EFエデュケーション・イージーポストがヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、アルケアB&Bホテルズ)の獲得を発表した。27歳の同選手はクラシックレースを得意とするパンチャーで、ワールドチームから降格の危機に瀕するアルケアからまた1人主力選手が去ることとなった。



EFエデュケーション・イージーポストへの移籍が発表されたヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、アルケアB&Bホテルズ) photo:EF Education - EasyPost

ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(アルケアB&Bホテルズ)はイタリア南部オリヴェート・チトラ出身の27歳。これまでジロ・デ・イタリアに出場したパンチャーで、主にベルギーのクラシックレースを得意とする。今シーズンは勝利こそなかったものの、E3サクソ・クラシック(UCIワールドツアー)を含む19のレースでトップ10に入る活躍を見せた。

「夢はツール・ド・フランスに出場すること」と言うアルバネーゼは、自身のベストレースを「2年前のツール・デュ・リムザンだ。ラスト1kmからアタックし、集団から5〜6秒差で逃げ切った。あの1kmは忘れられず、今後もたくさん勝利を飾りたい」と新チームでの意気込みと共に語る。契約期間が2027年までの3年間。その長さからEFがアルバネーゼに寄せる期待の高さが窺える。

現在UCIチームランキングで19位とプロチーム降格圏にいるアルケアにとって、クレモン・シャンプッサン(フランス)やダニエル・マクレー(イギリス)に続く中心選手の退団となった。またアルケアは2025年限りでメインスポンサーが離れる予定と、いま苦境に立たされている。

契約更新が明らかとなったルイ・コスタ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos

一方、アルバネーゼを迎えるEFは対照的にカスパー・アスグリーン(デンマーク、スーダル・クイックステップ)やサムエーレ・ザンベッリ(イタリア、コラテック・ヴィーニファンティーニ)を獲得するなど補強を順調に進めている。また数多くの選手のエージェントを務めるコロ・スポーツは11月10日(日)、所属するルイ・コスタ(ポルトガル)とミケル・ヴァルグレン(デンマーク)がEFと契約延長したことを発表した。コスタは1年、ヴァルグレンは2年契約だ。

シーズン9勝だった2022年から2023年26勝と復活し、今季24勝と勢いに乗るEF。またワールドツアー2年目を迎える留目夕陽や10月のジャパンカップで2度目の優勝を飾ったニールソン・パウレス(アメリカ)もいるため、注目度は高い。

text:Sotaro.Arakawa

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