2024/03/04(月) - 12:55
レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が2度のアタックを見せた第82回パリ〜ニース初日。ピーダスンとのスプリントをオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が制した。
ストラーデビアンケでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が81kmの独走勝利を見せた翌日、フランスのパリ郊外で第82回パリ〜ニース(UCI2.WT)が開幕した。同時期開催のティレーノ~アドリアティコより1日早くスタートしたステージレースは全8日間の日程で争われ、その名の通りパリ近郊から地中海沿岸のニースまで南下する。
平坦、丘陵、山岳ステージと様々なレイアウトがバランスよく詰め込まれていることから「ミニツール」と呼ばれ、3日目には昨年同様チームタイムトライアルが登場。前年の総合優勝者であるポガチャルは不在だが、今年のツール・ド・フランスで相まみえるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が揃った。
大会初日は4つの3級山岳を越える分類は平坦ステージ。しかし残り12.3kmから登る3級山岳は最大勾配14%(距離2.1km/平均5.1%)と、登りの苦手なピュアスプリンターを退けるには十分な難易度。そのため総合優勝を目指す選手たちが初日から動いた。
選手たちが皆アームウォーマーを着用する寒空の下、スタート直後にEFエデュケーション・イージーポストのヨナス・ルッチ(ドイツ)とシュテファン・ビッセガー(スイス)、マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー)の逃げが成立。3名はメイン集団に最大3分差をつけ、順調に山岳ポイントを加算していったルッチが山岳賞ジャージを得た。
この日の発着地点であるレ・ミュローの街に戻ってきた集団は逃げを捉え、スプリンターを含むプロトンは最終山岳手前に設定された最大勾配10%の丘に突入。最大-6秒のボーナスタイムが与えられるスプリントポイント(頂上)は、アタックを決めたマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過し、2番手のエヴェネプールは-4秒をゲット。ログリッチが静観した一方でエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が3番手通過で-2秒を得ている。
頂上を越えたエヴェネプールは差のついた後続を確認し、そのまま加速する。しかし遅れを取った後続が先頭集団を捉え、続く3級山岳(距離2.1km/平均5.1%)でベルナルの仕掛けから再びエヴェネプールがアタック。今度はログリッチが反応し、そのため集団はまた一つに戻った。
直後に飛び出したアントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)のアタックも決まらず、登りで遅れたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)やアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・デスティニー)などピュアスプリンター不在の集団がレ・ミュローの街になだれ込んだ。
ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)のリードアウトに率いられ、好位置についたマッズ・ピーダスン(デンマーク)。残り150mの左コーナーで早くも先頭に立ったピーダスンがスプリントを開始し、その背後についていたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がフィニッシュライン手前で並ぶ。そして両者がハンドルを投げた結果、コーイに軍配を上がった。
既に今季4勝(総合優勝2回)と絶好調のピーダスンを下し、大会初日を制した22歳のコーイ。「タフなステージとなることは分かっており、全力で挑んだ結果だ。最後の丘は厳しかったが、スプリント勝利を目指して耐えた。明日もスプリントが濃厚なステージなので、このマイヨジョーヌを守るために頑張りたい」と、総合リーダーの証であるマイヨジョーヌを纏ったコーイは喜んだ。
ストラーデビアンケでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が81kmの独走勝利を見せた翌日、フランスのパリ郊外で第82回パリ〜ニース(UCI2.WT)が開幕した。同時期開催のティレーノ~アドリアティコより1日早くスタートしたステージレースは全8日間の日程で争われ、その名の通りパリ近郊から地中海沿岸のニースまで南下する。
平坦、丘陵、山岳ステージと様々なレイアウトがバランスよく詰め込まれていることから「ミニツール」と呼ばれ、3日目には昨年同様チームタイムトライアルが登場。前年の総合優勝者であるポガチャルは不在だが、今年のツール・ド・フランスで相まみえるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ボーラ・ハンスグローエ)とレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が揃った。
大会初日は4つの3級山岳を越える分類は平坦ステージ。しかし残り12.3kmから登る3級山岳は最大勾配14%(距離2.1km/平均5.1%)と、登りの苦手なピュアスプリンターを退けるには十分な難易度。そのため総合優勝を目指す選手たちが初日から動いた。
選手たちが皆アームウォーマーを着用する寒空の下、スタート直後にEFエデュケーション・イージーポストのヨナス・ルッチ(ドイツ)とシュテファン・ビッセガー(スイス)、マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー)の逃げが成立。3名はメイン集団に最大3分差をつけ、順調に山岳ポイントを加算していったルッチが山岳賞ジャージを得た。
この日の発着地点であるレ・ミュローの街に戻ってきた集団は逃げを捉え、スプリンターを含むプロトンは最終山岳手前に設定された最大勾配10%の丘に突入。最大-6秒のボーナスタイムが与えられるスプリントポイント(頂上)は、アタックを決めたマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭通過し、2番手のエヴェネプールは-4秒をゲット。ログリッチが静観した一方でエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が3番手通過で-2秒を得ている。
頂上を越えたエヴェネプールは差のついた後続を確認し、そのまま加速する。しかし遅れを取った後続が先頭集団を捉え、続く3級山岳(距離2.1km/平均5.1%)でベルナルの仕掛けから再びエヴェネプールがアタック。今度はログリッチが反応し、そのため集団はまた一つに戻った。
直後に飛び出したアントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)のアタックも決まらず、登りで遅れたディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)やアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・デスティニー)などピュアスプリンター不在の集団がレ・ミュローの街になだれ込んだ。
ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、リドル・トレック)のリードアウトに率いられ、好位置についたマッズ・ピーダスン(デンマーク)。残り150mの左コーナーで早くも先頭に立ったピーダスンがスプリントを開始し、その背後についていたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がフィニッシュライン手前で並ぶ。そして両者がハンドルを投げた結果、コーイに軍配を上がった。
既に今季4勝(総合優勝2回)と絶好調のピーダスンを下し、大会初日を制した22歳のコーイ。「タフなステージとなることは分かっており、全力で挑んだ結果だ。最後の丘は厳しかったが、スプリント勝利を目指して耐えた。明日もスプリントが濃厚なステージなので、このマイヨジョーヌを守るために頑張りたい」と、総合リーダーの証であるマイヨジョーヌを纏ったコーイは喜んだ。
パリ〜ニース2024第1ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:36:28 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | |
3位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、グルパマFDJ) | |
4位 | ニルス・エーコフ(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
5位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) | |
8位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | |
9位 | サンディ・デュジャルダン(フランス、トタルエネルジー) | |
10位 | カーデン・グローブス(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク) |
個人総合成績
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 3:36:18 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:04 |
3位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
4位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、グルパマFDJ) | +0:06 |
5位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
6位 | エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:08 |
7位 | ニルス・エーコフ(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:10 |
8位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
9位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
10位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、チューダー・プロサイクリング) |
その他の特別賞
ポイント賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
山岳賞 | ヨナス・ルッチ(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
ヤングライダー賞 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) |
チーム総合成績 | ヴィスマ・リースアバイク |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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