2024/11/05(火) - 08:35
2023-2025年に獲得したUCIポイントの合算で争われるワールドチームの昇格&降格争い。ラストイヤーを前にロット・デスティニーとイスラエルが昇格に王手をかける一方で、プロチーム降格の危機に瀕するアスタナ・カザクスタンなどの現状をチェックしよう。
シーズンを通し、UAEチームエミレーツの活躍が目立った2024年。輝かしい勝利ばかりが注目されるなか、同じレースでは各チームが1人でも多くの選手をトップ10に入れ、UCIポイント狙う熾烈な戦いが繰り広げられている。
その理由は毎年10月末に発表されるUCIチームランキングで1つでも順位を上げてスポンサーにアピールすることはもちろん、ワールドチーム降格&昇格争いのためでもある。なぜならUCI(国際自転車競技連合)は2023年から25年までの3年間に獲得したUCIポイントを合算し、その上位18チームにワールドチームの権利を与えるからだ。
このルールにより2022年はアルペシン・ドゥクーニンクとアルケア・サムシック(現アルケアB&Bホテルズ)が昇格。一方でイスラエル・プレミアテックとロット・デスティニーがセカンドカテゴリーであるプロチームに降格した。
土俵際に追い込まれたアルケアとアスタナ
2024年シーズンが終了した現時点で、2023-24年のUCIポイント獲得したランキング(〜21位)は以下の表の通り。ロット・デスティニーが大半のワールドチームを上回る9位につけ、イスラエルは14位とワールドチーム昇格に向け王手をかけている。またウノエックス・モビリティも20位と来シーズンの結果次第では18位圏内が可能な位置だ。
その一方で、ワールドチームから降格圏内いるのは19位のアルケアと21位のアスタナ・カザクスタンだ。また17位のDSMフィルメニッヒ・ポストNLと18位のコフィディスも、来年の成績次第では降格が考えられる順位だ。
なかでも危機的状況に陥っているのはアルケア。フランス籍のチームには「選手やスタッフを会社の従業員として雇用しなければならない」という同国の労働法が適応されるため、他チームに比べ選手やスタッフへ約40%多く支払わなければならない。そのため主力選手の獲得が難しく、更に来年はチームの中心選手であったクレモン・シャンプッサン(フランス)がアスタナへ移籍。更にメインスポンサーであるアルケアとB&Bホテルズが共に2025年末で契約満了となり、継続の見通しはないと報じられている。
アスタナは巻き返しに向けてベテランを補強
一方のワールドチーム残留を目指すアスタナからは、カザフスタン人選手を10名から3名に減らすなど戦力の入れ替えを行っている。特にワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)やディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)らベテランをはじめ、セルヒオ・イギータ(コロンビア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やクレモン・シャンプッサン(フランス、アルケアB&Bホテルズ)など即戦力を獲得した。
大規模な補強を可能にする背景にはチームが今年7月、中国のカーボン素材会社であるXDSと最低5年間の長期投資を結んだことがある。一部報道によるとこれでチーム予算はUAEやヴィスマ・リースアバイクと同程度になると見られ、また2025年シーズンからバイクもXDS社のものを使用する。
アスタナやアルケアの巻き返し、あるいはコフィディスやDSMが意地をみせるのか。2025年シーズンは勝者はもちろん、降格圏内にいるチームのUCIポイント獲得も注目される。
シーズンを通し、UAEチームエミレーツの活躍が目立った2024年。輝かしい勝利ばかりが注目されるなか、同じレースでは各チームが1人でも多くの選手をトップ10に入れ、UCIポイント狙う熾烈な戦いが繰り広げられている。
その理由は毎年10月末に発表されるUCIチームランキングで1つでも順位を上げてスポンサーにアピールすることはもちろん、ワールドチーム降格&昇格争いのためでもある。なぜならUCI(国際自転車競技連合)は2023年から25年までの3年間に獲得したUCIポイントを合算し、その上位18チームにワールドチームの権利を与えるからだ。
このルールにより2022年はアルペシン・ドゥクーニンクとアルケア・サムシック(現アルケアB&Bホテルズ)が昇格。一方でイスラエル・プレミアテックとロット・デスティニーがセカンドカテゴリーであるプロチームに降格した。
土俵際に追い込まれたアルケアとアスタナ
2024年シーズンが終了した現時点で、2023-24年のUCIポイント獲得したランキング(〜21位)は以下の表の通り。ロット・デスティニーが大半のワールドチームを上回る9位につけ、イスラエルは14位とワールドチーム昇格に向け王手をかけている。またウノエックス・モビリティも20位と来シーズンの結果次第では18位圏内が可能な位置だ。
その一方で、ワールドチームから降格圏内いるのは19位のアルケアと21位のアスタナ・カザクスタンだ。また17位のDSMフィルメニッヒ・ポストNLと18位のコフィディスも、来年の成績次第では降格が考えられる順位だ。
なかでも危機的状況に陥っているのはアルケア。フランス籍のチームには「選手やスタッフを会社の従業員として雇用しなければならない」という同国の労働法が適応されるため、他チームに比べ選手やスタッフへ約40%多く支払わなければならない。そのため主力選手の獲得が難しく、更に来年はチームの中心選手であったクレモン・シャンプッサン(フランス)がアスタナへ移籍。更にメインスポンサーであるアルケアとB&Bホテルズが共に2025年末で契約満了となり、継続の見通しはないと報じられている。
アスタナは巻き返しに向けてベテランを補強
一方のワールドチーム残留を目指すアスタナからは、カザフスタン人選手を10名から3名に減らすなど戦力の入れ替えを行っている。特にワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)やディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)らベテランをはじめ、セルヒオ・イギータ(コロンビア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やクレモン・シャンプッサン(フランス、アルケアB&Bホテルズ)など即戦力を獲得した。
大規模な補強を可能にする背景にはチームが今年7月、中国のカーボン素材会社であるXDSと最低5年間の長期投資を結んだことがある。一部報道によるとこれでチーム予算はUAEやヴィスマ・リースアバイクと同程度になると見られ、また2025年シーズンからバイクもXDS社のものを使用する。
アスタナやアルケアの巻き返し、あるいはコフィディスやDSMが意地をみせるのか。2025年シーズンは勝者はもちろん、降格圏内にいるチームのUCIポイント獲得も注目される。
2023、24年に獲得したUCIポイントにおけるチームランキング
順位 | チーム名 | UCIポイント |
---|---|---|
1位 | UAEチームエミレーツ | 68235 |
2位 | ヴィスマ・リースアバイク | 50039 |
3位 | スーダル・クイックステップ | 36862 |
4位 | リドル・トレック | 33995 |
5位 | イネオス・グレナディアーズ | 33353 |
6位 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | 30212 |
7位 | アルペシン・ドゥクーニンク | 29484 |
8位 | グルパマFDJ | 27182 |
9位 | ロット・デスティニー(PRT) | 26625 |
10位 | バーレーン・ヴィクトリアス | 25213 |
11位 | デカトロンAG2Rラモンディアル | 25120 |
12位 | EFエデュケーション・イージーポスト | 23327 |
13位 | モビスター | 21873 |
14位 | イスラエル・プレミアテック(PRT) | 21666 |
15位 | ジェイコ・アルウラー | 21323 |
16位 | アンテルマルシェ・ワンティ | 20315 |
17位 | DSMフィルメニッヒ・ポストNL | 18736 |
18位 | コフィディス | 18233 |
19位 | アルケアB&Bホテルズ | 15874 |
20位 | ウノエックス・モビリティ(PRT) | 15500 |
21位 | アスタナ・カザクスタン | 13563 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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