2024/03/08(金) - 08:55
スプリンターにとってラストチャンスと目されたパリ〜ニース5日目。4つの3級山岳を耐えたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がスプリントでマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)を下し、今大会2勝目を手に入れた。
パリからフランス南東部のニースを目指すため、「太陽に向かうレース」とも呼ばれる第82回パリ〜ニースは5日目を迎えた。その舞台はサン・ソヴァール・ド・モンタギュからボーム岩で知られるシストロンまでの193.5kmで、コース中盤に4つの3級が登場。しかし最終山岳の頂上である47.3kmからは下り〜平坦路のため、勝負は大会3度目となる集団スプリントに持ち込まれた。
翌日から徐々に山岳険しいステージが続くためスプリンターにとって最後のチャンスとなったこの日、逃げを打ったのは6名。中でもピエール・ラトゥールはサンディ・デュジャルダン(共にフランス、トタルエネルジー)を引き連れ、その後メイン集団から飛び出したロット・デスティニーのヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー)とパスカル・エインコールン(オランダ)が合流して8名に。その結果レース先頭にロットは、先に逃げていたマティス・パースヘンス(オランダ)を含む3名を送った。
ラトゥールが設定された全ての3級山岳をトップで通過し、山岳賞ランキングで4位にジャンプアップ。それを約1分差で追うプロトンは今年スーダル・クイックステップからリドル・トレックにジャージを変えたティム・デクレルク(ベルギー)が得意の牽引を披露。平均勾配5%と低難易度の山岳でも刻まれるハイペースに、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)や2日目の勝者アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)らスプリンターたちがバイクを降りた。
その後もエーススプリンターを擁するリドルやヴィスマ・リースアバイク、ジェイコ・アルウラーがハイペースを刻んだため、残り10kmで逃げを捉える。そしてサム・ベネット(アイルランド)で勝負したいデカトロンAG2Rラモンディアルを先頭に残り1kmバナーを通過。山岳に耐えたスプリンターたちによる白熱のバトルが幕開けた。
オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)らがチームメイトと逸れ、集団の中に埋もれるなかピーダスンをライアン・ギボンズ(南アフリカ、リドル・トレック)が引き連れ先頭へ。残り200mを前にピーダスンが踏み込みをはじめ、背後にいたパスカル・アッカーマン(ドイツ、イスラエル・プレミアテック)が横に並ぶ。
しかしその更に後方から飛び出し、猛スピードで2人の前に出たコーイが勝利。ハンドルを叩き悔しがるアッカーマンを尻目に、コーイが初日に続く大会2勝目を手に入れた。
「第1ステージに続く勝利。スプリントに臨む計画を立て、それが実を結び嬉しく思う。個人的にこのパリ〜ニースは既に成功以上の結果となっている。この後の難しいステージはマッテオ・ヨルゲンソンとウィルコ・ケルデルマンで狙いに行く」と、コーイは語っている。
翌第6ステージは終盤に最大勾配19%と12%の登りが連続するレイアウト。ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)を首位とする総合争いはもちろん、短い登りを得意とするパンチャーにとってもチャンスとなるステージだ。
パリからフランス南東部のニースを目指すため、「太陽に向かうレース」とも呼ばれる第82回パリ〜ニースは5日目を迎えた。その舞台はサン・ソヴァール・ド・モンタギュからボーム岩で知られるシストロンまでの193.5kmで、コース中盤に4つの3級が登場。しかし最終山岳の頂上である47.3kmからは下り〜平坦路のため、勝負は大会3度目となる集団スプリントに持ち込まれた。
翌日から徐々に山岳険しいステージが続くためスプリンターにとって最後のチャンスとなったこの日、逃げを打ったのは6名。中でもピエール・ラトゥールはサンディ・デュジャルダン(共にフランス、トタルエネルジー)を引き連れ、その後メイン集団から飛び出したロット・デスティニーのヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー)とパスカル・エインコールン(オランダ)が合流して8名に。その結果レース先頭にロットは、先に逃げていたマティス・パースヘンス(オランダ)を含む3名を送った。
ラトゥールが設定された全ての3級山岳をトップで通過し、山岳賞ランキングで4位にジャンプアップ。それを約1分差で追うプロトンは今年スーダル・クイックステップからリドル・トレックにジャージを変えたティム・デクレルク(ベルギー)が得意の牽引を披露。平均勾配5%と低難易度の山岳でも刻まれるハイペースに、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)や2日目の勝者アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)らスプリンターたちがバイクを降りた。
その後もエーススプリンターを擁するリドルやヴィスマ・リースアバイク、ジェイコ・アルウラーがハイペースを刻んだため、残り10kmで逃げを捉える。そしてサム・ベネット(アイルランド)で勝負したいデカトロンAG2Rラモンディアルを先頭に残り1kmバナーを通過。山岳に耐えたスプリンターたちによる白熱のバトルが幕開けた。
オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)らがチームメイトと逸れ、集団の中に埋もれるなかピーダスンをライアン・ギボンズ(南アフリカ、リドル・トレック)が引き連れ先頭へ。残り200mを前にピーダスンが踏み込みをはじめ、背後にいたパスカル・アッカーマン(ドイツ、イスラエル・プレミアテック)が横に並ぶ。
しかしその更に後方から飛び出し、猛スピードで2人の前に出たコーイが勝利。ハンドルを叩き悔しがるアッカーマンを尻目に、コーイが初日に続く大会2勝目を手に入れた。
「第1ステージに続く勝利。スプリントに臨む計画を立て、それが実を結び嬉しく思う。個人的にこのパリ〜ニースは既に成功以上の結果となっている。この後の難しいステージはマッテオ・ヨルゲンソンとウィルコ・ケルデルマンで狙いに行く」と、コーイは語っている。
翌第6ステージは終盤に最大勾配19%と12%の登りが連続するレイアウト。ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)を首位とする総合争いはもちろん、短い登りを得意とするパンチャーにとってもチャンスとなるステージだ。
パリ〜ニース2024第5ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:23:44 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | |
3位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、イスラエル・プレミアテック) | |
4位 | サム・ベネット(アイルランド、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
5位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
7位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | |
8位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、グルパマFDJ) | |
9位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
10位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | 17:38:48 |
2位 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:13 |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:27 |
4位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | +0:29 |
5位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:30 |
6位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:40 |
7位 | クリス・ハーパー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:46 |
8位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:52 |
9位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:54 |
10位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | +1:02 |
15位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:10 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) |
山岳賞 | マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー) |
ヤングライダー賞 | ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp