2024/10/06(日) - 09:00
サンルーカの激坂を5度登坂するジロ・デッレミリアで、タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が38kmの独走。6日前に獲得したアルカンシエルで臨んだ初レースで初優勝を掴んだ。
今年ヨーロッパで行われるワールドツアーの最終レース「イル・ロンバルディア」を1週間後に控えた10月6日(土)、同じイタリアで第107回目ジロ・デッレミリア(UCI.Pro)が行われた。1909年に初開催されたワンデーレースの舞台はイタリア中部のエミリア=ロマーニャ州ボローニャ近郊。中盤に3つの山岳を越え、登坂距離2km/平均勾配10%の「サンルーカ」を含むコースを5周。最大勾配20%の激坂がイル・ロンバルディアに向かう選手たちのコンディションを明らかにした。
出場したのは過去3度の優勝経験がある前年覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を含む162名。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は6日前に獲得した世界一の称号、アルカンシエルを着て初レースに臨み、イル・ロンバルディアでもライバルとなるレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)など強豪選手たちが揃って出場した。
215.3kmのコースで逃げグループを形成したのは、今年のジロ・デ・イタリアで逃げ切り勝利を決めたバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)ら5名。一方のメイン集団では、2年連続2位という悔しさを晴らしたいポガチャルのUAEが追走のペースを作る。その差は6分前後で推移しながらレースは後半に入った。
終盤の周回コースが近づくにつれ逃げのリードは縮小していき、この日3つ目の登りで逃げ集団はトマを含む3名まで絞られる。1分50秒遅れで登りに入ったプロトンはリドル・トレックがコントロール。しかし集団の先頭付近には真新しいアルカンシエルを着るポガチャルがアタックの機会を窺い、平坦区間に入ると集団中央に戻っていった。
アマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア、リドル・トレック)による力強い牽引は残り46kmでトマたち3名を捉える。その背後にはパリ五輪のマウンテンバイクで2大会連続の金メダルを獲得したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がつき、雨で路面の濡れたサンルーカの周回コースに突入。1度目の登り(残り38km)で金色のヘルメット輝くエヴェネプールが先頭に立った。
ライバルの脚色を窺うようなペースアップを敢行したエヴェネプールは、すぐに踏み込む力を弱める。そして残り37.7km地点で、入れ替わるように先頭に立ったポガチャルが仕掛けた。
今年のジロやツール・ド・フランスで何度も見せたシッティングのままハイケイデンスで脚を回すポガチャルには、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が食らいつく。しかし無情にも引き離され、ポガチャルは得意の独走モードに突入。霧雨のなかロングスリーブのアルカンシエルを纏った世界王者が、サンルーカの周回コースを重ねていった。
後続ではフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が単独で追いかけ、エヴェネプールがリタイアした追走集団はピドコックが積極的にペースを作る。しかしその差は縮まるどころか2分まで拡がり、ポガチャルは雨の中最後のサンルーカを登坂。そしてアルカンシエルで臨んだ初戦で勝利を挙げた。
「世界選手権からずっと最高の気分だ。だがアルカンシエルが手元に届いた時はさすがにプレッシャーを感じた。だから勝つことができて本当に嬉しいよ。このジャージを披露するため全力を尽くし、雨にもかかわらず応援してくれた沿道のファンに感謝したい」と、ポガチャルは勝利を喜んだ。
2位を争う戦いはピドコックが先着。3位には地元イタリア出身の22歳、ダヴィデ・ピガンゾーリ(ポルティ・コメタ)が入り、表彰台に上がっている。
今年ヨーロッパで行われるワールドツアーの最終レース「イル・ロンバルディア」を1週間後に控えた10月6日(土)、同じイタリアで第107回目ジロ・デッレミリア(UCI.Pro)が行われた。1909年に初開催されたワンデーレースの舞台はイタリア中部のエミリア=ロマーニャ州ボローニャ近郊。中盤に3つの山岳を越え、登坂距離2km/平均勾配10%の「サンルーカ」を含むコースを5周。最大勾配20%の激坂がイル・ロンバルディアに向かう選手たちのコンディションを明らかにした。
出場したのは過去3度の優勝経験がある前年覇者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を含む162名。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は6日前に獲得した世界一の称号、アルカンシエルを着て初レースに臨み、イル・ロンバルディアでもライバルとなるレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)など強豪選手たちが揃って出場した。
215.3kmのコースで逃げグループを形成したのは、今年のジロ・デ・イタリアで逃げ切り勝利を決めたバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)ら5名。一方のメイン集団では、2年連続2位という悔しさを晴らしたいポガチャルのUAEが追走のペースを作る。その差は6分前後で推移しながらレースは後半に入った。
終盤の周回コースが近づくにつれ逃げのリードは縮小していき、この日3つ目の登りで逃げ集団はトマを含む3名まで絞られる。1分50秒遅れで登りに入ったプロトンはリドル・トレックがコントロール。しかし集団の先頭付近には真新しいアルカンシエルを着るポガチャルがアタックの機会を窺い、平坦区間に入ると集団中央に戻っていった。
アマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア、リドル・トレック)による力強い牽引は残り46kmでトマたち3名を捉える。その背後にはパリ五輪のマウンテンバイクで2大会連続の金メダルを獲得したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がつき、雨で路面の濡れたサンルーカの周回コースに突入。1度目の登り(残り38km)で金色のヘルメット輝くエヴェネプールが先頭に立った。
ライバルの脚色を窺うようなペースアップを敢行したエヴェネプールは、すぐに踏み込む力を弱める。そして残り37.7km地点で、入れ替わるように先頭に立ったポガチャルが仕掛けた。
今年のジロやツール・ド・フランスで何度も見せたシッティングのままハイケイデンスで脚を回すポガチャルには、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が食らいつく。しかし無情にも引き離され、ポガチャルは得意の独走モードに突入。霧雨のなかロングスリーブのアルカンシエルを纏った世界王者が、サンルーカの周回コースを重ねていった。
後続ではフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が単独で追いかけ、エヴェネプールがリタイアした追走集団はピドコックが積極的にペースを作る。しかしその差は縮まるどころか2分まで拡がり、ポガチャルは雨の中最後のサンルーカを登坂。そしてアルカンシエルで臨んだ初戦で勝利を挙げた。
「世界選手権からずっと最高の気分だ。だがアルカンシエルが手元に届いた時はさすがにプレッシャーを感じた。だから勝つことができて本当に嬉しいよ。このジャージを披露するため全力を尽くし、雨にもかかわらず応援してくれた沿道のファンに感謝したい」と、ポガチャルは勝利を喜んだ。
2位を争う戦いはピドコックが先着。3位には地元イタリア出身の22歳、ダヴィデ・ピガンゾーリ(ポルティ・コメタ)が入り、表彰台に上がっている。
ジロ・デッレミリア2024結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 5:14:44 |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:54 |
3位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・コメタ) | |
4位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +2:02 |
6位 | ロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +2:04 |
7位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +2:08 |
9位 | アーチー・ライアン(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +2:13 |
10位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、アスタナ・カザクスタン) | +2:15 |
DNF | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
DNF | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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