2024/03/08(金) - 12:00
ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が残り50mまで粘ったティレーノ~アドリアティコ第4ステージ。ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)がフィリプセンをハンドル投げで下し、区間優勝と共に総合首位に立った。
ティレニア海を離れた一行はアペニン山脈を越え、地中海の一つであるアドリア海に至る。ティレーノ~アドリアティコ第4ステージは207kmのスプリントステージ。コース前半の山岳以外はフィニッシュまで平坦路が続くため、3日連続の集団スプリントが濃厚と見られた。
この日逃げ集団を形成したのは、昨年のジロ・デ・イタリアで逃げ切り勝利を飾ったダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ)を含むプロチームの6名。それをリーダーチームであるUAEチームエミレーツが追いかけ、約4分の差でレースは推移。この日唯一の山岳はバイスが先頭通過し、山岳賞ジャージ着用の権利を得た。
昨年のさいたまクリテリウムに出場したアクセル・ジングレ(フランス)でスプリント勝負したコフィディスやリドル・トレック、アルペシン・ドゥクーニンクなどの集団牽引によって逃げとの差は縮小する。そして選手たちはアドリア海に面するジュリアノーヴァの周回コースに到達。1度目のフィニッシュライン(残り22.6km地点)を通過する頃に逃げグループは3名まで絞られ、プロトンが1分差まで迫った。
逃げ切りの可能性を信じ、レース先頭で踏み続けたのはミルコ・マエストリ(イタリア、ポルティ・コメタ)とアレクサンダー・カンプ(デンマーク、チューダー・プロサイクリング)、ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の3名。流れるようなローテーションで逃げは再び1分までタイム差を戻したものの、後方ではアルペシンやリドル、イネオス・グレナディアーズなどが集団のペースを上げた。
ジュリアノーヴァ市街地の細かなアップダウンにティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が遅れるなか、パンクで遅れたテイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)は集団復帰を果たす。そして残り3kmで14秒、残り2kmで8秒まで迫ったプロトンにカンプが諦め、マエストリも吸収される一方でアブラハムセンが一人で抗う。
アンテルマルシェ・ワンティのアシストがビニヤム・ギルマイ(エリトリア)を集団2番手に引き上げ、単独となったトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がスプリントを開始する。その背後からギルマイが踏み込むコースの反対側では、ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)とヤスペル・フィリプン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が横に並ぶ。
アブラハムセンを追い抜き持ち込まれた白熱のスプリントは、フィリプセンとのハンドル投げをミランが制した。
初日の個人タイムトライアルから3位、9位、2位と勝利に迫ったミラン。今季2勝目かつ移籍後初のワールドツアー勝利を飾ったミランは、「今日のステージには自信を持って臨んだ。その自信の根拠はチームからの信頼。チームメイトの一人一人に感謝したい。今日の終盤は難しくて厳しく、とてもストレスフルだったよ」と喜びを語った。
この結果、ミランはフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)を抜き総合でも首位浮上した。
ティレニア海を離れた一行はアペニン山脈を越え、地中海の一つであるアドリア海に至る。ティレーノ~アドリアティコ第4ステージは207kmのスプリントステージ。コース前半の山岳以外はフィニッシュまで平坦路が続くため、3日連続の集団スプリントが濃厚と見られた。
この日逃げ集団を形成したのは、昨年のジロ・デ・イタリアで逃げ切り勝利を飾ったダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ)を含むプロチームの6名。それをリーダーチームであるUAEチームエミレーツが追いかけ、約4分の差でレースは推移。この日唯一の山岳はバイスが先頭通過し、山岳賞ジャージ着用の権利を得た。
昨年のさいたまクリテリウムに出場したアクセル・ジングレ(フランス)でスプリント勝負したコフィディスやリドル・トレック、アルペシン・ドゥクーニンクなどの集団牽引によって逃げとの差は縮小する。そして選手たちはアドリア海に面するジュリアノーヴァの周回コースに到達。1度目のフィニッシュライン(残り22.6km地点)を通過する頃に逃げグループは3名まで絞られ、プロトンが1分差まで迫った。
逃げ切りの可能性を信じ、レース先頭で踏み続けたのはミルコ・マエストリ(イタリア、ポルティ・コメタ)とアレクサンダー・カンプ(デンマーク、チューダー・プロサイクリング)、ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の3名。流れるようなローテーションで逃げは再び1分までタイム差を戻したものの、後方ではアルペシンやリドル、イネオス・グレナディアーズなどが集団のペースを上げた。
ジュリアノーヴァ市街地の細かなアップダウンにティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が遅れるなか、パンクで遅れたテイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ)は集団復帰を果たす。そして残り3kmで14秒、残り2kmで8秒まで迫ったプロトンにカンプが諦め、マエストリも吸収される一方でアブラハムセンが一人で抗う。
アンテルマルシェ・ワンティのアシストがビニヤム・ギルマイ(エリトリア)を集団2番手に引き上げ、単独となったトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がスプリントを開始する。その背後からギルマイが踏み込むコースの反対側では、ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)とヤスペル・フィリプン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が横に並ぶ。
アブラハムセンを追い抜き持ち込まれた白熱のスプリントは、フィリプセンとのハンドル投げをミランが制した。
初日の個人タイムトライアルから3位、9位、2位と勝利に迫ったミラン。今季2勝目かつ移籍後初のワールドツアー勝利を飾ったミランは、「今日のステージには自信を持って臨んだ。その自信の根拠はチームからの信頼。チームメイトの一人一人に感謝したい。今日の終盤は難しくて厳しく、とてもストレスフルだったよ」と喜びを語った。
この結果、ミランはフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)を抜き総合でも首位浮上した。
ティレーノ〜アドリアティコ2024第4ステージ結果
1位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:56:44 |
2位 | ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
5位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) | |
6位 | マリウス・マイヤーホーファー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) | |
7位 | ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
8位 | イバン・ガルシア(スペイン、モビスター) | |
9位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 15:06:02 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:04 |
3位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:18 |
4位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:21 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:26 |
6位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
7位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:28 |
8位 | ニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:30 |
9位 | マックス・プール(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
10位 | レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・コメタ) |
ヤングライダー賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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