2022/12/08(木) - 21:21
宇都宮ブリッツェンは、本拠地の宇都宮市で2023年体制を発表。フォン・チュンカイ、谷順成、沢田時、本多晴飛、競輪選手の坂井洋ら新加入選手5名を明らかにした。
国内チームの先陣を切っての新体制発表が恒例となった宇都宮ブリッツェン。今年も宇都宮市内にある栃木県庁にて2023年体制の発表会を行った。
ジャパンカップの際に発表されている通り、チームを象徴する存在だった増田成幸と清水裕輔監督が退団し、バーレーン・ヴィクトリアスのフォン・チュンカイ(台湾)の加入と、選手として所属していた西村大輝が監督に就任することが明らかになっていたが、今回はさらに4名の新加入選手を含む2023年体制の全容が発表された。所属選手は以下の通り。
国内チームの先陣を切っての新体制発表が恒例となった宇都宮ブリッツェン。今年も宇都宮市内にある栃木県庁にて2023年体制の発表会を行った。
ジャパンカップの際に発表されている通り、チームを象徴する存在だった増田成幸と清水裕輔監督が退団し、バーレーン・ヴィクトリアスのフォン・チュンカイ(台湾)の加入と、選手として所属していた西村大輝が監督に就任することが明らかになっていたが、今回はさらに4名の新加入選手を含む2023年体制の全容が発表された。所属選手は以下の通り。
宇都宮ブリッツェン2023年所属選手
名前(年齢) | 前所属チーム |
---|---|
阿部嵩之(36) | 継続 |
小坂 光(34) | 継続 |
堀 孝明(30) | 継続 |
小野寺玲(27) | 継続 |
中村魁斗(25) | 継続 |
フォン・チュンカイ(34) | バーレーン・ヴィクトリアス |
谷 順成(28) | 那須ブラーゼン |
沢田 時(28) | チームブリヂストンサイクリング |
坂井 洋(28) | 競輪S級1班(並行で活動) |
本多晴飛(22) | チーム右京相模原 |
那須ブラーゼンから移籍する谷順成はキャプテンを務める。「偉大な増田成幸選手のあとを引き継ぐのは荷が重く感じるが、自分に出来ることを精一杯やっていきたい」と抱負を語る。11年在籍したチームブリヂストンサイクリングから移籍する沢田時は、ロードレース、MTB、シクロクロスの3種目での活動を継続。2023年はパリ五輪出場権のかかるMTBアジア選手権での優勝を目標とする。
坂井洋は宇都宮市出身の現役競輪選手。バンクリーグでの活躍が期待される。チーム右京相模原から移籍する本多晴飛は、今シーズンのジャパンサイクルリーグ(JCL)でU23ランキング2位につけた若手有望株だ。
新体制とあわせてチームスローガンも発表された。2023年は「ONE OF A KIND」で、唯一無二という意味だ。
ゼネラルマネージャーの廣瀬佳正氏は「地域密着型チームが国内に増えていく中で、圧倒的な存在感を見せたい。ロードレースだけでなく、MTB、シクロクロス、バンクリーグ、地域貢献活動と、他のチームが追従できないような魅力を発信していきたいという意味を込めている」と、説明する。
西村大輝監督「新生ブリッツェンとして強いチームを作りたい」
心機一転、監督として頑張っていこうと思っています。昨日チームプロモーション撮影をしたのですが、選手とスタッフの雰囲気も良く、今から来年が楽しみです。メンバーが大きく入れ替わりますが、全員が強い選手で人間的にもしっかりと自立しているので、新生ブリッツェンとして強いチームを作って行けるのではないかと思っています。
新たにキャプテンとなる谷選手については、フロント陣と話し合った結果、谷選手が適任と一致して決まりました。選手全員には昨日伝えたのですが、『やっぱりそうだよね』とみんな納得していました。所属1年目ではあるけれど、ブリッツェンをまとめる器があると思っています。阿部嵩之選手には今年同様に副キャプテンを務めてもらい、谷選手には若手とベテランの橋渡し役も期待しています。また、2023年は新加入の沢田時選手と小坂光選手とで、オフロードレースにも力を入れていきます。
年明け1月からチーム練習を開始し、まずはJCL開幕戦に向けて調整していきます。
フォン・チュンカイ「以前から日本のチームで走りたいと思っていた」
日本が好きなので、以前から日本のチームで走りたいと思っていました。これまでヨーロッパのチームで走っていましたが、その間もずっとそう考えていて、ヨーロッパでの活動を終えるのを機に日本のチームを探しました。ブリッツェンは西村監督を知っていたこともあり、加入を決めました。
日本のレースはジャパンカップやツアー・オブ・ジャパンなどUCIレースは知っていますが、日本国内のレースについてはよくは知りませんでした。大会の規模や内容が違うことは承知していますが、来年は自分にとって挑戦の年なので、チームが持っている経験や知識を教えてもらいながら、日本のレースにチャレンジしていきたいです。
具体的な目標は決めていませんが、新しいことを勉強しながら成長していきたいと考えています。
谷順成「キャプテンとして皆さんが納得してもらえるようにしたい」
ブリッツェンに移籍することは自分のキャリアにとって大きなステップだと感じています。1年目でキャプテンという重責を任されるとは思ってもいなかったので、驚いています。でも選手として尊敬していた西村新監督からキャプテンをお願いされたことは嬉しかったし、キャプテンを任されたからには皆さんが納得してもらえる姿勢を見せていくことが重要だと思っています。
これまで所属していた那須ブラーゼンも同じ栃木県のチームですが、那須と宇都宮ではやはり環境は違うので、宇都宮という土地をしっかり見て、この中で自分が出来る環境を探していきたいと思っています。
今年初めてジャパンカップを走りましたが、あんな大きなレースでも活躍して勝てるようになりたいです。
沢田時「3種目で日本一になるためにブリッツェンを選んだ」
ロード、MTB、シクロクロスの3種目は外せないし、生涯通して3種目で日本一になるという目標があるので、それを叶えるために一番近いチームとしてブリッツェンを選びました。
18歳でプロデビューしてから初めての移籍で、決まるまでは不安や悩みはありましたが、ブリッツェンは体制もしっかりしているし、ファンに囲まれて応援されているチームだということを日に日に実感していて、今は楽しみしかないです。来週の宇都宮シクロクロスはブリヂストンとしては最後のレースになりますが、宇都宮の皆さんの印象に残るようなレースをしたいです。
小坂光選手と2名でオフロード種目を戦っていきますが、ロードほどチームプレーがしやすい種目ではないとは言え、トップを狙える選手2名が同じジャージを着ているのはライバルに対してプレッシャーにもなると思います。まさか10年前に世界選手権で同部屋だった光さんと同じチームになるとは想像していなかったので、楽しみです。
今自分に一番足りないのはロードレースでの経験ですが、このチームなら一段、二段と進化できると確信しています。最後の勝負に残れるようになれば、さらに面白い世界が見られると思っています。
1月のシクロクロス全日本選手権がブリッツェンジャージで初めてのレースになりますが、赤色に慣れてないので、早く小坂選手から白色(チャンピオンジャージ)を取り返したいです(笑)。2人合わせて4回の全日本優勝経験になるので、それを武器に強い走りを見せたいですね。
text&photo:Satoru Kato
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