モビスターは11月14日(木)、ナイロ・キンタナ(コロンビア)と1年の契約延長を結んだことを明らかにした。1年間の無所属を経て古巣に復帰した同選手は、今年ジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・エスパーニャなど69レースに出場した。



モビスターと契約更新をしたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos

「2024年は素晴らしいシーズンだった。個人的に新型コロナ感染から落車により胸骨を骨折し、続いて右手の中手骨骨折と苦難が続いた。そのため100%の状態で重要な場面に臨むことができなかった」とナイロ・キンタナ(コロンビア)はプレスリリースで話した。契約期間は2025年の1年間。

「2025年の目標はレースで力を尽くし、グランツールでエンリク(マス)を高い(総合)順位に導くこと。(ワールドチーム昇降格の)最終年であることからUCIポイントの獲得を目指し、チームの順位確保に注力したい」と、来シーズンに向けて自らの立場と目標を明確にした。

これまでジロ・デ・イタリア(2014年)とブエルタ・ア・エスパーニャ(2016年)で総合優勝の経験があるキンタナは34歳。2022年8月にUCI(国際自転車競技連合)が禁止する鎮静剤トラマドールが検出されたとして、同年のツール・ド・フランスにおける全成績が剥奪。その後キンタナは1年間の無所属期間を経て、2023年10月にモビスターに復帰することが発表された。

今年のキンタナは1月のコロンビア選手権からシーズンをはじめ、総合エースとして出場したジロでは逃げから勝利に迫る2位でフィニッシュ。ブエルタでは山岳アシストとしてエンリク・マス(スペイン)の総合3位に貢献したものの、本人の語る通り2度の骨折など不運に見舞われた。

text:Sotaro.Arakawa

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