2024/04/02(火) - 12:19
ツール・ド・フランスで争う予定のヴィンゲゴーとログリッチ、エヴェネプールが集結したイツリア・バスクカントリー。初日の10km個人TTをプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)がトップタイムをマークし、ボーラ・ハンスグローエに移籍後初勝利をもたらした。
ベルギー・フランドル地方でロンド・ファン・フラーンデレンが行われた翌日の4月1日(月)、同じく自転車競技熱の高いスペイン・バスク地方でイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)が開幕を迎えた。今年で63回目を迎えた歴史ある6日間のステージレースは、今年もバスク特有の短く急勾配の山岳が毎ステージ登場。そのためピュアスプリンターの姿はなく、ツール・ド・フランスに照準を定めた総合系やクライマーが集結した。
「防衛都市」を意味するイルン発着の初日は、10kmの個人タイムトライアル。コースはスタート直後に短い急坂と中盤に3級山岳(距離1.7km/平均5.2%)が登場し、またイルン市街地のフィニッシュ手前にも勾配10%の急坂が設定されたテクニカルなレイアウトとなっている。
1分間隔(最後の20名は2分間隔)でスタートを切ったのはトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)を除く167名。ピドコックは試走で落車して臀部を地面に打ちつけ、骨折はなかったものの大事を取り欠場を選んだ。
前半スタート組ではUAEチームエミレーツの総合エースを担うフアン・アユソ(スペイン)が好タイムを出す。ティレーノ~アドリアティコの個人TTで勝利を挙げた好調のアユソによる12分50秒というタイムを、その7名後にスタートを切ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)が大きく上回った。
3級山岳の頂上(4.4km地点)にある中間計測地点を6分55秒で駆け抜けた東京五輪TT金メダリストは、フィニッシュライン手前でコースを間違うミスもありながら12分34秒(平均スピード47.745km/h)でフィニッシュ。それには2名後に出走したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)は16秒及ばず、アルカンシエルのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)も11秒届かなかった。
各チームの総合エースたちがタイムをまとめてフィニッシュするなか、ログリッチに迫ったのはジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)。中間計測でヴァインは5秒差、フィニッシュでは7秒差の12分41秒で駆け抜けた。
またマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が区間3位(10秒遅れ)でフィニッシュ。そして予報通り雨が降り始めるなか、157番目で新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が出走し、1分28秒遅れの134位で初日を無事に終えている。
この結果、第1ステージの区間優勝はログリッチの手に。「最高の雰囲気と熱い観客のいるバスクで勝利できて嬉しい。脚の調子が良く、力を感じた。この後もタフなレースは続いていくだろうが、チーム一丸となりベストを尽くしたい」と、山岳賞に加え黄色のリーダージャージを袖を通したログリッチは喜んだ。
ベルギー・フランドル地方でロンド・ファン・フラーンデレンが行われた翌日の4月1日(月)、同じく自転車競技熱の高いスペイン・バスク地方でイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)が開幕を迎えた。今年で63回目を迎えた歴史ある6日間のステージレースは、今年もバスク特有の短く急勾配の山岳が毎ステージ登場。そのためピュアスプリンターの姿はなく、ツール・ド・フランスに照準を定めた総合系やクライマーが集結した。
「防衛都市」を意味するイルン発着の初日は、10kmの個人タイムトライアル。コースはスタート直後に短い急坂と中盤に3級山岳(距離1.7km/平均5.2%)が登場し、またイルン市街地のフィニッシュ手前にも勾配10%の急坂が設定されたテクニカルなレイアウトとなっている。
1分間隔(最後の20名は2分間隔)でスタートを切ったのはトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)を除く167名。ピドコックは試走で落車して臀部を地面に打ちつけ、骨折はなかったものの大事を取り欠場を選んだ。
前半スタート組ではUAEチームエミレーツの総合エースを担うフアン・アユソ(スペイン)が好タイムを出す。ティレーノ~アドリアティコの個人TTで勝利を挙げた好調のアユソによる12分50秒というタイムを、その7名後にスタートを切ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)が大きく上回った。
3級山岳の頂上(4.4km地点)にある中間計測地点を6分55秒で駆け抜けた東京五輪TT金メダリストは、フィニッシュライン手前でコースを間違うミスもありながら12分34秒(平均スピード47.745km/h)でフィニッシュ。それには2名後に出走したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)は16秒及ばず、アルカンシエルのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)も11秒届かなかった。
各チームの総合エースたちがタイムをまとめてフィニッシュするなか、ログリッチに迫ったのはジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)。中間計測でヴァインは5秒差、フィニッシュでは7秒差の12分41秒で駆け抜けた。
またマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が区間3位(10秒遅れ)でフィニッシュ。そして予報通り雨が降り始めるなか、157番目で新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が出走し、1分28秒遅れの134位で初日を無事に終えている。
この結果、第1ステージの区間優勝はログリッチの手に。「最高の雰囲気と熱い観客のいるバスクで勝利できて嬉しい。脚の調子が良く、力を感じた。この後もタフなレースは続いていくだろうが、チーム一丸となりベストを尽くしたい」と、山岳賞に加え黄色のリーダージャージを袖を通したログリッチは喜んだ。
イツリア・バスクカントリー2024第1ステージ結果
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:12:34 |
2位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ) | +0:07 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +0:10 |
4位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:11 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:16 |
6位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | |
7位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:17 |
8位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:19 |
10位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +0:22 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:12:34 |
2位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ) | +0:07 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +0:10 |
4位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:11 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:15 |
6位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:16 |
7位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:19 |
10位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +0:22 |
その他の特別賞
ポイント賞 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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