2024/10/28(月) - 09:12
テレネット・スーパープレスティージュの第2戦で、男女ともにバロワーズ・トレック・ライオンズが勝利。シンダ・ブラント(オランダ)とティボー・ネイス(ベルギー)が今季シリーズ初勝利を挙げている。
ルッデルフォールデでの開幕戦から1週間、同じベルギーのオーベレルエイセに場所を移してテレネット・スーパープレスティージュの第2戦が開催。なだらかに傾斜のついた芝生区間森林区間を組み合わせたコースは湿り気を帯び、特に落ち葉が積もった林間はトラクションの掛け方を選手に問う難しいコンディションに仕上がった。
女子:パワー勝負でブラント勝利 世界女王ファンエンペルを下す
女子レースで頭ひとつ抜きん出た走りを披露したのは、元世界女王で現オランダ女王であるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。スタートでペダルキャッチをミスして出遅れ、更に最初の登坂区間ではランニングを強いられて広がったビハインドを、持ち前のパワーで挽回。すぐさま世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が含まれた先頭グループに追いついた。
「今日は自分向きのコースだったし、厳しい展開に持ち込みたかった。セイリン(アルバラード)が辛そうだったので引き離すために、ペースの上がらない集団任せではなく自分でテンポを上げた」と言うブラントが先頭に立って集団を破壊する。昨シーズン無敵を誇ったファンエンペルはロードシーズンからのコンディショニング中であるため遅れ、唯一追従したサラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン)もスリッピーな林間の登り区間で引き離される。後半にかけてペースアップしたファンエンペルを抑えたブラントが、5日前の市街地ナイトレースに続く2連勝をマークした。
「好きなコースで思い通りに勝てたことは大きな自信になってくれる。ロードシーズンは去年よりも調子が良くて、今も絶好調。このまま調子をキープしていきたい」とレース直後のインタビューで語ったブラント。一方ファンエンペルは2位ながら「今のところ全レースで表彰台に乗っているし、調子は日に日に良くなっている。直近の目標であるコッペンベルグクロスと欧州選手権に向けて整えていきたい」と好感触を掴んでいる模様。各選手のパワーバランスがシーズン中盤〜後半戦にどう推移していくかに注目だ。
男子:ネイスジュニアが復調、今季初勝利をマーク
男子レースには、レース中に絡んで落車したライアン・カンプ(オランダ)のバイクを故意に踏みつけて破損させ、3レース除外措置を受けていたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が処分明けで復帰した。ファンデルプール・ファンアールト・ピドコックの「ビッグスリー」参戦が待たれる中、この日は序盤から厚い選手層を誇るパウェルスサウゼンとバロワーズ・トレック・ライオンズがアタック合戦を繰り広げた。
傾いた太陽がコースを照らす中、欧州王者マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が小さなリードを稼いだものの、ライバル勢を引き連れたティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の追走によって捉えられる。チェーン落ちからすぐに復帰するなど、この日ネイスの走りは冴え渡っていた。
持ち前のテクニックと独創的なライン取りで攻めるネイスジュニアはイゼルビットのアタックを封じ込め、激しいインターバルで独走体制に持ち込む。体調を崩し、コンディショニングに苦しんでいたと言うネイスが強い走りで今季1勝目を掴んだ。
「シーズン開幕を心待ちにしていたのに病気で体調を崩し、トレーニング期間の最後の仕上げができず暫く調子は最悪だった。トレーニングでも、いざレースが始まっても調子が悪く自信を持てない苦しい時間を過ごしていたよ。苦しいメンタルゲームだった」とネイス振り返った。2位は追走したイゼルビット、3位にはラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が入った。
ルッデルフォールデでの開幕戦から1週間、同じベルギーのオーベレルエイセに場所を移してテレネット・スーパープレスティージュの第2戦が開催。なだらかに傾斜のついた芝生区間森林区間を組み合わせたコースは湿り気を帯び、特に落ち葉が積もった林間はトラクションの掛け方を選手に問う難しいコンディションに仕上がった。
女子:パワー勝負でブラント勝利 世界女王ファンエンペルを下す
女子レースで頭ひとつ抜きん出た走りを披露したのは、元世界女王で現オランダ女王であるルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。スタートでペダルキャッチをミスして出遅れ、更に最初の登坂区間ではランニングを強いられて広がったビハインドを、持ち前のパワーで挽回。すぐさま世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が含まれた先頭グループに追いついた。
「今日は自分向きのコースだったし、厳しい展開に持ち込みたかった。セイリン(アルバラード)が辛そうだったので引き離すために、ペースの上がらない集団任せではなく自分でテンポを上げた」と言うブラントが先頭に立って集団を破壊する。昨シーズン無敵を誇ったファンエンペルはロードシーズンからのコンディショニング中であるため遅れ、唯一追従したサラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン)もスリッピーな林間の登り区間で引き離される。後半にかけてペースアップしたファンエンペルを抑えたブラントが、5日前の市街地ナイトレースに続く2連勝をマークした。
「好きなコースで思い通りに勝てたことは大きな自信になってくれる。ロードシーズンは去年よりも調子が良くて、今も絶好調。このまま調子をキープしていきたい」とレース直後のインタビューで語ったブラント。一方ファンエンペルは2位ながら「今のところ全レースで表彰台に乗っているし、調子は日に日に良くなっている。直近の目標であるコッペンベルグクロスと欧州選手権に向けて整えていきたい」と好感触を掴んでいる模様。各選手のパワーバランスがシーズン中盤〜後半戦にどう推移していくかに注目だ。
男子:ネイスジュニアが復調、今季初勝利をマーク
男子レースには、レース中に絡んで落車したライアン・カンプ(オランダ)のバイクを故意に踏みつけて破損させ、3レース除外措置を受けていたエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が処分明けで復帰した。ファンデルプール・ファンアールト・ピドコックの「ビッグスリー」参戦が待たれる中、この日は序盤から厚い選手層を誇るパウェルスサウゼンとバロワーズ・トレック・ライオンズがアタック合戦を繰り広げた。
傾いた太陽がコースを照らす中、欧州王者マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が小さなリードを稼いだものの、ライバル勢を引き連れたティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)の追走によって捉えられる。チェーン落ちからすぐに復帰するなど、この日ネイスの走りは冴え渡っていた。
持ち前のテクニックと独創的なライン取りで攻めるネイスジュニアはイゼルビットのアタックを封じ込め、激しいインターバルで独走体制に持ち込む。体調を崩し、コンディショニングに苦しんでいたと言うネイスが強い走りで今季1勝目を掴んだ。
「シーズン開幕を心待ちにしていたのに病気で体調を崩し、トレーニング期間の最後の仕上げができず暫く調子は最悪だった。トレーニングでも、いざレースが始まっても調子が悪く自信を持てない苦しい時間を過ごしていたよ。苦しいメンタルゲームだった」とネイス振り返った。2位は追走したイゼルビット、3位にはラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が入った。
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025第2戦 女子エリート結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 47:20 |
2位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:10 |
3位 | サラ・カサソラ(イタリア、クレラン・コレンドン) | +0:35 |
4位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +1:26 |
5位 | ブランカ・ヴァス(ハンガリー、SDワークス・プロタイム) | +1:46 |
6位 | エレーヌ・クラウツェル(フランス) | +2:11 |
7位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、クレラン・コレンドン) | +2:26 |
8位 | フルール・ムーアズ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +2:30 |
9位 | アマンディーヌ・フォークネ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | |
10位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー) | +2:35 |
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第2戦 男子エリート結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 57:29 |
2位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:02 |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:05 |
4位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:18 |
5位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +0:30 |
6位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:32 |
7位 | イェンテ・マイケルズ(ベルギー) | +0:34 |
8位 | ランダー・ロックス(ベルギー) | +0:40 |
9位 | デーヴィッド・ハフェルディングス(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:41 |
10位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +0:52 |
text:So.Isobe
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