2023/04/04(火) - 08:42
新城幸也の今季2戦目となるイツリア・バスクカントリーが開幕した。初日の丘陵コースでイーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が緩斜面のスプリントを制した。
ベルギー・フランドル地方の熱狂がロンド・ファン・フラーンデレンでピークを迎えたその翌日、自転車競技熱溢れるスペイン・バスク地方ではイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)が開幕した。
1924年に第1回大会が開催され、今年62回目を迎えた歴史ある6日間レース。山がちな地形のバスク地方を走るレースは、もちろんカテゴリー山岳が連発するためピュアスプリンターの姿はなく、7月に開幕するツール・ド・フランスを目指す総合勢が集結した。
初日のスタート地点であるビトリア=ガステイスに姿を見せたのは、昨年のツール覇者であるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)やダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)、リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)といった選手たち。ボルタ・ア・カタルーニャで遅いシーズンインを果たした新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)も第2戦目として出場した。
この日は2級山岳が登場するものの、その後は細かなアップダウンのみで難易度の低いコースレイアウト。バスクとは反対側のアンダルシア州出身クリスティアン・ロドリゲス(アルケア・サムシック)を含む2人が逃げ、イネオス・グレナディアーズやアルペシン・ドゥクーニンクが中心となったメイン集団が追いかけた。
残り30kmで逃げを捉えたプロトンでは、ヴィンゲゴーの安全確保のためユンボ・ヴィスマが先頭へ。登坂距離の長い山岳が大会を通して登場しないため、僅差による総合争いが予想される今大会。そのため重要になる残り21km地点のボーナスタイムつきの中間スプリントで、イネオスの総合エースであるダニエル・マルティネス(コロンビア)が先頭で-3秒を獲得し、ヴィンゲゴーが2位通過で-2秒を獲得している。
レース中盤で集団を牽引し、膝の怪我から本調子には戻っていないエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が集団から脱落する一方で、スーダル・クイックステップが牽引するメイン集団はラバスティダの市街地に設定された緩斜面のフィニッシュに向けて緊張感を増していく。
そして集団スプリントが幕を開け、オマール・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)のリードアウトからイーサン・ヘイター(イギリス)が飛び出す。マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)やスプリント力に長けるジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード)も及ばず、ヘイターが初日勝者に輝いた。
今年1月のツアー・ダウンアンダーで鎖骨を骨折し、ボルタ・ア・カタルーニャで実戦復帰を果たしたヘイター。「バスクのレースに精通するオマール(フライレ)が残り100m地点まで僕を導いてくれたおかげだ。カタルーニャで調子が良くなかったこともあり、この勝利は嬉しく、また次に進む自信となった」とヘイターは今季初勝利をそう喜んだ。
翌日は2つの3級山岳と3つの2級山岳を越える山岳ステージ。早くも総合争いに関わるステージのため、ミケル・ランダ(スペイン)とペリョ・ビルバオ(スペイン)という2人の総合エースをアシストする新城の活躍が期待される。
ベルギー・フランドル地方の熱狂がロンド・ファン・フラーンデレンでピークを迎えたその翌日、自転車競技熱溢れるスペイン・バスク地方ではイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)が開幕した。
1924年に第1回大会が開催され、今年62回目を迎えた歴史ある6日間レース。山がちな地形のバスク地方を走るレースは、もちろんカテゴリー山岳が連発するためピュアスプリンターの姿はなく、7月に開幕するツール・ド・フランスを目指す総合勢が集結した。
初日のスタート地点であるビトリア=ガステイスに姿を見せたのは、昨年のツール覇者であるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)やダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)、リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)といった選手たち。ボルタ・ア・カタルーニャで遅いシーズンインを果たした新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)も第2戦目として出場した。
この日は2級山岳が登場するものの、その後は細かなアップダウンのみで難易度の低いコースレイアウト。バスクとは反対側のアンダルシア州出身クリスティアン・ロドリゲス(アルケア・サムシック)を含む2人が逃げ、イネオス・グレナディアーズやアルペシン・ドゥクーニンクが中心となったメイン集団が追いかけた。
残り30kmで逃げを捉えたプロトンでは、ヴィンゲゴーの安全確保のためユンボ・ヴィスマが先頭へ。登坂距離の長い山岳が大会を通して登場しないため、僅差による総合争いが予想される今大会。そのため重要になる残り21km地点のボーナスタイムつきの中間スプリントで、イネオスの総合エースであるダニエル・マルティネス(コロンビア)が先頭で-3秒を獲得し、ヴィンゲゴーが2位通過で-2秒を獲得している。
レース中盤で集団を牽引し、膝の怪我から本調子には戻っていないエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)が集団から脱落する一方で、スーダル・クイックステップが牽引するメイン集団はラバスティダの市街地に設定された緩斜面のフィニッシュに向けて緊張感を増していく。
そして集団スプリントが幕を開け、オマール・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)のリードアウトからイーサン・ヘイター(イギリス)が飛び出す。マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)やスプリント力に長けるジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード)も及ばず、ヘイターが初日勝者に輝いた。
今年1月のツアー・ダウンアンダーで鎖骨を骨折し、ボルタ・ア・カタルーニャで実戦復帰を果たしたヘイター。「バスクのレースに精通するオマール(フライレ)が残り100m地点まで僕を導いてくれたおかげだ。カタルーニャで調子が良くなかったこともあり、この勝利は嬉しく、また次に進む自信となった」とヘイターは今季初勝利をそう喜んだ。
翌日は2つの3級山岳と3つの2級山岳を越える山岳ステージ。早くも総合争いに関わるステージのため、ミケル・ランダ(スペイン)とペリョ・ビルバオ(スペイン)という2人の総合エースをアシストする新城の活躍が期待される。
イツリア・バスクカントリー2023第1ステージ結果
1位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 4:01:24 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード) | |
4位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | |
5位 | オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) | |
6位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
7位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
8位 | セラーノ・ゴンサロ(スペイン、モビスター) | |
9位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
10位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) |
個人総合成績
1位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 4:01:14 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | +0:04 |
3位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、トレック・セガフレード) | +0:06 |
4位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) | +0:07 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | +0:08 |
6位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +0:09 |
7位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケア・サムシック) | |
8位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | +0:10 |
9位 | オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) | |
10位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | ヨン・バレネチェア(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ヤングライダー賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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