2024/01/20(土) - 09:00
スプリンターのラストチャンスとなったサントス・ツアー・ダウンアンダー4日目を制したのは、28歳の誕生日を迎えたサム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)。混沌のスプリントからハットトリックを達成した。
2024年のロードシーズン開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも後半戦を迎え、第4ステージはマレーブリッジからポートエリオットに向かう136.2kmで争われた。この日はコースの真ん中にある3級山岳を除き、ひたすら平野を駆ける平坦ステージ。続く第5、6ステージは総合争いが繰り広げられる山頂フィニッシュのため、スプリンターにとっては最後のチャンスとなった。
前日の落車により怪我を負ったオーストラリア王者のルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)とキャメロン・スコット(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が未出走を選ぶなか、穏やかな序盤から19歳のジャクソン・メドウェイ(オーストラリアナショナルチーム)と22歳のヴィニシウス・ハンジェウ(ブラジル、モビスター)が飛び出す。これをプロトンは容認したため、若手2人が逃げ集団を形成した。
そのままレースは静かに進行し、66.7km地点の中間スプリントをメドウェイが争わずに先頭通過する。そしてプロトンでは総合争いのためにボーナスタイムを加算したいジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)の3位通過を、ケランド・オブライアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が阻止。続く2つ目の中間スプリント(82.2km)でも、今度はキャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)がナルバエスのポイント獲得を防いだ。
この日のレースはコフィディスの集団落車を除き、順調に距離を消化していった。そして残り12kmを過ぎた地点でプロトンは逃げの2名を吸収。イネオス・グレナディアーズが積極的に先頭でトレインを並べながら、今大会最後の集団スプリントが幕開けた。
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を擁するイネオスとサム・ウェルスフォード(オーストラリア)を擁するボーラ・ハンスグローエがトレインを並べるなか、リードアウトのいないカレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)は集団に埋もれてしまう。そして残り1kmを切り、ボーラが先頭で最終コーナーをクリアする。
必勝体制を整えたと思われたボーラだったが、最終発射台であるダニー・ファンポッペル(オランダ)とウェルスフォードの間にビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)が入り込む。そしてナルバエスのリードアウトからヴィヴィアーニがスプリントを開始。しかし「(リードアウトの)タイミングが早すぎた」とレース後に語ったヴィヴィアーニが踏み止め、反対にその背後を利用したウェルスフォードが踏み込んだ。
ここまで区間2勝を挙げているウェルスフォードのスピードにはギルマイも敵わず、フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)も選手に囲まれ行き場をなくす。そしてプロトン最速を証明したウェルスフォードがハットトリックを達成した。
28歳の誕生日に地元勝利を飾ったウェルスフォード。「レースに集中していたため今日が誕生日であることを忘れていた。今日もチームメイトの走りは素晴らしく、この勝利も彼らのおかげ。この後に待つUAEツアーやジロ・デ・イタリアに向けて良い連携が取れている。今日はトレインがバラけたものの、タイミングを見計らって勝負した。本当に嬉しいよ」と、ウェルスフォードは地元メディアのインタビューにそう答えた。
翌日の第5ステージは、2020年以来4年振りとなる名物坂ウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)が設定されたクイーンステージ。リーダージャージを着るイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)による総合争いに注目が集まる。
2024年のロードシーズン開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも後半戦を迎え、第4ステージはマレーブリッジからポートエリオットに向かう136.2kmで争われた。この日はコースの真ん中にある3級山岳を除き、ひたすら平野を駆ける平坦ステージ。続く第5、6ステージは総合争いが繰り広げられる山頂フィニッシュのため、スプリンターにとっては最後のチャンスとなった。
前日の落車により怪我を負ったオーストラリア王者のルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)とキャメロン・スコット(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が未出走を選ぶなか、穏やかな序盤から19歳のジャクソン・メドウェイ(オーストラリアナショナルチーム)と22歳のヴィニシウス・ハンジェウ(ブラジル、モビスター)が飛び出す。これをプロトンは容認したため、若手2人が逃げ集団を形成した。
そのままレースは静かに進行し、66.7km地点の中間スプリントをメドウェイが争わずに先頭通過する。そしてプロトンでは総合争いのためにボーナスタイムを加算したいジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)の3位通過を、ケランド・オブライアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)が阻止。続く2つ目の中間スプリント(82.2km)でも、今度はキャンベル・スチュアート(ニュージーランド、ジェイコ・アルウラー)がナルバエスのポイント獲得を防いだ。
この日のレースはコフィディスの集団落車を除き、順調に距離を消化していった。そして残り12kmを過ぎた地点でプロトンは逃げの2名を吸収。イネオス・グレナディアーズが積極的に先頭でトレインを並べながら、今大会最後の集団スプリントが幕開けた。
エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を擁するイネオスとサム・ウェルスフォード(オーストラリア)を擁するボーラ・ハンスグローエがトレインを並べるなか、リードアウトのいないカレブ・ユアン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)は集団に埋もれてしまう。そして残り1kmを切り、ボーラが先頭で最終コーナーをクリアする。
必勝体制を整えたと思われたボーラだったが、最終発射台であるダニー・ファンポッペル(オランダ)とウェルスフォードの間にビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)が入り込む。そしてナルバエスのリードアウトからヴィヴィアーニがスプリントを開始。しかし「(リードアウトの)タイミングが早すぎた」とレース後に語ったヴィヴィアーニが踏み止め、反対にその背後を利用したウェルスフォードが踏み込んだ。
ここまで区間2勝を挙げているウェルスフォードのスピードにはギルマイも敵わず、フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)も選手に囲まれ行き場をなくす。そしてプロトン最速を証明したウェルスフォードがハットトリックを達成した。
28歳の誕生日に地元勝利を飾ったウェルスフォード。「レースに集中していたため今日が誕生日であることを忘れていた。今日もチームメイトの走りは素晴らしく、この勝利も彼らのおかげ。この後に待つUAEツアーやジロ・デ・イタリアに向けて良い連携が取れている。今日はトレインがバラけたものの、タイミングを見計らって勝負した。本当に嬉しいよ」と、ウェルスフォードは地元メディアのインタビューにそう答えた。
翌日の第5ステージは、2020年以来4年振りとなる名物坂ウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)が設定されたクイーンステージ。リーダージャージを着るイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)、サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)による総合争いに注目が集まる。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2024第4ステージ
1位 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 2:59:50 |
2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
3位 | ラルス・ボーフェン(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
5位 | ローレンス・ピシー(ニュージーランド、グルパマFDJ) | |
6位 | ゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター) | |
7位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザフスタン) | |
8位 | アントワン・ウビー(フランス、スーダル・クイックステップ) | |
9位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック) |
個人総合成績
1位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ) | 13:15:54 |
2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:01 |
3位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | +0:02 |
4位 | アクセル・マリオー(フランス、コフィディス) | +0:05 |
5位 | スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:07 |
6位 | ラルス・ボーフェン(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | ステファン・デボッド(南アフリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:08 |
9位 | フィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ルイ・バレ(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:09 |
その他の特別賞
ポイント賞 | サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | ルーク・バーンズ(オーストラリアナショナルチーム) |
ヤングライダー賞 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | アンテルマルシェ・ワンティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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