2024/11/17(日) - 12:13
超ハイスピード&アタックの応酬。スーパープレスティージュ第4戦でセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)とローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)が勝利した。
ベルギーの一大人気シクロクロスレースシリーズ、テレネット・スーパープレスティージュもはや4戦目。アントワープ県にあるメルクスプラスに欧州トップ選手が顔を揃え、芝生と森林区間を組み合わせた高速コースで火花を散らした。
昨年は泥の担ぎレースとなったが、今年は適度に湿り気を帯び、ライン上は硬い土が浮き出た状態という好コンディション。泥付着もなく、各カテゴリーでバイク交換不要の超ハイスピードレースが展開された。
女子:ブラントを振り切ったアルバラードが2連勝
37名が出走した女子レースでは、今季ビッグレース初参戦のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)がダッシュ。勢いを維持して中盤戦まで先頭をキープしたが、やがて自脚に勝るオランダ女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の先行を許してしまった。
持ち前の馬力で踏み抜くブラントを追いかけ、やがてパスしたのは好調セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)。「これほどのスピードコースならよほど脚がないと差を詰めるのは難しいと分かっていた。ここまでルシンダと私は互角だし、少しのリードが勝敗を分けると信じていた」と言うドミニカ生まれの元世界女王は6秒リードで最終回へ。砂区間ではミスによって降車、ここでブラントとの差が急速に縮まったものの、強い気持ちで踏み抜き、3秒リードをフィニッシュまで連れて行った。
「集中力を切らしてしまって、ミスした後も出来るだけ早く走るように心がけた。ルシンダがすぐ後ろまで迫っていたけど、スプリントできる区間がほぼなかったので最後まで諦めず踏み抜いた」と、緊迫した最後の勝負を振り返るアルバラード。追走を続けたブラントが2位、ルクセンブルク女王シュライバーが3位表彰台に滑り込んだ。
男子:タイミングを待ち続けたスウェークがスーパープレスティージュ2連勝
男子レースで弾丸のようなスタートダッシュを決めたのはニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)だが、中盤戦までレースを引っ張ったのはパウェルスサウゼン・ビンゴールのマイケル・ファントーレンハウトとエリ・イゼルビット(共にベルギー)。ここにティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が割って入った。ペースが落ち着いたタイミングで非ベルギー/オランダ勢として気を吐くフェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム)がリードを奪ったものの、決定打には繋がらなかった。
15名ほどが一列棒状で続く中、全9周回中の6周目にはイゼルビットがチームプレーでファントーレンハウトを先行させたが、ラインが1本しかない森林区間でネイスがその差を埋める。ドーピング騒動からの復帰後ぐんぐん成績を上げるトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)も加えた先頭グループが大人数のまま最終周回突入の鐘を聞いた。
レースが59分に達した最終盤、猛然と加速したのはローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)だった。強烈な加速でリードを奪い、得意の砂区間をノーミスでクリアする。「気が緩んで消極的な走りをしてしまった」と悔やむネイスは遅れ、僅か1,2秒程度のアドバンテージを最後まで維持し切ったスウェークがフィニッシュラインに飛び込んだ。
「荒れておらず、かつ誰も通っていないラインを選んでアタックしたんだ。高速レースだからリードを奪えれば追い抜きはすごく難しいと分かっていたんだ。マイケルはもう脚を使っていたし、トゥーンも疲れているように見えた。躊躇せずアタックしたよ」と言うスウェークは第3戦に続く今週2勝目。2位はアールツ、3位は最後まで踏み抜いたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が入った。
ベルギーの一大人気シクロクロスレースシリーズ、テレネット・スーパープレスティージュもはや4戦目。アントワープ県にあるメルクスプラスに欧州トップ選手が顔を揃え、芝生と森林区間を組み合わせた高速コースで火花を散らした。
昨年は泥の担ぎレースとなったが、今年は適度に湿り気を帯び、ライン上は硬い土が浮き出た状態という好コンディション。泥付着もなく、各カテゴリーでバイク交換不要の超ハイスピードレースが展開された。
女子:ブラントを振り切ったアルバラードが2連勝
37名が出走した女子レースでは、今季ビッグレース初参戦のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム)がダッシュ。勢いを維持して中盤戦まで先頭をキープしたが、やがて自脚に勝るオランダ女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の先行を許してしまった。
持ち前の馬力で踏み抜くブラントを追いかけ、やがてパスしたのは好調セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)。「これほどのスピードコースならよほど脚がないと差を詰めるのは難しいと分かっていた。ここまでルシンダと私は互角だし、少しのリードが勝敗を分けると信じていた」と言うドミニカ生まれの元世界女王は6秒リードで最終回へ。砂区間ではミスによって降車、ここでブラントとの差が急速に縮まったものの、強い気持ちで踏み抜き、3秒リードをフィニッシュまで連れて行った。
「集中力を切らしてしまって、ミスした後も出来るだけ早く走るように心がけた。ルシンダがすぐ後ろまで迫っていたけど、スプリントできる区間がほぼなかったので最後まで諦めず踏み抜いた」と、緊迫した最後の勝負を振り返るアルバラード。追走を続けたブラントが2位、ルクセンブルク女王シュライバーが3位表彰台に滑り込んだ。
男子:タイミングを待ち続けたスウェークがスーパープレスティージュ2連勝
男子レースで弾丸のようなスタートダッシュを決めたのはニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)だが、中盤戦までレースを引っ張ったのはパウェルスサウゼン・ビンゴールのマイケル・ファントーレンハウトとエリ・イゼルビット(共にベルギー)。ここにティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が割って入った。ペースが落ち着いたタイミングで非ベルギー/オランダ勢として気を吐くフェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム)がリードを奪ったものの、決定打には繋がらなかった。
15名ほどが一列棒状で続く中、全9周回中の6周目にはイゼルビットがチームプレーでファントーレンハウトを先行させたが、ラインが1本しかない森林区間でネイスがその差を埋める。ドーピング騒動からの復帰後ぐんぐん成績を上げるトーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP)も加えた先頭グループが大人数のまま最終周回突入の鐘を聞いた。
レースが59分に達した最終盤、猛然と加速したのはローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン)だった。強烈な加速でリードを奪い、得意の砂区間をノーミスでクリアする。「気が緩んで消極的な走りをしてしまった」と悔やむネイスは遅れ、僅か1,2秒程度のアドバンテージを最後まで維持し切ったスウェークがフィニッシュラインに飛び込んだ。
「荒れておらず、かつ誰も通っていないラインを選んでアタックしたんだ。高速レースだからリードを奪えれば追い抜きはすごく難しいと分かっていたんだ。マイケルはもう脚を使っていたし、トゥーンも疲れているように見えた。躊躇せずアタックしたよ」と言うスウェークは第3戦に続く今週2勝目。2位はアールツ、3位は最後まで踏み抜いたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が入った。
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025第4戦 女子エリート結果
1位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | 45:39 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:03 |
3位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク、SDワークス・プロタイム) | +0:08 |
4位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +0:13 |
5位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +0:28 |
6位 | アンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ) | +0:47 |
7位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +0:55 |
8位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +0:59 |
9位 | レオニー・ベントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:03 |
10位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +1:10 |
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第3戦 男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | 1:01:04 |
2位 | トーン・アールツ(ベルギー、デスハフト・ヘンス・FSP) | |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:04 |
4位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | |
5位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | |
6位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:06 |
7位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:09 |
8位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +0:14 |
9位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:22 |
10位 | イェンテ・マイケルズ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:29 |
text:So.Isobe
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