ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)の2026年ロード初戦となったル・サミン。ベルギーを舞台としたワンデーレースでヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が集団スプリントを制した。女子はララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ)が優勝している。



足首の骨折を経て、今季ロード初戦を迎えたワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

オムロープ・ニュースブラットより開幕した春のクラシックシーズン。3月3日に行われた「エナーム・サミン・クラシック(UCI1.1)」、通称ル・サミンもまた石畳が敷かれたセミクラシックレースだ。ベルギー南部のワロン地方に設定された舞台は、石畳と丘が設定されたコースを6周する203.8km。石畳区間は30箇所に迫るタフなレイアウトとなっている。

スタート地点には昨年の優勝者であるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・プレミアテック)の姿はない一方、オムロープを体調不良で欠場し、これがロード初戦となるワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が出場。序盤に5名の逃げグループが形成されたものの、メイン集団がその差をタイトにコントロールした。

途中、ヴィスマ・リースアバイクの先導により追走集団が形成され、ブリッジに成功した選手たちが逃げ集団に合流。プロトンが迫るなか、逃げグループからペール・ストランド・ハーゲネス(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)が抜け出し、単独で最終周回へと突入した。後続では石畳区間でプロトンが分裂し、ファンアールトが加速する場面も。しかしそのファンアールトはパンクに見舞われ、勝負から脱落している。

スプリント勝利したヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

徐々に差を縮められたハーゲネスは粘りを見せたものの、残り600mで吸収。約50名による集団スプリントとなり、ロングスプリントを仕掛けたヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が先着した。

2023年ツール・ド・フランス最終ステージ優勝者が掴んだ今シーズン初勝利。「クラシックシーズン序盤のオムロープ、クールネ、そしてこのサミンが大きな目標だった。この3連戦で1勝をもって帰ることができるのは大きな喜びだ」と、メーウスは母国での勝利を喜んだ。

2位にはローレンス・レックス(ベルギー、スーダル・クイックステップ)、3位にはユーゴ・オフステテール(フランス、NSNサイクリングチーム)が入っている。

今季初勝利を飾ったヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Grand Prix Samyn

前日に行われた女子レース、ベオバンク・サミン・レディース(UCI1.1)は小集団スプリントで決着。UAEチームADQの育成チーム出身で、アイルランド人スプリンターのララ・ギレスピー(UAEチームADQ)が勝利した。今季初戦のUAEツアー・ウィメンでは区間2位に2度入り、オムロープでは途中リタイアした悔しさを、この石畳レースで晴らした。

女子レースを制したララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) photo:Grand Prix Samyn
エナーム・サミン・クラシック2026結果
1位 ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) 3:58:05
2位 ローレンス・レックス(ベルギー、スーダル・クイックステップ)
3位 ユーゴ・オフステテール(フランス、NSNサイクリングチーム)
ベオバンク・サミン・レディース2026結果
1位 ララ・ギレスピー(アイルランド、UAEチームADQ) 3:27:33
2位 マルテ・フーセンス(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) +0:01
3位 マルト・トルイアン(ベルギー、フェニックス・プレミアテック)
text:Sotaro.Arakawa
photo:Faun Drome Classic