EFエデュケーション・イージーポストが、ニールソン・パウレス(アメリカ)と2029年までの契約延長を結んだと発表した。長文にわたるプレスリリースからは、チームが29歳のオールラウンダーにかける期待の大きさがうかがえる。

2029年までの契約延長を結んだニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:Makoto AYANO
アメリカ出身のパウレスは、2018年にロットNLユンボ(現ヴィスマ・リースアバイク)でプロデビューした29歳。2020年よりEFエデュケーション・イージーポストに加入し、プロ初勝利は2021年にスペインで開催されたワールドツアーレース、クラシカ・サンセバスティアンだった。
翌2022年は独走を決め、ジャパンカップで初優勝を飾る。2024年にはグラン・ピエモンテでの優勝に続き、その10日後のジャパンカップで2度目の優勝。そして今年は、セミクラシックのドワルス・ドール・フラーンデレンにおいて、ワウト・ファンアールト(ベルギー)を擁するヴィスマ・リースアバイクとの「3対1」という圧倒的不利な状況から、スプリントで劇的な勝利を掴み取った。

ファンアールトをスプリントで下したニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos
かつてはグランツールの山岳ステージでの活躍を夢見ていたが、現在はパンチャーとしてクラシックレースを主戦場にしているパウレス。本人も「このチームに入るまで、自分がクラシックライダーになれるなんて考えもしなかった」と振り返る。「このチームは型破りな戦術で有名だ。だからこそ、ここで走ることは本当に楽しい。多くの選手にチャンスが与えられ、それが成長に繋がっている。ここで僕は自分が進むべき道を見つけることができた。過酷なレースでチャンスを逃さない走りが大きな成果に繋がっており、それこそがこれからも続けていきたいスタイルだ」と、チームへの深い信頼を口にした。
アメリカ籍のチームながら、2026年シーズンはアメリカ人選手がわずか4名という構成の中、ジョナサン・ヴォーターズGMはパウレスに対し次のように期待を寄せた。「ニールソンの誰にも負けない勤勉さは、誰もが知るところだ。かつては『陶器店に迷い込んだ雄牛(力任せに突き進む者)』のようだった彼も、一歩ずつ着実に本物の『レース運び』を身につけている。レースを読み、戦術を立てる能力は格段に向上しており、今後さらに多くの勝利を手にすることができるはずだ」。
「クラシックレースは、自転車競技の最も純粋な形を体現している」と語るパウレス。「石畳のクラシックでの勝利なんて昔は夢にも思わなかったが、それが今年現実になり、今はモニュメントを中心とした春のシーズンを戦うのが待ちきれない。まだモニュメントでの優勝はないが、それこそが私の目標だ」と、2026年シーズン以降に向けた強い意気込みを語った。
text:Sotaro.Arakawa
photo: Yuichiro Hosoda

アメリカ出身のパウレスは、2018年にロットNLユンボ(現ヴィスマ・リースアバイク)でプロデビューした29歳。2020年よりEFエデュケーション・イージーポストに加入し、プロ初勝利は2021年にスペインで開催されたワールドツアーレース、クラシカ・サンセバスティアンだった。
翌2022年は独走を決め、ジャパンカップで初優勝を飾る。2024年にはグラン・ピエモンテでの優勝に続き、その10日後のジャパンカップで2度目の優勝。そして今年は、セミクラシックのドワルス・ドール・フラーンデレンにおいて、ワウト・ファンアールト(ベルギー)を擁するヴィスマ・リースアバイクとの「3対1」という圧倒的不利な状況から、スプリントで劇的な勝利を掴み取った。

かつてはグランツールの山岳ステージでの活躍を夢見ていたが、現在はパンチャーとしてクラシックレースを主戦場にしているパウレス。本人も「このチームに入るまで、自分がクラシックライダーになれるなんて考えもしなかった」と振り返る。「このチームは型破りな戦術で有名だ。だからこそ、ここで走ることは本当に楽しい。多くの選手にチャンスが与えられ、それが成長に繋がっている。ここで僕は自分が進むべき道を見つけることができた。過酷なレースでチャンスを逃さない走りが大きな成果に繋がっており、それこそがこれからも続けていきたいスタイルだ」と、チームへの深い信頼を口にした。
アメリカ籍のチームながら、2026年シーズンはアメリカ人選手がわずか4名という構成の中、ジョナサン・ヴォーターズGMはパウレスに対し次のように期待を寄せた。「ニールソンの誰にも負けない勤勉さは、誰もが知るところだ。かつては『陶器店に迷い込んだ雄牛(力任せに突き進む者)』のようだった彼も、一歩ずつ着実に本物の『レース運び』を身につけている。レースを読み、戦術を立てる能力は格段に向上しており、今後さらに多くの勝利を手にすることができるはずだ」。
「クラシックレースは、自転車競技の最も純粋な形を体現している」と語るパウレス。「石畳のクラシックでの勝利なんて昔は夢にも思わなかったが、それが今年現実になり、今はモニュメントを中心とした春のシーズンを戦うのが待ちきれない。まだモニュメントでの優勝はないが、それこそが私の目標だ」と、2026年シーズン以降に向けた強い意気込みを語った。
text:Sotaro.Arakawa
photo: Yuichiro Hosoda
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