2024/11/04(月) - 12:24
スペインで開催されたシクロクロスヨーロッパ選手権。フェム・ファンエンペル(オランダ)が3年連続の、ティボー・ネイス(ベルギー)が自身初のチャンピオンジャージを獲得した。
シクロクロスシーズン前半戦の重要な一戦であるヨーロッパ選手権がスペイン・ガリシア州ポンテベドラ県のポンテベドラで開催。ベルギー/オランダと異なる、穏やか天候のもと白地に青と星マークの入るチャンピオンジャージを賭けたドライコンディションのハイスピードレースが繰り広げられた。
女子エリート:ファンエンペルが3年連続タイトル獲得
女子エリートレースに出場したのは7カ国20名の選手たち。2周目に入るとアルカンシエルを着るフェム・ファンエンペルや、元世界女王セイリン・アルバラードら圧倒的な選手層を誇るオランダ勢のペースメイクが始まった。
アルバラード、ファンエンぺル、そしてルシンダ・ブラント。アルカンシエル経験者ばかりのオランダトリオに対してサラ・カサソラ(イタリア)が割って入ったものの、いよいよ勝負が始まると脱落してしまう。ワンミスが命取りになるスピードレースの最終周回、猛烈に踏み込んだアルバラードのアタックをファンエンペルが封じ込めた。
最終コーナー手前のフライオーバーでアルバラードを捉え、フィニッシュラインに向かうスプリントで打破。「ルシンダと絡んでセイリンを取り逃しかけたけど、何とか追いついてスプリントを狙っていた。多分今シーズン一番の名勝負になったと思う」と言うファンエンペルが3年連続の欧州女王に輝いた。
「スプリント中は徐々に差を詰めていったけど、あるタイミングで差が縮まらなくなった。でももう一発加速できると分かっていたのでプッシュし続けた。反応できないセイリンを見て勝ったと確信できた」と振り返るファンエンペル。レースではアルカンシエル着用が優先されるため、今シーズンも暫くは欧州チャンピオンジャージ無しのレースカレンダーが続くことになる。
男子エリート:ネイスが初戴冠、母国スペインのオルツが殊勲の2位
マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー)が2連覇中の男子エリートに出場したのは23名。十分に半袖で過ごせる穏やかな天候の中、レミ・ルランダ(フランス)がホールショットを決めた。
強豪勢の中で最初に動いたエリ・イゼルビット(ベルギー)はラース・ファンデルハール(オランダ)の追走で捉えられ、カウンターでファントーレンハウトがアタック。シクロクロス大国ベルギーとオランダによる高速バトルが繰り広げられ、母国開催に気合いの入るフェリペ・オルツ(スペイン)がその中に割って入る形でレースが進んだ。
勝負が動いたのは中盤戦だった。好調のティボー・ネイス(ベルギー)が仕掛け、オルツだけが追従する。イゼルビットは食い下がれず、コッペンベルグを制したファンデルハールも遅れてしまう。一度ペースが緩んだタイミングで後続勢が合流したが、終盤戦に入ると再びネイスとオルツに絞られた。
オルツはテクニカルなS字キャンバーでミスした遅れを何とか取り返したものの、パワー勝負で劣勢なことは明らかだった。余裕を失ったオルツは最終周回のシケインで降車せざるを得なくなり勝負あり。プッシュを続け、小さなリードを最後まで維持したネイスがフィニッシュに飛び込んだ。
U19時代に一度獲ったものの、U23時代には3位と2位に甘んじていたネイスが初のエリート欧州王座獲得。父スヴェンの現役時代には欧州選手権が開催されていなかったため、ネイスファミリーにとっても初のエリート欧州チャンピオンジャージとなった。大健闘したオルツが2位、粘り強く追走したイゼルビットは3位だった。
シクロクロスシーズン前半戦の重要な一戦であるヨーロッパ選手権がスペイン・ガリシア州ポンテベドラ県のポンテベドラで開催。ベルギー/オランダと異なる、穏やか天候のもと白地に青と星マークの入るチャンピオンジャージを賭けたドライコンディションのハイスピードレースが繰り広げられた。
女子エリート:ファンエンペルが3年連続タイトル獲得
女子エリートレースに出場したのは7カ国20名の選手たち。2周目に入るとアルカンシエルを着るフェム・ファンエンペルや、元世界女王セイリン・アルバラードら圧倒的な選手層を誇るオランダ勢のペースメイクが始まった。
アルバラード、ファンエンぺル、そしてルシンダ・ブラント。アルカンシエル経験者ばかりのオランダトリオに対してサラ・カサソラ(イタリア)が割って入ったものの、いよいよ勝負が始まると脱落してしまう。ワンミスが命取りになるスピードレースの最終周回、猛烈に踏み込んだアルバラードのアタックをファンエンペルが封じ込めた。
最終コーナー手前のフライオーバーでアルバラードを捉え、フィニッシュラインに向かうスプリントで打破。「ルシンダと絡んでセイリンを取り逃しかけたけど、何とか追いついてスプリントを狙っていた。多分今シーズン一番の名勝負になったと思う」と言うファンエンペルが3年連続の欧州女王に輝いた。
「スプリント中は徐々に差を詰めていったけど、あるタイミングで差が縮まらなくなった。でももう一発加速できると分かっていたのでプッシュし続けた。反応できないセイリンを見て勝ったと確信できた」と振り返るファンエンペル。レースではアルカンシエル着用が優先されるため、今シーズンも暫くは欧州チャンピオンジャージ無しのレースカレンダーが続くことになる。
男子エリート:ネイスが初戴冠、母国スペインのオルツが殊勲の2位
マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー)が2連覇中の男子エリートに出場したのは23名。十分に半袖で過ごせる穏やかな天候の中、レミ・ルランダ(フランス)がホールショットを決めた。
強豪勢の中で最初に動いたエリ・イゼルビット(ベルギー)はラース・ファンデルハール(オランダ)の追走で捉えられ、カウンターでファントーレンハウトがアタック。シクロクロス大国ベルギーとオランダによる高速バトルが繰り広げられ、母国開催に気合いの入るフェリペ・オルツ(スペイン)がその中に割って入る形でレースが進んだ。
勝負が動いたのは中盤戦だった。好調のティボー・ネイス(ベルギー)が仕掛け、オルツだけが追従する。イゼルビットは食い下がれず、コッペンベルグを制したファンデルハールも遅れてしまう。一度ペースが緩んだタイミングで後続勢が合流したが、終盤戦に入ると再びネイスとオルツに絞られた。
オルツはテクニカルなS字キャンバーでミスした遅れを何とか取り返したものの、パワー勝負で劣勢なことは明らかだった。余裕を失ったオルツは最終周回のシケインで降車せざるを得なくなり勝負あり。プッシュを続け、小さなリードを最後まで維持したネイスがフィニッシュに飛び込んだ。
U19時代に一度獲ったものの、U23時代には3位と2位に甘んじていたネイスが初のエリート欧州王座獲得。父スヴェンの現役時代には欧州選手権が開催されていなかったため、ネイスファミリーにとっても初のエリート欧州チャンピオンジャージとなった。大健闘したオルツが2位、粘り強く追走したイゼルビットは3位だった。
シクロクロス欧州選手権2024-2025女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ) | 50:41 |
2位 | セイリン・アルバラード(オランダ) | |
3位 | ルシンダ・ブラント(オランダ) | +0:07 |
4位 | サラ・カサソラ(イタリア) | +0:10 |
5位 | アマンディーヌ・フォークネ(フランス) | +0:17 |
6位 | アリシア・フランク(ベルギー) | |
7位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +0:18 |
8位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス) | +0:26 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ) | +0:27 |
10位 | ルシア・ゴンザレス(スペイン) | +0:50 |
シクロクロス欧州選手権2024-2025男子エリート結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー) | 57:46 |
2位 | フェリペ・オルツ(スペイン) | +0:03 |
3位 | エリ・イゼルビット(ベルギー) | +0:09 |
4位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー) | +0:15 |
5位 | ラース・ファンデルハール(オランダ) | +0:24 |
6位 | ダヴィ・メヌ(フランス) | +0:32 |
7位 | ヘルベン・クイペルス(ベルギー)+0 | 34 |
8位 | ミカエル・ボロシュ(チェコ) | |
9位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー) | +0:50 |
10位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー) | +1:01 |
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