2024/02/25(日) - 13:00
そのスピードは圧倒的。ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)がUAEツアー第6ステージの集団スプリントを制し、ハットトリックとなる3勝目を飾った。
ベルギーではオンループ・ヘットニュースブラッドでクラシックシーズンが幕を開けた同日、中東アラブ首長国連邦ではUAEツアー第6ステージが行われた。コースは網目状のドームが特徴的なルーヴル・アブダビを出発して、アブダビの中心地にあるブラックウォーター・ビーチにフィニッシュする138kmの平坦路。翌日の最終日が山頂フィニッシュのため、スプリンターたちにとって最後のチャンスとなった。
アクチュアルスタートの後、スムーズに決まったフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)ら3名の逃げに、遅れてメイン集団を飛び出したアルペシン・ドゥクーニンクのヨナス・リカールト(ベルギー)が2名がジョイン。5名となった逃げは一時3分差を得たものの、その後プロトンが1分以上の差を許さないタイトなコントロールを披露。リーダーチームのUAEチームエミレーツやスプリンターチームが牽引に選手を送り、残り12km地点で逃げグループを捉えた。
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が体調不良と微熱で不出場のアスタナ・カザクスタンは、グレブ・シリツァ(ロシア)をエースに据えて集団先頭に選手を集める。そして各チームのトレインが入り乱れながら、今大会はここまで勝負に絡めていないディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)のジェイコ・アルウラーを先頭にフラムルージュ(残り1km)を通過。しかし肝心のフルーネウェーヘンは集団に埋もれ、残り200mからフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)がスプリントした。
その背後にシリツァがつき、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)とミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)、そして緑色のポイント賞ジャージを着るティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が続く。フィニッシュ手前の緩い左コーナーを抜け、左側で失速するモラノの反対側からメルリールが踏み込み先頭へ。
メルリールの後ろで飛び出すスペースを探すフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)は右側のフェンスとシリツァに挟まれ、コース中央からアーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)がもがく。だが完璧なタイミングと圧巻のスピードを披露したメルリールが、第6ステージの勝者に輝いた。
大会初日と4日目に続き、ステージ3勝目を飾ったメルリール。「今日は全てが完璧だった。チームが僕を理想的な位置まで導いてくれ、掴んだ3勝目は本当に嬉しい。この後のティレーノ~アドリアティコに向けて、気持ちが上がる結果だよ」とメルリールは語った。
一方、昨年ミラノ〜トリノを制したデクラインは今大会3度目の2位。3位にはバウハウスが入り、前日のスプリントを制したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は16位だった。
翌日は平坦路からジュベルハフィート(距離10.8kmkm/平均6.6%)を駆け上がる最終ステージ。総合首位ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)に対し、トップ10に約30秒差でひしめくライバルたちがどう挑むだろうか。
ベルギーではオンループ・ヘットニュースブラッドでクラシックシーズンが幕を開けた同日、中東アラブ首長国連邦ではUAEツアー第6ステージが行われた。コースは網目状のドームが特徴的なルーヴル・アブダビを出発して、アブダビの中心地にあるブラックウォーター・ビーチにフィニッシュする138kmの平坦路。翌日の最終日が山頂フィニッシュのため、スプリンターたちにとって最後のチャンスとなった。
アクチュアルスタートの後、スムーズに決まったフアン・ロペス(スペイン、リドル・トレック)ら3名の逃げに、遅れてメイン集団を飛び出したアルペシン・ドゥクーニンクのヨナス・リカールト(ベルギー)が2名がジョイン。5名となった逃げは一時3分差を得たものの、その後プロトンが1分以上の差を許さないタイトなコントロールを披露。リーダーチームのUAEチームエミレーツやスプリンターチームが牽引に選手を送り、残り12km地点で逃げグループを捉えた。
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が体調不良と微熱で不出場のアスタナ・カザクスタンは、グレブ・シリツァ(ロシア)をエースに据えて集団先頭に選手を集める。そして各チームのトレインが入り乱れながら、今大会はここまで勝負に絡めていないディラン・フルーネウェーヘン(オランダ)のジェイコ・アルウラーを先頭にフラムルージュ(残り1km)を通過。しかし肝心のフルーネウェーヘンは集団に埋もれ、残り200mからフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)がスプリントした。
その背後にシリツァがつき、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)とミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス)、そして緑色のポイント賞ジャージを着るティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が続く。フィニッシュ手前の緩い左コーナーを抜け、左側で失速するモラノの反対側からメルリールが踏み込み先頭へ。
メルリールの後ろで飛び出すスペースを探すフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)は右側のフェンスとシリツァに挟まれ、コース中央からアーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング)がもがく。だが完璧なタイミングと圧巻のスピードを披露したメルリールが、第6ステージの勝者に輝いた。
大会初日と4日目に続き、ステージ3勝目を飾ったメルリール。「今日は全てが完璧だった。チームが僕を理想的な位置まで導いてくれ、掴んだ3勝目は本当に嬉しい。この後のティレーノ~アドリアティコに向けて、気持ちが上がる結果だよ」とメルリールは語った。
一方、昨年ミラノ〜トリノを制したデクラインは今大会3度目の2位。3位にはバウハウスが入り、前日のスプリントを制したオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)は16位だった。
翌日は平坦路からジュベルハフィート(距離10.8kmkm/平均6.6%)を駆け上がる最終ステージ。総合首位ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)に対し、トップ10に約30秒差でひしめくライバルたちがどう挑むだろうか。
UAEツアー2024第6ステージ結果
1位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:02:14 |
2位 | アーヴィッド・デクライン(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
3位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
4位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
5位 | グレブ・シリツァ(ロシア、アスタナ・カザクスタン) | |
6位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | ヤルネ・ファンデパール(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
8位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター) | |
9位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、リドル・トレック) |
個人総合成績
1位 | ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ) | 18:52:23 |
2位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:11 |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:13 |
4位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:21 |
5位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:22 |
6位 | マックス・プール(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:31 |
7位 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) | +0:33 |
8位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:36 |
9位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:37 |
10位 | ミッケル・ビョーグ(デンマーク、UAEチームエミレーツ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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