2024/09/21(土) - 08:35
終盤に5つの急勾配坂が設定されたツール・ド・ルクセンブルク3日目。最難関ステージでマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が4kmの独走勝利を決め、ファンデルプールからリーダージャージを奪い取った。
全5日間で行われるシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は第3ステージを迎えた。クイーンステージ(最難関ステージ)と目されたこの日は総獲得標高差が4,000mに迫る無数の丘が設定された201.3km。終盤は2つの丘を含む13.8kmコースを2.5周回するタフなレイアウトだ。
長い登りは登場しないためパンチャー有利となったレースは、晴天のなか総合リーダージャージを着用するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)を先頭にスタート。30歳のルイス・フェルヴァーケ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と20歳のヨハンネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が早々とエスケープし、最大6分のリードを得た。
メイン集団は昨年の総合優勝者であるマルク・ヒルシ(スイス)のためにUAEチームエミレーツがコントロールする。9月22日のロード世界選手権に臨むヒルシは8月のクラシカ・サンセバスティアンからワンデーレースで5連勝と好調を維持。この日もステージ優勝と総合首位浮上を目指し、集団前方で脚を回した。
レース後半に入り、逃げ集団にはバスティアン・トロンション(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)とアマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア、リドル・トレック)が合流する。しかしヴィスマ・リースアバイクも牽引に加わったプロトンはペースを上げ、逃げの姿を捉えた残り26km地点でアンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー)が仕掛けた。
この動きにはウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やクイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)、チームメイトが遅れ単独となったファンデルプールなどが反応する。そして逃げを飲み込み、アタックの応酬となった集団からはマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が仕掛ける。そこにダヴィデ・フォルモロ(イタリア、モビスター)が追いつき、2名がレースの先頭に立った。
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら3名の追走に対し、ファンセヴェナントらは30秒差を得る。追走集団を引き戻したプロトンからはヒルシが飛び出し、それにファンデルプールが追従。しかし先頭2人との差は縮まらず、残り4kmでファンセヴェナントがアタックした。
ファンセヴェナントは登りでフォルモロを引き離し、ペースを落とすことなくフィニッシュラインに到着。登りの得意なベルギー出身の25歳がプロ3勝目を手に入れた。
フォルモロは2着でフィニッシュしたものの、最終周回で2021年より禁止されているスーパータック(トップチューブに乗るスタイル)を行ったとして失格処分が下されている。
13名の集団により争われた2位争いはファンデルプールがヒルシを退け、-6秒のボーナスをゲット。しかしファンセヴェナントが32秒差で総合首位に浮上し、リーダージャージと共にヤングライダージャージも手に入れた。
今年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャ共に完走したファンセヴェナント。「厳しいブエルタのあと、脚の状態はフレッシュではなかった。だがエンジンは止まることなく動き続けていた。この勝利は残り2ステージへのモチベーションとなる」と語っている。
全5日間で行われるシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は第3ステージを迎えた。クイーンステージ(最難関ステージ)と目されたこの日は総獲得標高差が4,000mに迫る無数の丘が設定された201.3km。終盤は2つの丘を含む13.8kmコースを2.5周回するタフなレイアウトだ。
長い登りは登場しないためパンチャー有利となったレースは、晴天のなか総合リーダージャージを着用するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)を先頭にスタート。30歳のルイス・フェルヴァーケ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)と20歳のヨハンネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が早々とエスケープし、最大6分のリードを得た。
メイン集団は昨年の総合優勝者であるマルク・ヒルシ(スイス)のためにUAEチームエミレーツがコントロールする。9月22日のロード世界選手権に臨むヒルシは8月のクラシカ・サンセバスティアンからワンデーレースで5連勝と好調を維持。この日もステージ優勝と総合首位浮上を目指し、集団前方で脚を回した。
レース後半に入り、逃げ集団にはバスティアン・トロンション(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)とアマヌエル・ゲブレイグザビエル(エリトリア、リドル・トレック)が合流する。しかしヴィスマ・リースアバイクも牽引に加わったプロトンはペースを上げ、逃げの姿を捉えた残り26km地点でアンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー)が仕掛けた。
この動きにはウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やクイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)、チームメイトが遅れ単独となったファンデルプールなどが反応する。そして逃げを飲み込み、アタックの応酬となった集団からはマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が仕掛ける。そこにダヴィデ・フォルモロ(イタリア、モビスター)が追いつき、2名がレースの先頭に立った。
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら3名の追走に対し、ファンセヴェナントらは30秒差を得る。追走集団を引き戻したプロトンからはヒルシが飛び出し、それにファンデルプールが追従。しかし先頭2人との差は縮まらず、残り4kmでファンセヴェナントがアタックした。
ファンセヴェナントは登りでフォルモロを引き離し、ペースを落とすことなくフィニッシュラインに到着。登りの得意なベルギー出身の25歳がプロ3勝目を手に入れた。
フォルモロは2着でフィニッシュしたものの、最終周回で2021年より禁止されているスーパータック(トップチューブに乗るスタイル)を行ったとして失格処分が下されている。
13名の集団により争われた2位争いはファンデルプールがヒルシを退け、-6秒のボーナスをゲット。しかしファンセヴェナントが32秒差で総合首位に浮上し、リーダージャージと共にヤングライダージャージも手に入れた。
今年はジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャ共に完走したファンセヴェナント。「厳しいブエルタのあと、脚の状態はフレッシュではなかった。だがエンジンは止まることなく動き続けていた。この勝利は残り2ステージへのモチベーションとなる」と語っている。
ツール・ド・ルクセンブルク2024第3ステージ結果
1位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 4:53:34 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:41 |
3位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
5位 | バルト・レメン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
個人総合成績
1位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 12:21:16 |
2位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:32 |
3位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:45 |
4位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー) | +0:50 |
5位 | ハリー・スウェニー(オーストラリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:53 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
photo:CorVos, Škoda Tour Luxembourg
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