2023/03/07(火) - 09:00
パリ〜ニース2日目はトップスプリンターが揃う大集団スプリントに持ち込まれ、マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)が勝利。ポガチャルがボーナスタイムを加算し、翌日のチームTTを前にヴィンゲゴーとのタイム差を拡大した。
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と前王者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)という新旧ツール・ド・フランス覇者が顔を揃えたパリ〜ニース(UCI2.UWT)は2日目。バゼンヴィルからフォンテーヌブローを目指す163.7kmは、前日と同じくスプリンター向きのフラットステージだ。
パリ〜ニースではお馴染みとなった横風がプロトンの緊張感を高めたこの日は、前日も逃げに乗ったヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が一人逃げ。リーダーチームのスーダル・クイックステップが4分差以内に留める落ち着いた展開でレースは後半戦へと推移した。
選手たちの警戒に反し風は吹きつけず、スピードの上がったメイン集団は残り54km地点で早くもグレゴーを吸収。ひと塊のプロトンでは途中、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)の落車したものの、チームメイトのアシストにより無事集団復帰を果たしている。
残り13km地点に設定されたボーナスタイムつきの中間スプリントでは、UAEチームエミレーツのリードアウトからポガチャルが先頭通過して-6秒を獲得。UAEが不利と予想される明日のチームタイムトライアルを前に、ポガチャルはヴィンゲゴーとのタイム差を12秒まで拡げることに成功した。
フォンテーヌブローに向かう下り坂と追い風で時速は90km/hに達し、プロトンは集団落車を発生させながらゴールスプリント態勢になだれ込む。フィニッシュ手前500mのラウンドアバウトで各チームのリードアウトが崩壊したが、隊列を維持したアレックス・キルシュ(ルクセンブルク、トレック・セガフレード)がマッズ・ピーダスン(デンマーク)をラスト200mまでリードアウト。オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とのハンドル投げ勝負をピーダスンが制した。
「パリ〜ニースでの勝利だ。嬉しくないわけがない。ミラノ〜サンレモに向けて正しいトレーニングを積めている証拠だし、どうやらオフシーズン中に僕のスプリント力は消えてしまわなかったようだ(笑)。最後はコーイがとてつもない速さで迫ってきたので、正直勝てたかどうかわからなかった。フィニッシュ直後にコーイや他の選手たちが僕を祝福してくれたが、正式に勝利が伝えられるまで喜ぶのを抑えた。これで負けたら馬鹿みたいだからね。勝利はもちろん、このイエロージャージが何よりうれしいよ」と、今季2勝目を挙げたピーダスンは語った。
2位にはコーイが入り、3位は今季好調のマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)。前日勝者のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はトレインが整わず、14位に沈むと共にマイヨジョーヌをピーダスンに明け渡した。
翌日はダンピエール・アン・ビュリーを発着地点とする32.2kmのチームタイムトライアル。今シーズン既に個人TTで勝利を収めてるヴィンゲゴーや現TT世界王者のトビアス・フォス(ノルウェー)、そして元世界王者ローハン・デニス(オーストラリア)とTT巧者の揃うユンボ・ヴィスマの走りに注目が集まる。
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と前王者タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)という新旧ツール・ド・フランス覇者が顔を揃えたパリ〜ニース(UCI2.UWT)は2日目。バゼンヴィルからフォンテーヌブローを目指す163.7kmは、前日と同じくスプリンター向きのフラットステージだ。
パリ〜ニースではお馴染みとなった横風がプロトンの緊張感を高めたこの日は、前日も逃げに乗ったヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が一人逃げ。リーダーチームのスーダル・クイックステップが4分差以内に留める落ち着いた展開でレースは後半戦へと推移した。
選手たちの警戒に反し風は吹きつけず、スピードの上がったメイン集団は残り54km地点で早くもグレゴーを吸収。ひと塊のプロトンでは途中、ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)の落車したものの、チームメイトのアシストにより無事集団復帰を果たしている。
残り13km地点に設定されたボーナスタイムつきの中間スプリントでは、UAEチームエミレーツのリードアウトからポガチャルが先頭通過して-6秒を獲得。UAEが不利と予想される明日のチームタイムトライアルを前に、ポガチャルはヴィンゲゴーとのタイム差を12秒まで拡げることに成功した。
フォンテーヌブローに向かう下り坂と追い風で時速は90km/hに達し、プロトンは集団落車を発生させながらゴールスプリント態勢になだれ込む。フィニッシュ手前500mのラウンドアバウトで各チームのリードアウトが崩壊したが、隊列を維持したアレックス・キルシュ(ルクセンブルク、トレック・セガフレード)がマッズ・ピーダスン(デンマーク)をラスト200mまでリードアウト。オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とのハンドル投げ勝負をピーダスンが制した。
「パリ〜ニースでの勝利だ。嬉しくないわけがない。ミラノ〜サンレモに向けて正しいトレーニングを積めている証拠だし、どうやらオフシーズン中に僕のスプリント力は消えてしまわなかったようだ(笑)。最後はコーイがとてつもない速さで迫ってきたので、正直勝てたかどうかわからなかった。フィニッシュ直後にコーイや他の選手たちが僕を祝福してくれたが、正式に勝利が伝えられるまで喜ぶのを抑えた。これで負けたら馬鹿みたいだからね。勝利はもちろん、このイエロージャージが何よりうれしいよ」と、今季2勝目を挙げたピーダスンは語った。
2位にはコーイが入り、3位は今季好調のマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)。前日勝者のティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)はトレインが整わず、14位に沈むと共にマイヨジョーヌをピーダスンに明け渡した。
翌日はダンピエール・アン・ビュリーを発着地点とする32.2kmのチームタイムトライアル。今シーズン既に個人TTで勝利を収めてるヴィンゲゴーや現TT世界王者のトビアス・フォス(ノルウェー)、そして元世界王者ローハン・デニス(オーストラリア)とTT巧者の揃うユンボ・ヴィスマの走りに注目が集まる。
パリ〜ニース2023第2ステージ結果
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 3:28:57 |
2位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
3位 | マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
4位 | ダニエル・マクレー(イギリス、アルケア・サムシック) | |
5位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | マライン・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | ケース・ボル(オランダ、アスタナ・カザフスタン) | |
9位 | アレクシー・ルナール(フランス、コフィディス) | |
10位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) |
個人総合成績
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 7:19:35 |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | +0:02 |
3位 | ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:04 |
4位 | オラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +0:08 |
5位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:10 |
7位 | マグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
8位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | |
9位 | ドリアン・ゴドン(フランス、AG2Rシトロエン) | +0:12 |
10位 | ナータン・ファンホーイドンク(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) |
山岳賞 | ヨナス・グレゴー(デンマーク、ウノエックス・プロサイクリングチーム) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | EFエデュケーション・イージーポスト |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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