豊かな真庭市で岡山県北のサイクリングライフを発信されています。
11月中旬、関東に長期出張です。まず試乗会初日は横浜市のサイクリストオッジさんでの試乗会です。サイクリストオッジさんは古参のウィリエールディーラーさんで、昔懐かしい蛍光イエローのチェント1SLが飾られています。オシャレな外観や内装にずっとパン屋さんのようなイメージを持っているのは私だけでしょうか?お店の2階で談笑しながら、オッジ店長特製のコーヒーを飲んでくつろいではいかがでしょう。サイクリストオッジさんはそんなアットホームな自転車屋さんです。
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11月中旬、関東に長期出張です。まず試乗会初日は横浜市のサイクリストオッジさん photo:Kitto Kitamura
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2日目は荻窪にある2025年新規ウィリエールディーラーのトキノサイクリングフィットネスさん photo:Kitto Kitamura
試乗会2日目は荻窪にある2025年新規ウィリエールディーラーのトキノサイクリングフィットネスさんでの試乗会です。新しい形態の自転車屋さんで、インドアサイクリングで身体を動かすフィットネスジム会員さんがお客様です。他の店舗の試乗会では少数派の女性や中学生のお客様が多くとても新鮮でした。なかなか普通の自転車屋さんでは出会わないタイプの方が多く、色々な質問があり貴重な時間を過ごせました。
平日は関東の営業回りをして、翌週末の試乗会3日目はセオサイクルフェスティバルです。新松戸店の森井マネージャーはセオサイクルフェスティバルのイベントを後進に譲り、各ブースの新型モデルをじっくりとチェックされていました。ここ袖ケ浦スピードウェイにシーズン最後のレースという事で多くの参加者が大変頑張っておられました。レースには参加せずセオサイクルフェスティバルのブースを見学だけをしに来られた方も多く、色んな試乗車を乗り比べ2025年モデルの購入の判断基準にされていました。
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試乗会3日目はセオサイクルフェスティバル。新松戸店の森井マネージャーは各ブースをじっくりとチェックされていました photo:Kitto Kitamura
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試乗会4日目は千葉市のフリートバイク & トライアスロンさん photo:Kitto Kitamura 
2012年ロンドンオリンピック日本代表(トライアスロン)の細田雄一選手がアジア選手権を制した時の金メダルが飾られている photo:Kitto Kitamura
試乗会4日目は千葉市のフリートバイク & トライアスロンさんです。ウィリエールとは大変ご縁のあるお店で、2012年ロンドンオリンピック日本代表(オリンピックディスタンストライアスロン)の細田雄一選手がウィリエールのバイクで大活躍してくれました。当時のアジア選手権を制したウィリエールのバイクと金メダルが飾られているので、トライアスリートの皆様、ぜひフリートバイク & トライアスロンさんにお立ち寄りください。相田店長さんもかなり強いトライアスリート兼メカニックなので、機材やレースの相談もOKです。
これにて長期関東出張を終えて、今年の試乗会やイベントは全て終了のはずだったのですが、急遽、販売店からリクエストがあり、滋賀県と京都市内で今年最後の試乗会を行う事に。
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アンバウンドバイシクルズ & コーヒーさんとキヨシ商会さんの合同試乗会を行いました photo:Kitto Kitamura
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今年最後の試乗会はワイズロード京都さんでした photo:Kitto Kitamura
11月末日は、昨年大阪のベックオンさんから独立し地元で自転車屋兼コーヒー屋をオープンした滋賀のミスターブルベこと野村店長のアンバウンドバイシクルズ & コーヒーさんと、滋賀県のウィリエールディーラー最古参のキヨシ商会さんの合同として琵琶湖のほとり膳所神社で試乗会を行いました。ウィリエール試乗会の場所としては初の神社の境内での開催。たまたま試乗会当日に琵琶湖でサイクリングイベントをやっていたようで、その流れもあって試乗会は大きく盛り上がりました。
滋賀での試乗会を終えて、京都へと移動し12月1日、今年最後の試乗会はワイズロード京都さんでした。京都の台所:錦市場からも近く、試乗会を開催するには決して適した場所ではないので今まで敬遠していました。しかし、今回ワイズロード京都のスタッフさんの熱意で試乗会開催と相成りました。ちなみに山岡店長は無類のマーク・カベンディッシュファンです。
12月 2か月働きっぱなしの反動で
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今年の忘年会の締めは京都市にある“お好み焼き・鉄板焼きマツケン”でした photo:Kitto Kitamura
10~11月は例年になく休み無く出張の続いた2ヶ月でした。12月に入って気を抜いたタイミングと寒波が日本に襲来したタイミングが重なり、キツイ風邪を引いてしまいました。その後、連日酒も飲めないくせに同級生やスポーツジム仲間と忘年会へと繰り出しましたが、今年の忘年会の締めは京都市にある“お好み焼き・鉄板焼きマツケン”でした。
関西圏なのに広島風お好み焼きを提供するへんくう(広島弁で偏屈)な店主のお店です。きっとオープンした当初、地元のお客さんからは苦情で『(関西風)お好み焼きを注文したが、これは私が注文したお好み焼きとは違う!』と…。店主からは反論で『ご注文を頂いた際に“お客様、うちのお好み焼きは広島風で、関西風ではありませんよ!”と申し上げたではありませんか?』と…。そんなすったもんだのやり取りがあったであろう事は容易に想像できます。店主はある側面で見るとへんくうなのでしょうが、違う側面から見るとチャレンジャーであります。伝統と格式の高い京都という土地柄で広島の味を出す店を持つというのは凄い挑戦だと思います。
“5大モニュメントを制する旅”を始めた当初、『どうせ途中でやめるでしょう?』と懐疑的に見ていた知人が多かったように思います。しかし、現在4つのモニュメントを制すところまで来ると、さすがにもう懐疑的に見られる事はありません。このモニュメントを制する旅の中で、ベルギー、オランダ、フランス、イタリアの(ヨーロッパで直接お会いするのが初めてな)SNS友達らが本当に色々と助けてくれました。キット北村がへんくうなチャレンジャーであったからこそ、皆が助けてくれたと思っています。感謝です。
最後に・・・
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『5大モニュメント制覇』に向けて、今年は桜井君のメッセージ付き“獺祭その先へ” photo:Kitto Kitamura
来年、旭酒造さんが宇宙ステーションで獺祭を醸造するという驚愕のプロジェクトがスタートするらしいです。宇宙空間で醸造?ぶっ飛んだ発想で、凄い挑戦ですね。この旭酒造の桜井君も含め、私の周りの中学・高校の同級生は皆へんくうな男ばかりですね。ぜひ、私が5大モニュメント完全制覇を成し遂げたあかつきには、宇宙ステーションで醸造される100ml瓶で1億円というその獺祭を10mlぐらい飲ませて欲しいと思っています!松本君や桜井君らがそれぞれの分野で挑戦を続けているので、私も同級生の皆に負けないように、『5大モニュメント制覇』に向けて、今年は桜井君のメッセージ付き“獺祭その先へ”と松本君の“広島風お好み焼き”で1年を締め括りたいと思います。
それでは皆様良いお年をお迎えください…
Report:Kitto Kitamura
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2024年後半戦は、試乗会の多くを会社の後輩に任せて、アラフィフで腰痛持ちのキット北村は今年のイベント・試乗会出張を例年に比べて控えめにする予定でした。しかし現実的には、ミケ社(ウィリエールのホイール・パーツ部門)のジェネラルマネージャーが来日したり、アスタナ・カザクスタンチームがツール・ド・九州だけ参戦のはずが、緊急でジャパンカップにも参戦する事になったりと、結局例年以上に出張の多い後半戦でした。
さらにその上、ウィリエール本社から『マーク・カベンディッシュ卿が来日する際に日本で特別にイベントをする可能性があるから、スケジュールを空けておくように…。』との指令が7月にあり、それからおよそ2ヶ月もの間ウィリエール本社から連絡が無いので、ずっとスケジュールを決められずにやきもきしていました。(結局カベンディッシュ卿のイベントは日本ではなくシンガポールでの開催となりました。トホホ…)それでは後半戦のレポートは第2回獺祭ツアーのお話からスタートです!
試乗会&イベントレポート
8月中旬 第2回Ride to 獺祭2024 & 周防大島ライド
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昨年、台風6号の進路に翻弄されたRide to 獺祭ですが、台風6号により参加辞退されたウィリエール乗りの店長らとシクロワイアード編集部の藤原氏から『今年こそは絶対に行くから、もう一度チャンスをください!』と懇願されました。昨年はスタートする時間が遅かったために、やり残した事がいくつかあったので前向きに開催を検討しました。
去年やり残した事は…、1つ目:岩国国際観光ホテルからの出発では無かったので、岩国から玖珂に抜ける激坂の欽明路を通らなかった事。2つ目:酒蔵見学の時間が押したために川遊びが出来なかった事。3つ目:周防大島で釣りが出来なかった事。4つ目:周防大島東部と西部を走れていない事。去年が不完全燃焼だったので、今年も超晴れ男:下浩明氏のパワーを借りて、再び中年のおっちゃん達の夏の思い出作りが始まりました。
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旅行1日目、スタート時間を早めるため、参加者全員に広島市へ前日入りしてもらいました。今年のスタートはもちろん錦帯橋からです。Ride to 獺祭のダブルエース、今年ゼロ7からゼロSLRにアップデートされた“サイクルセンターしも”の下さん、フィランテSLR乗りの“ワイズロード新宿本館”の那須さん。アシスト兼雑用係にはチェント10Proディスク乗りの“サイクリングショップヤマネ”の山根さん、参加者唯一のリムブレーキバイク:チェント1SRの私・キット北村の古参メンバー4人。
そして、ネオプロとして、キット北村の同級生でフィランテSLR乗りの“ワイズロード大阪”の栗本さん、そして、シクロワイアード綾野編集長よりフィランテSLRを借りて参加の藤原さん。日程の都合により今年も参加出来なかったメンバー4人を除き今年は合計6名の参加者となりました。私以外が皆ディスクブレーキにアップデートされてしまったので、来年は私も新型自転車を広島の実家に常備する事にしました。
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さて、去年走らなかった岩国市から郊外に抜ける欽明路が思いのほか辛い上り坂で、猛暑と相まって過酷なスタートを切りました。しかし、去年泳げなかった東川の中腹まで到達すると、欽明路で貯めた汗と疲労を冷たい川のせせらぎで洗い流すことが出来ました。川沿いを更に登って行くと、突然前が開け獺祭の酒蔵が現れました。今年は旭酒造の長尾蔵長と藤井女史が我々の到着を待っていてくれました。
炎天下ではあったけれど、酒蔵の中は大変涼しく心地良い。夏場はこの酒蔵に住みたいところです。また、本記事では酒蔵内の詳細を紹介していませんので、獺祭のお酒造りに興味のある方は去年のRide to 獺祭の記事を参照して頂きたい。
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さて、ここで長尾蔵長と藤井女史から私へ、4大モニュメント制覇の記念として獺祭のマグナムボトルがプレゼントされました。本当は桜井社長や桜井会長からこの栄誉あるマグナムボトルを手渡される予定でしたが、同級生の桜井君は海外出張、お父さんの桜井会長は当日体調不良という事で、今年も社長と会長にはお会い出来ずとても残念でした。いつも、キット北村を応援してくれる同級生の桜井君にはお返しとして、キット北村のイル・ロンバルディア2023年マリアネッラジャージとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュの完走メダルを旭酒造のショールームに寄贈!いつでも旭酒造本社にキット北村のマリアネッラジャージとメダルが飾られていますので、獺祭酒蔵見学をされる際にはぜひ見てやってください。
ウィリエール乗りが"獺祭"の酒造訪問 キット北村が夏休みライドをレポート
https://www.cyclowired.jp/news/node/386435
さて、酒蔵見学を終えた後に獺祭ストアで各自お酒を購入し発送を終えると、帰りのルートは北東方向に遠回りして岩国国際観光ホテルへと帰ることになりました。岩国市郊外は日本の古き良き原風景が見渡せます。夏の田んぼの匂いを楽しみながら、夏の田舎道を楽しみました。田んぼのまだ青い稲穂が夏アカネ(赤とんぼ)に映えますね。
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岩国国際観光ホテルに戻って、皆で露天風呂、狭い水風呂におしくらまんじゅうをして(良い大人が小学生のようですね)汗を流して、いよいよ夕食です。宴会部長の下さんが『去年の四合瓶×3本では足りない!今年は参加者が2人増えているので酒が不足するだろう。』との一言で、何と今回は一升瓶×3本です!“どんな計算をしてこの量にしたのか?”吞兵衛ではない私には理解不能。絶対、一升瓶×3本は飲み切れないと思っていましたが、宴会終る頃には、下さん、那須さん、山根さんのほぼ3人の酒豪の力によって飲み切ってしまいました。もちろんお酒の飲めない下戸のキット北村は最初の乾杯のグラスに少量だけです。去年楽しめなかった分、栗本さんも藤原さんも思う存分獺祭を楽しんで、宴会場の床に大の字で寝ておられました。
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旅行2日目、仕事の都合で栗本さんと藤原さんは帰路に着き、下さん、那須さん、山根さん、そして私の4人(古参メンバー)で2日目と3日目は周防大島ライドです。去年たまたま周防大島ライド中に出会った漁家民宿・洸洋庄の女将さんの所での宿泊。釣りバカのキット北村は民宿の御主人と女将さんに以前からお願いしており、第一回ウィリエールカップ真鯛釣り大会へと出港します。
釣りビギナーの3人:下さん、那須さん、山根さんに真鯛釣りで、キット北村の実力を思い知らせてやろうと思っていましたが、優勝はまさかの那須さんでした。那須さんは70cmを越える大きな真鯛1匹と50cm台の真鯛3匹を釣り上げ、キット北村はコテンパンにやられてしまいました。サイクリングがメインの旅行ではありますが、たまにはこういった趣向も入れた方が楽しいですよね。
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海から戻って、翌日の周防大島ライドの準備とルート確認をして、那須さんの釣り上げた超大物真鯛を捌いて夕食です。真鯛釣り大会で優勝した那須さんは終始御満悦。深夜まで獺祭ライドや真鯛釣り大会での話が尽きず笑い転げていたら、キット北村の座椅子からミシミシと嫌な音が!キット北村の体重を座椅子の背もたれが支えきれず、背もたれがどうも割れてしまったようです。ここで業務連絡です『女将さんスミマセン、一応瞬間接着剤で座椅子の背もたれを修理しておきました!』事後報告。
旅行3日目、去年と同じく“道の駅サザンセトとうわ”に駐車し、去年走れなかった周防大島東部を北の海岸線を走り東へと向かいます。向かい風に抗いながら、戦艦陸奥記念館にお邪魔しました。こじんまりとした記念館ですが、実際に近くの海に陸奥が沈んでいるかと思うと感慨深いものがあります。陸奥記念館から更に東へと進み、伊保田港から丘を越え、南の海岸線へとスイッチ。今度は西へと油宇から和佐へと進みます。車も人影もありませんが、瀬戸内のハワイと呼ばれる周防大島の絶景が満喫できます。誰もいない海岸で泳ぎたいですね。ビーチを独り占めです。
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和佐を過ぎて平野にあるガーデンカフェリバージュでランチの予定なんですが、ランチに向かう道中で下さんのゼロSLRのリヤディレーラーが動かなくなってしまいました。灼熱の暑さにやられたのでしょうか?どうもDi2がメカトラのようです。電動変速が上手く出来なくなってしまったので、残念ながらスケジュールの変更を余儀なくされました。残念ながら、周防大島西部ライドをキャンセルし、ランチの後に道の駅に戻り帰路に着くスケジュールへと変更。この変更により逆に、ガーデンカフェリバージュさんでランチタイムをゆっくりと過ごすことが出来ました。ランチにはフランスパンのバゲットサンドイッチと自家製ミカンジュースがもう最高!カフェのオーナーさんと世間話をすると、何と北村の実家のご近所さんでした。お仕事を引退後、周防大島へと移住されたそうです。キット北村も“終の棲家は絶対に瀬戸内の島が良いなぁ…。”と考えているので、オーナーさんの周防大島移住話に興味津々でした。
9月 暑さ、寒さも彼岸までのはずが、猛暑の中のプレゼンテーション & 展示会
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コロナ禍でずっとディーラー向け展示会を開催していませんでしたが、久しぶりにイタリア文化会館で大展示会を開催。私だけが展示会よりも前入りし、サイクルセンターしもさんで川越初の試乗会を、プントロッソ東京で2025年度新型モデルとミケホイールのプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーション後の展示会では、新企画として一般ユーザーへの展示会解放日を設けました。
9月中旬だというのに川越の気温は37度そして蒸し暑い。最近、よく目にする“工事現場で働いている方や警備員の方が来ている小型の扇風機付きベスト”を着ている普通の川越市民を目にしました。サイクルセンターしも店長の話だと、『川越には気象観測点が設置されていないだけで、日本一暑いと言われる熊谷市よりも川越市の方が暑いんだよ!』との話。試乗会をやっていると、滝のように汗が流れ、汗が目に入って汗が目に沁みる。異常な暑さで試乗会に来る猛者は少なめであったが、とても濃い商談が出来たので良しとしました。
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川越から東京へと移動し、プントロッソ東京の改装オープンにタイミングを合わせ、新製品プレゼンテーションを2日間行いました。ウィリエール・トリエスティーナ社がミケ社を数年前に傘下に入れ、今年遂に元ヨーロッパエリアのウィリエールのセールスマネージャーがミケ社のジェネラルマネージャーへと就任。いよいよウィリエールがミケ社に本腰を入れてきたので、これを機に弊社でも完成車にミケ社のホイールを採用する事を決定しました。
ミケはウィリエールと同じくイタリアで続く老舗100年ブランド。元々ミケ社の得意なホイールやトラックのパーツだけでなく、MTBやシクロクロスなど日本に未入荷のパーツが膨大な種類を揃えています。しかし、弊社が取り扱うのは、完成車に採用するロードホイールのハイエンドモデルだけとなり、ヴェルティカーレSLRやフィランテSLRに採用するハイエンドホイール:クレオスRDシリーズのみです。
そして、ウィリエールのフレームに付く付属部品(ウィリエール製のコンピューターマウントやスルーアクスルが、ミケ製にランニングチェンジして行きました。)もいつの間にかミケ製へと置き換わり、それらのフレームへの付属部品も取り扱う事になりました。
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2日間に渡るプントロッソ東京でのプレゼンテーションを終えて、翌日はイタリア文化会館でのディーラー向け展示会です。とても暑い中、沢山のディーラーさんが来場してくれました。通常はディーラー向け展示会を2日間開催するだけなのですが、今回初めて展示会3日目に一般ユーザー開放日とし、試乗会やイベントだけでなく展示会という場で一般ユーザー様と直接交流を持つ機会を設けました。
平日開催であった事と、どれだけ来場して頂けるのか?全く予測不能であったので、強くユーザー開放日の情報発信をしませんでした。そのせいか、来場者は予想よりも少なめ、来シーズンに向けての反省点ですね。しかし、来場された方はとても濃い話を、弊社のスタッフを交えて出来たので、満足いただけたのでは?結果、高額商品の御購入の背中を押す事に繋がったので、今後はもう少し一般ユーザー向けのイベントを広げて行きたいと思いました。
10月 ほぼ休みの無い地獄の1ヶ月
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急遽、ウィリエールのホイール部門であるミケ社のGM(ジェネラルマネージャー):グレゴリー・ジラルド氏が緊急来日。来日2日目にワイズロード新宿本館さんとプントロッソ東京さん、3日目にはサイクリストオッジさんとポジティーボさんにお邪魔しました。グレゴリーさんはクレジット・アグリコルの元プロ選手で、現在はトレイルランに嵌っていますが、サイクリストとして滅茶苦茶速いので、来年日本のヒルクライムレースにミケのホイールの宣伝も兼ねて、来日参戦してもらう予定です。
プントロッソ東京では、ミケのホイールの展示に関しての打ち合わせをし、ホイールの展示台をスペシャルで作ってもらう話になりました。イタリア人のやることなので、いつ出来るのか?全く分かりませんが、早急に作ってもらいたいところです。
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また、ポジティーボさんでは沢山の事を永井メカニックにイタリア語で語って頂き、とても勉強になったとグレゴリーさんは喜んでいました。キット北村のモニュメントを制する旅で永井メカニックには大変お世話になっていましたので、美味しいアップルパイを手土産に個人的に御礼をお伝えしました。永井メカニックをまたいつかウィリエールイタリアツアーに連れて行きたいものです。
グレゴリーさんが帰国してすぐの10月の3連休で岡山での試乗会です。岡山試乗会1日目は2025年新規ウィリエールディーラーのサイクルZさんです。お店はとてもきれいでオシャレ!元々アパレル関係のお仕事をされていたオーナーが“敷居の低いスポーツサイクルショップを始めたい!”との想いでオープンされたお店。岡山駅裏という立地もあり、若いユーザーさんや中高年のビギナーサイクリストが集まるお店です。
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岡山試乗会2日目はウェーブバイクス総社店さんです。チェント1 → チェント1SRやチェント1Air → チェント10Air → フィランテSLRといった流れが出来ており、総社~倉敷エリアのウィリエール軍団のフィランテSLRへの買い替え需要が起こりました。ありがたや~!また高梁ヒルクライムが復活したらウィリエールブース出展しますので、ウェーブバイクスのウィリエール軍団の皆様、また一緒に走りましょうね!
岡山試乗会3日目はやまうちサイクルさんです。最近色々と元気の無い山内店長に元気と喝を入れて、試乗会を行いました。同年代のお客様から店長号と色違いのウィリエールバイクの注文を頂いて山内店長御満悦でしたね。
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岡山から一旦大阪に戻り、今度はツール・ド・九州で来日しているアスタナ・カザクスタンチームと連絡を取って、ジャパンカップへと向かいます。フィリッポ・ポッツァート選手擁するウィリエール・セッレイタリアチーム以来のジャパンカップの出展です。
6年ぶりなんですが、急遽ジャパンカップにアスタナ・カザクスタンチームの参戦が決まった事(カベンディッシュ卿がこのタイミングで来日かもとの情報も…。)とジャパンカップ同日に既に関西エリアで試乗会が決まっていたので、営業車も展示する自転車もテントすらもありません!しかし、ウィリエールの自転車に乗った海外チームの来日は極めて稀なので、せめてサイン会だけでも出来たらと画策。悩ましい点は、来日しているチームスタッフにヨーロッパで知り合ったスタッフがいない事。それもそのはず、ヨーロッパの主要レースをサポートするイタリア人スタッフではなく、アジア圏やオセアニア圏の主要レースをサポートするカザクスタン人スタッフ中心の体制であったからです。
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しかし、事前に来日カザクスタン人メンバーの素性が分かっていたので、ウィリエールのカザクスタンディストリビューターに連絡。アスタナ・カザクスタンチームと付き合いのあるアルカディー・キム氏とバハ・マミロフ氏と私は家族ぐるみの付き合いなので、カザクスタンにいる2人を通してサイン会を実現する手立てをカザクスタン人のチームスタッフにお願いをしていました。
選手の方はと言うと、ジャパンカップに来日した選手で知り合いなのはジャンマルコ・ガロフォリ選手だけでした。彼とはツール・ド・フランス埼玉クリテリウム2022、イル・ロンバルディア2023で行動を共にしていました。来日した選手の中での注目はアフリカチャンピオンのヘノック・ムルブルハン選手だ。エースナンバーを付けた彼がアフリカチャンピオンカラーのバイクに跨ってどんな走りをするのか?注目していました。プレゼンテーションが終った後、選手達をホテルニューイタヤ行きの関係者用の送迎車に載せて、セルゲイ・ヤコブレフ監督、メカニックのアンドレイ・ミズロフさん、マッサーのグレゴリー・シュタインさんとリモートでカザクスタンにいる共通の友人アルカディー・キムさんとバハ・マミロフさんも交えて、ビアパブで乾杯!
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翌朝、レース初日、ホテルニューイタヤへ選手をピックアップしに向かうと、グルッポ・エンネの中野マッサーを発見!キット北村のモニュメントを制する旅では大変お世話になっているので、バッサーノ・デル・グラッパの美味しいグラッパを手土産に個人的に御礼をお伝えしました。
選手らをピックアップし、午後からのクリテリウムに向かいます。クリテリウムレースが始まるギリギリまで、ファンの方と選手が2ショットで記念写真を撮るお手伝いをさせて頂きました。自分の写真も忘れずに大通りのクリテリウムコースへ向かう所で一枚パチリ。
クリテリウムレースではジャンマルコ・ガロフォリ選手が見せ場を作りましたが、結果が付いて来ませんでした。レースを終えると、アンドレイメカニックの洗車や片付けをお手伝いです。ここでヘノック・ムルブルハン選手とアンドレイメカニックから、『日本の酒と日本のウィスキーが飲みたい!』とのリクエストがあり、彼らの手土産用に日本酒とウィスキーを片付け後にスーパーマーケットへと買い出しに行きました。翌日のサイン会を必ずやってもらわないと困るので、自腹で大量にアルコールを購入しました!
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翌朝、レース2日目、早朝激しくお腹を壊しトイレから出られず、レース会場に大遅刻。アスリートバンクの中野さんやブース出展がお隣のグストジャパンの目代社長には大変ご迷惑をおかけしました。改めて申し訳ございませんでした。予想通り、アスタナ・カザクスタンチームの選手達はサイン会なんて頭の中に無いので(6年前にウィリエール・セッレイタリアチームでそういった状況は経験済み)ジャンマルコ・ガロフォリ選手に他の選手を説得させて、強引にサイン会を行いました。
『サイン会?やる気がしねぇ!』と悪態ついていたヘノック・ムルブルハン選手もサインが始まれば、そこはプロの対応をしてくれました。あっという間に用意していたサイン用のウォーターボトルが15分で無くなりました。この15分で少しでもウィリエールのファンが生まれた事を願います。
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そして、いよいよ日本最高峰のレースです。アスタナ・カザクスタンチームの選手達には『皆さん、日本の酒とウィスキーは購入していますから、とにかく上位に喰いこんでください!』と発破を掛けて選手を送り出しました。アフリカンチャンピオンのヘノック選手以外のアスタナ・カザクスタンチームの選手らはレース中盤でリタイヤし、終盤はヘノック選手1人に全てを託すことになりました。コロナ禍で全く出番が無かった一眼レフカメラを使って撮影していましたが、久しぶりの撮影で上手く撮影出来ませんでした。しかし、何とかヘノック選手の写真が数枚撮れました。
レース終了後、出展ブースからホテルニューイタヤへと移動し、チームとここでお別れです。5年にも渡るアスタナチームとキット北村のタッグも終焉となりました。せっかく、ジェネラルマネージャー、レース監督、メカニック、マッサーらから顔を憶えてもらったのに大変残念です。また、アスタナ・カザクスタンチームにはもうちょっとジャパンカップで良い結果出して欲しかったなぁ…、その点も少々ガッカリしておりました。しかし、ジャパンカップを振り返ると良い事もありました。
『いつ以来ぶりでしょうか?大門先生にお会いするのは…』
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ジャパンカップ会場でNIPPOの大門先生と久しぶりにお会い出来て、長話をしました。大阪出発前から“お会い出来るかも?”と予感していたので、大阪駅でお土産の京都の八ッ橋を購入していて大正解です。『マウンテンバイク乗りのキット北村と大門先生がどこにそんな接点があるの?』と思われる読者の方もおられると思うのですが、弊社取り扱いのモトレックスやその他自転車パーツを、10数年前に大門先生のチームにサポートしていました。
またキット北村のイタリアでの生活力の指針は、実は大門先生にイタリアで色々と教えて頂いた“イタリアでの生活の知恵(特に美味いレストランの見分け方がとても役に立っています。)”が根底にあるんです。また、グルパマFDJチームスタッフのフィリップ・モデュイ氏やアスタナ・カザクスタンチーム監督のセルゲイ・ヤコブレフ監督も大門先生と共通の知り合いという点でも繋がっております。そんな日本のロードレース界の重鎮である大門先生が“キット北村のモニュメントを制する旅”の事をとても褒めてくださいました。大変恐悦至極です!
そして、大門先生に『今後の予定は、2025年はストラーデ・ビアンケで、最終目標のミラノ~サンレモへは準備が必要なので2026年を考えています。イタリアのレースばかりです。』とお伝えすると、まさかの『レース応援に行くよ。』との御返答。このまさかの言葉に『大門先生、今の言葉忘れないで下さいね。絶対ですよ!』と釘を刺しておきました。という事で次回のモニュメントを制する旅イタリア編では、大門先生がキット北村の珍道中に出演される予定です。
11月 ほぼ休みの無い地獄の1ヶ月は2ヶ月目に突入!
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11月上旬の岡山県北部真庭市にあるノザキサイクルさんにて試乗会を、前月にサイクルZさんで試乗会を行ったばかりなのですが、再びお邪魔して今度はフレーム載せ替え商談会を行いました。ノザキサイクルさんは、岡山県県北の猛者が集まっているお店です。亡くなられた先代の野崎店長には大変かわいがってもらっていましたが、現在は釣り好きの息子さん:野崎天我店長がお店を継がれています。自然豊かな真庭市で岡山県北のサイクリングライフを発信されています。
11月中旬、関東に長期出張です。まず試乗会初日は横浜市のサイクリストオッジさんでの試乗会です。サイクリストオッジさんは古参のウィリエールディーラーさんで、昔懐かしい蛍光イエローのチェント1SLが飾られています。オシャレな外観や内装にずっとパン屋さんのようなイメージを持っているのは私だけでしょうか?お店の2階で談笑しながら、オッジ店長特製のコーヒーを飲んでくつろいではいかがでしょう。サイクリストオッジさんはそんなアットホームな自転車屋さんです。
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試乗会2日目は荻窪にある2025年新規ウィリエールディーラーのトキノサイクリングフィットネスさんでの試乗会です。新しい形態の自転車屋さんで、インドアサイクリングで身体を動かすフィットネスジム会員さんがお客様です。他の店舗の試乗会では少数派の女性や中学生のお客様が多くとても新鮮でした。なかなか普通の自転車屋さんでは出会わないタイプの方が多く、色々な質問があり貴重な時間を過ごせました。
平日は関東の営業回りをして、翌週末の試乗会3日目はセオサイクルフェスティバルです。新松戸店の森井マネージャーはセオサイクルフェスティバルのイベントを後進に譲り、各ブースの新型モデルをじっくりとチェックされていました。ここ袖ケ浦スピードウェイにシーズン最後のレースという事で多くの参加者が大変頑張っておられました。レースには参加せずセオサイクルフェスティバルのブースを見学だけをしに来られた方も多く、色んな試乗車を乗り比べ2025年モデルの購入の判断基準にされていました。
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試乗会4日目は千葉市のフリートバイク & トライアスロンさんです。ウィリエールとは大変ご縁のあるお店で、2012年ロンドンオリンピック日本代表(オリンピックディスタンストライアスロン)の細田雄一選手がウィリエールのバイクで大活躍してくれました。当時のアジア選手権を制したウィリエールのバイクと金メダルが飾られているので、トライアスリートの皆様、ぜひフリートバイク & トライアスロンさんにお立ち寄りください。相田店長さんもかなり強いトライアスリート兼メカニックなので、機材やレースの相談もOKです。
これにて長期関東出張を終えて、今年の試乗会やイベントは全て終了のはずだったのですが、急遽、販売店からリクエストがあり、滋賀県と京都市内で今年最後の試乗会を行う事に。
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11月末日は、昨年大阪のベックオンさんから独立し地元で自転車屋兼コーヒー屋をオープンした滋賀のミスターブルベこと野村店長のアンバウンドバイシクルズ & コーヒーさんと、滋賀県のウィリエールディーラー最古参のキヨシ商会さんの合同として琵琶湖のほとり膳所神社で試乗会を行いました。ウィリエール試乗会の場所としては初の神社の境内での開催。たまたま試乗会当日に琵琶湖でサイクリングイベントをやっていたようで、その流れもあって試乗会は大きく盛り上がりました。
滋賀での試乗会を終えて、京都へと移動し12月1日、今年最後の試乗会はワイズロード京都さんでした。京都の台所:錦市場からも近く、試乗会を開催するには決して適した場所ではないので今まで敬遠していました。しかし、今回ワイズロード京都のスタッフさんの熱意で試乗会開催と相成りました。ちなみに山岡店長は無類のマーク・カベンディッシュファンです。
12月 2か月働きっぱなしの反動で
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10~11月は例年になく休み無く出張の続いた2ヶ月でした。12月に入って気を抜いたタイミングと寒波が日本に襲来したタイミングが重なり、キツイ風邪を引いてしまいました。その後、連日酒も飲めないくせに同級生やスポーツジム仲間と忘年会へと繰り出しましたが、今年の忘年会の締めは京都市にある“お好み焼き・鉄板焼きマツケン”でした。
関西圏なのに広島風お好み焼きを提供するへんくう(広島弁で偏屈)な店主のお店です。きっとオープンした当初、地元のお客さんからは苦情で『(関西風)お好み焼きを注文したが、これは私が注文したお好み焼きとは違う!』と…。店主からは反論で『ご注文を頂いた際に“お客様、うちのお好み焼きは広島風で、関西風ではありませんよ!”と申し上げたではありませんか?』と…。そんなすったもんだのやり取りがあったであろう事は容易に想像できます。店主はある側面で見るとへんくうなのでしょうが、違う側面から見るとチャレンジャーであります。伝統と格式の高い京都という土地柄で広島の味を出す店を持つというのは凄い挑戦だと思います。
“5大モニュメントを制する旅”を始めた当初、『どうせ途中でやめるでしょう?』と懐疑的に見ていた知人が多かったように思います。しかし、現在4つのモニュメントを制すところまで来ると、さすがにもう懐疑的に見られる事はありません。このモニュメントを制する旅の中で、ベルギー、オランダ、フランス、イタリアの(ヨーロッパで直接お会いするのが初めてな)SNS友達らが本当に色々と助けてくれました。キット北村がへんくうなチャレンジャーであったからこそ、皆が助けてくれたと思っています。感謝です。
最後に・・・
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来年、旭酒造さんが宇宙ステーションで獺祭を醸造するという驚愕のプロジェクトがスタートするらしいです。宇宙空間で醸造?ぶっ飛んだ発想で、凄い挑戦ですね。この旭酒造の桜井君も含め、私の周りの中学・高校の同級生は皆へんくうな男ばかりですね。ぜひ、私が5大モニュメント完全制覇を成し遂げたあかつきには、宇宙ステーションで醸造される100ml瓶で1億円というその獺祭を10mlぐらい飲ませて欲しいと思っています!松本君や桜井君らがそれぞれの分野で挑戦を続けているので、私も同級生の皆に負けないように、『5大モニュメント制覇』に向けて、今年は桜井君のメッセージ付き“獺祭その先へ”と松本君の“広島風お好み焼き”で1年を締め括りたいと思います。
それでは皆様良いお年をお迎えください…
Report:Kitto Kitamura
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