マヴィックが新たにミドルグレードカーボンホイールをリリース。COSMIC 42 S DISCは専業ブランドならではの高い性能を保ちつつ18万円を切るリーズナブルな価格設定を実現した戦略モデルだ。



マヴィック COSMIC S 42 (c)マヴィック

高性能なリム製造をルーツに持つフレンチホイールブランド、マヴィック。そのラインアップの中で、ロード向けカーボンホイールに位置づけられるCOSMICシリーズに新たな仲間が加わった。

昨今、新興ブランドを中心に低価格化が進むエントリー~ミドルグレードのカーボンホイール。20万円前後のモデルも多く、初めてのカーボンホイールへのステップアップを考えるサイクリストにとって、最も気になるカテゴリーだと言えるだろう。

マヴィック COSMIC S 42 (c)マヴィック

その激戦区にマヴィックが満を持して新製品を投入する。COSMIC 42 S DISCは、専業ブランドとしてマヴィックの基準を満たす走行性能を保ちながら、リーズナブルな価格を実現したコストパフォーマンスホイールとして開発された。

リムには新開発の42mmハイトカーボンリムを採用。上位モデルよりも3mm高さを落とすことで軽量性を保ちつつ、リム内幅21mmのワイドプロファイルによって、昨今トレンドのワイドタイヤにもしっかり対応し、コントロールしやすいホイールへと仕上げられた。

FOREテクノロジーは採用せず、一般的なニップル仕様とされる (c)マヴィック

リムテープを用いるUSTリムとなる (c)マヴィック

用いられるUDカーボン素材は強靭かつ軽量性に優れており、高い信頼性と走行性能を両立している。既存モデルとの大きな違いは、FOREテクノロジーは採用せずスポークとの接続に一般的なニップルを用いる点。これにより、リムテープも必要になっている。

ホイールの心臓部とも言えるハブは、トラディショナルなJベンドスポークに対応するフランジを備えつつ、回転部分はハイエンドモデルと同じID360システムを採用。高効率のパワートランスファーとハイエンドなC3ベアリングによる低抵抗、そしてメンテナンスに優れた構造からくるその性能は既に実証済み。

ベンドタイプのトラディショナルなスポークを採用。フリーは上位グレードと同じID360となる。 (c)マヴィック

スポークは首付きのJベンドタイプのスチールモデルを採用。フラット形状でエアロ効果にも配慮したスポークとなっている。前後とも24本で2クロス組。スポークの交差点が接触しないコンタクトレス設計となっており、音鳴りなどのトラブルも発生しづらい。

重量はフロント775g、リア885gでペア1,660g。価格はフロントが80,300円、リアが95,700円、ペアで176,000円(全て税込)。マヴィックらしい、優れた走行性能、卓越した剛性感、そして幅広い用途に対応できるキャパシティと信頼性を有しつつ、手の届く価格とされた戦略モデルだ。



マヴィック COSMIC S 42 Disc
リム:UDカーボン
リムハイト:42mm
リム内幅:21mm
フリーボディ:ID360
スポーク:スチール 、Jベント、フラット、2.0 スレートゲージ
重量:1,660g
税込価格:フロント 80,300円、リア 95,700円、ペア 176,000円


同じ製品カテゴリーの記事

最新ニュース(全ジャンル)