2024/11/16(土) - 12:25
エリザベス・ダイグナン(イギリス、リドル・トレック)は11月15日、2025年シーズン終了をもって現役を引退すると発表した。同選手は2015年にロード世界選手権を制し、2021年のパリ〜ルーベ・ファムで初代優勝者となるなど輝かしい成績を残した35歳だ。
「引退を決めた理由は、勝利に対するモチベーションが変化したため。しかし、チームは若手選手を導くロードキャプテンとして新たな役割を提案してくれた。それにより違った形でのやる気が湧いてきた。チームメイトの力を最大限に引き出すことが私の新たな目標。なにより自転車競技への愛はかわっていないのだから」と、ダイグナンは引退発表のプレスリリースで心境を語った。
トラック競技出身のダイグナンは2007年にロード選手としてのキャリアをスタート。2012年ロンドン五輪のロードレースで銀メダルを獲得し、2013年にSDワークス・プロタイムの前身であるポエルス・ドルマンスに移籍。その後、飛躍を遂げたダイグナンはアメリカのリッチモンドで行われた2015年ロード世界選手権で優勝。アルカンシエル獲得はキャリアの大きな転換点となった。
プライベートでは当時チームスカイ所属のフィリップ・ダイグナン(アイルランド)と結婚し、リジー・アーミステッドから現在の姓となる。2018年の第1子出産後も衰えを見せず、2020年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムを制覇。翌2021年には初開催されたパリ〜ルーベ・ファムで初代優勝者に輝いた。
2022年に第2子を出産後、2023年にレース復帰したダイグナン。個人勝利こそ遠のいたものの、エースのエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を献身的にサポート。46レースに出場した今季はブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスのチームタイムトライアルでの勝利や、地元ツアー・オブ・ブリテンでは山岳賞を獲得など、ベテランの意地を見えた。
「多くの人は”キャリア最高潮の時期の引退”を望むが、私にその考えはない。現在の自分を受け入れ、チームメイトの勝利に貢献することこそが私が描く理想の引退だ」と、ラストシーズンに向けた決意を語った。
なお、来季のリドル・トレックはロンゴボルギーニがUAEチームADQに移籍。来季はエーススプリンターのエリーザ・バルサモ(イタリア)と総合エースを担うガイア・レアリーニ(イタリア)の2人を、ダイグナンが支える形となる。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Lidl - Trek
「引退を決めた理由は、勝利に対するモチベーションが変化したため。しかし、チームは若手選手を導くロードキャプテンとして新たな役割を提案してくれた。それにより違った形でのやる気が湧いてきた。チームメイトの力を最大限に引き出すことが私の新たな目標。なにより自転車競技への愛はかわっていないのだから」と、ダイグナンは引退発表のプレスリリースで心境を語った。
トラック競技出身のダイグナンは2007年にロード選手としてのキャリアをスタート。2012年ロンドン五輪のロードレースで銀メダルを獲得し、2013年にSDワークス・プロタイムの前身であるポエルス・ドルマンスに移籍。その後、飛躍を遂げたダイグナンはアメリカのリッチモンドで行われた2015年ロード世界選手権で優勝。アルカンシエル獲得はキャリアの大きな転換点となった。
プライベートでは当時チームスカイ所属のフィリップ・ダイグナン(アイルランド)と結婚し、リジー・アーミステッドから現在の姓となる。2018年の第1子出産後も衰えを見せず、2020年リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ・ファムを制覇。翌2021年には初開催されたパリ〜ルーベ・ファムで初代優勝者に輝いた。
2022年に第2子を出産後、2023年にレース復帰したダイグナン。個人勝利こそ遠のいたものの、エースのエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア)を献身的にサポート。46レースに出場した今季はブエルタ・ア・ブルゴス・フェミナスのチームタイムトライアルでの勝利や、地元ツアー・オブ・ブリテンでは山岳賞を獲得など、ベテランの意地を見えた。
「多くの人は”キャリア最高潮の時期の引退”を望むが、私にその考えはない。現在の自分を受け入れ、チームメイトの勝利に貢献することこそが私が描く理想の引退だ」と、ラストシーズンに向けた決意を語った。
なお、来季のリドル・トレックはロンゴボルギーニがUAEチームADQに移籍。来季はエーススプリンターのエリーザ・バルサモ(イタリア)と総合エースを担うガイア・レアリーニ(イタリア)の2人を、ダイグナンが支える形となる。
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