グルパマFDJが母国フランス出身レミ・カヴァニャ(モビスター)の獲得を発表した。ギヨーム・マルタン(コフィディス)が移籍するなどフランス色を強めるチームが、ツール・ド・フランスで噂されるチームTTの戦力にもなる元TT国内王者を加えた。



グルパマFDJへの移籍が発表されたレミ・カヴァニャ(フランス、モビスター) photo:CorVos

「自分を十分に表現できなかった1年を過ごし、この度グルパマFDJに加わることになった。目まぐるしく発展する自転車界にあってチームが注力する技術の向上、特にタイムトライアルにおける向上が移籍の決め手となった」と、レミ・カヴァニャ(モビスター)はプレスリリースで語った。契約期間は2026年までの2年間。

29歳のカヴァニャは2017年にプロデビュー後7年過ごしたスーダル・クイックステップを2023年に退団。しかし今年加入したモビスターでは2019年に掴んだブエルタ・ア・エスパーニャ区間優勝や2度のTTフランス王者(2020、23年)に並ぶ成績を残すことはできず、グランツールの出場も叶わなかった。

「選手がチームの研究、開発部門と協力することは珍しく、それは高い価値があること。それがこのチームに移籍する動機となった。今年は難しいシーズンになった。だからこそ僕のルーツ(フランス)に戻り、勝利を目指す戦いがしたい」とカヴァニャはグルパマ加入の理由を説明した。

レミ・カヴァニャ(フランス) photo:CorVos

今シーズン15勝と勝ち星を伸ばすことができなかったグルパマからは、今年5勝したレニー・マルティネス(フランス)が来年バーレーン・ヴィクトリアスへ移籍。またローレンス・ピシー(ニュージーランド)はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、サムエル・ワトソン(イギリス)はイネオス・グレナディアーズへと有望な若手がチームを去ることになった。

一方、今季不調だったダヴィド・ゴデュ(フランス)に並ぶ総合エースとしてギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)を獲得。またU23のイル・ロンバルディアを制した21歳のブリュック・ロラン(フランス)が下部チームから昇格するなど、戦力ダウンの食い止めを図っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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