右京のマルチェッリがアスタナへ移籍　今季9勝の31歳がワールドツアーの夢叶える

アスタナ・カザクスタンが今月初旬のツール・ド・ランカウイで区間3賞を飾ったマッテオ・マルチェッリ（イタリア）の獲得を発表した。JCLチーム右京に今季9勝をもたらしたスプリンターが自身初のワールドチームへステップアップする。

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「アスタナ・カザクスタンという素晴らしく歴史あるチームに加わることができて光栄に思っている。今シーズンは数々の勝利を飾り、その力をワールドツアーのレベルで発揮する準備はできている。選手キャリアの次なる章の始まりに高いモチベーションがある。アスタナのジャージを着る日が待ち遠しいよ」と、マッテオ・マルチェッリ（イタリア、JCLチーム右京）はアスタナのプレスリリースでそう語った。契約期間は1年間。

マルチェッリはイタリア北部フォルリ出身である31歳のスプリンター。2017年にアンドローニ・ シデルメク・ボッテキアでプロデビュー後は、カハルラル・セグロスRGAやガスプロム・ルスヴェロ、ビンゴールWBなどを経て、今年JCLチーム右京に加入。シーズン前半は4度の2位と勝利を逃し続けたものの、5月のツアー・オブ・ジャパンでは区間2勝とその力を見せつけた。

そしてシーズン後半に入るとツアー・オブ・ブルガリア（UCI2.2）では区間3勝して総合優勝に輝き、ワールドチームも出場したツール・ド・ランカウイ（UCI2.Pro）では区間3勝とポイント賞を獲得。トップレベルでも十分戦える力を示した。

アスタナのアレクサンドル・ヴィノクロフGMは、31歳のベテランスプリンターについて「彼は大きな可能性を秘めた名の通った選手だ。そんな彼が現在コンチネンタルのレベルで戦っているのは、彼の実力ではなく偶然といえること」とコメント。「これほど成功したシーズンを送った彼が、来年ワールドツアーで走ることは当然のこと。ランカウイをはじめいくつかのレースで印象に残る成績を残した彼は、パワフルなスプリンターとして来年大きな戦力になると確信している」と、期待を語っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Satoru Kato