1級山岳ブロックハウスにフィニッシュしたジロ・デ・イタリア第7ステージ。今大会初の山頂フィニッシュをヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が独走勝利し、アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)はタイムを失いながらもマリアローザを死守した。
5月15日(金)第7ステージ
フォルミア〜ブロックハウス 244km(山岳/山頂フィニッシュ)

マリアローザを着て今大会初の山頂フィニッシュに臨むエウラリオ photo:CorVos 
ジロ初勝利を狙うヴィンゲゴー photo:RCS Sport

フォルミアの街を出発する169名の選手たち photo:RCS Sport

ジロ・デ・イタリア第7ステージ image:RCS Sport 第109回ジロ・デ・イタリア最初の山岳ステージ、かつ1つ目の山頂フィニッシュは、お馴染みブロックハウスを駆け上がる。イタリア半島の背骨であるアペニン山脈を舞台とするのは、今大会最長距離で、グランツールでも珍しい244kmのロングステージ。スタートから約133kmはほぼ平坦路だが、カテゴリーなき山岳を越え、まずは2級山岳を登坂。そして最後に1級山岳ブロックハウス(距離13.6km/平均8.4%)が待ち受ける。
獲得標高差が4,500mに迫る、今大会のクイーン(最難関)ステージとも言われるこの日は静かな立ち上がりとなった。最初に動いたのは、中間スプリントを狙いたいジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)ら5名。その中にはマリアアッズーラ(山岳賞ジャージ)を着るディエゴ・セビーリャ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ)も入り、今大会4度目の逃げに乗る。それを追うメイン集団は、リーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスに加え、ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)を擁するヴィスマ・リースアバイクが、追い風に押されながら牽引した。

逃げに乗り、中間スプリントをトップ通過したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
スタートから112.4km地点に設定された中間スプリントは、ミランが狙い通り先頭通過する。12ポイントを獲得したミランは、マリアチクラミーノ(ポイント賞ジャージ)のポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)との点差を縮め、プロトンへと帰還。4名となった逃げグループは最大5分半のリードを築き、2級山岳はセビーリャがトップを取り、ブロックハウスの麓に到着した。
数多くのヘアピンコーナーを含む狭いコースをひたすら登る1級山岳ブロックハウスに入ると、逃げ集団からヤルディ・ファンデルリー(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が加速する。それに唯一ニコラ・ズコウスキー(カナダ、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が追従。2名となった逃げに対し、プロトンはジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)というダブルエース体制を敷くレッドブル・ボーラ・ハンスグローエがペースを作り、集団を選別していった。

ブロックハウスの麓で2名に絞られた逃げ集団 photo:RCS Sport

逃げを捉え、人数が絞られていくプロトンをヴィスマ・リースアバイクが牽引する photo:RCS Sport

ヴィンゲゴーのためにハイペースに持ち込むセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
ヴィスマ・リースアバイクが集団牽引を引き継ぐと、繰り下げでマリアビアンカ(ヤングライダー賞ジャージ)を着るイゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が遅れていく。さらに総合優勝候補に挙がっていたエンリク・マス(スペイン、モビスター)やエガン・ベルナル(コロンビア、ネットカンパニー・イネオス)も遅れ、ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)の高速牽引は残り6.5km地点で逃げを吸収。その1km後には、粘っていたマリアローザのアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)も先頭集団から脱落した。
その直後、残り5.5km地点で10名集団のペースを作っていたセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が役割を終えると、遂にヴィンゲゴーがスピードを上げる。シッティングのまま見せた静かな加速にはペリツァーリが追従したものの、残り4.5km地点で遅れ、そこから初出場ヴィンゲゴーによる独走が始まる。後続ではペリツァーリをフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)が抜き、意外にも少しずつヴィンゲゴーとの差を詰めていった。

ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)の加速には唯一、ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が反応した photo:CorVos

4.5km地点から独走に持ち込んだヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

ジロ初勝利を飾ったヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
残り4km地点で25秒あった差を、平均勾配9.4%の急勾配区間で13秒まで縮めたガル。しかし淡々と踏み続けるヴィンゲゴーには届かず、そのままフィニッシュに到着。初出場のジロにおける最初の山頂フィニッシュで、初勝利を手に入れた。
「夢が叶った。これで3大ツール全てで区間優勝を挙げたことになった」と笑顔を見せたヴィンゲゴーは語る。「とても厳しい登りだった。強い向かい風が吹いていて、それがさらに難しさを増した。アタックすべき瞬間が来た時、僕に迷いはなかった。フェリックス(ガル)は今日、信じられないほど強かったし、間違いなく警戒しなければならない選手だ。ジロ・デ・イタリアの残りの展開がどうなるのか、楽しみで仕方がない」とコメントを残している。
総合を争うライバルたちからリードを奪ったヴィンゲゴーだが、2分55秒遅れの区間15位と粘りを見せたエウラリオがマリアローザの保持に成功。しかし総合順位は大きく入れ替わり、総合2位まで上がったヴィンゲゴーと、総合3位ガルとの差は17秒。翌日の丘陵ステージ、そして1週目を締めくくる第9ステージには1級山岳コルノ・アッレ・スカーレ(距離10.8km/平均6.1%)が待ち受けているため、マリアローザを巡る争いは、早くも次なる局面を迎える。

追い上げたフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)は13秒差の区間2位 photo:CorVos

勝利を喜ぶヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

粘りの走りでマリアローザを守ったアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
5月15日(金)第7ステージ
フォルミア〜ブロックハウス 244km(山岳/山頂フィニッシュ)




獲得標高差が4,500mに迫る、今大会のクイーン(最難関)ステージとも言われるこの日は静かな立ち上がりとなった。最初に動いたのは、中間スプリントを狙いたいジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)ら5名。その中にはマリアアッズーラ(山岳賞ジャージ)を着るディエゴ・セビーリャ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ)も入り、今大会4度目の逃げに乗る。それを追うメイン集団は、リーダーチームであるバーレーン・ヴィクトリアスに加え、ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク)を擁するヴィスマ・リースアバイクが、追い風に押されながら牽引した。

スタートから112.4km地点に設定された中間スプリントは、ミランが狙い通り先頭通過する。12ポイントを獲得したミランは、マリアチクラミーノ(ポイント賞ジャージ)のポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)との点差を縮め、プロトンへと帰還。4名となった逃げグループは最大5分半のリードを築き、2級山岳はセビーリャがトップを取り、ブロックハウスの麓に到着した。
数多くのヘアピンコーナーを含む狭いコースをひたすら登る1級山岳ブロックハウスに入ると、逃げ集団からヤルディ・ファンデルリー(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)が加速する。それに唯一ニコラ・ズコウスキー(カナダ、ピナレロQ36.5プロサイクリング)が追従。2名となった逃げに対し、プロトンはジュリオ・ペリツァーリ(イタリア)とジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)というダブルエース体制を敷くレッドブル・ボーラ・ハンスグローエがペースを作り、集団を選別していった。



ヴィスマ・リースアバイクが集団牽引を引き継ぐと、繰り下げでマリアビアンカ(ヤングライダー賞ジャージ)を着るイゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が遅れていく。さらに総合優勝候補に挙がっていたエンリク・マス(スペイン、モビスター)やエガン・ベルナル(コロンビア、ネットカンパニー・イネオス)も遅れ、ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)の高速牽引は残り6.5km地点で逃げを吸収。その1km後には、粘っていたマリアローザのアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)も先頭集団から脱落した。
その直後、残り5.5km地点で10名集団のペースを作っていたセップ・クス(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)が役割を終えると、遂にヴィンゲゴーがスピードを上げる。シッティングのまま見せた静かな加速にはペリツァーリが追従したものの、残り4.5km地点で遅れ、そこから初出場ヴィンゲゴーによる独走が始まる。後続ではペリツァーリをフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)が抜き、意外にも少しずつヴィンゲゴーとの差を詰めていった。



残り4km地点で25秒あった差を、平均勾配9.4%の急勾配区間で13秒まで縮めたガル。しかし淡々と踏み続けるヴィンゲゴーには届かず、そのままフィニッシュに到着。初出場のジロにおける最初の山頂フィニッシュで、初勝利を手に入れた。
「夢が叶った。これで3大ツール全てで区間優勝を挙げたことになった」と笑顔を見せたヴィンゲゴーは語る。「とても厳しい登りだった。強い向かい風が吹いていて、それがさらに難しさを増した。アタックすべき瞬間が来た時、僕に迷いはなかった。フェリックス(ガル)は今日、信じられないほど強かったし、間違いなく警戒しなければならない選手だ。ジロ・デ・イタリアの残りの展開がどうなるのか、楽しみで仕方がない」とコメントを残している。
総合を争うライバルたちからリードを奪ったヴィンゲゴーだが、2分55秒遅れの区間15位と粘りを見せたエウラリオがマリアローザの保持に成功。しかし総合順位は大きく入れ替わり、総合2位まで上がったヴィンゲゴーと、総合3位ガルとの差は17秒。翌日の丘陵ステージ、そして1週目を締めくくる第9ステージには1級山岳コルノ・アッレ・スカーレ(距離10.8km/平均6.1%)が待ち受けているため、マリアローザを巡る争いは、早くも次なる局面を迎える。



ジロ・デ・イタリア2026第7ステージ結果
| 1位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 6:09:15 |
| 2位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | +0:13 |
| 3位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +1:02 |
| 4位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +1:05 |
| 5位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
| 6位 | マティス・ロンデル(フランス、チューダープロサイクリング) | +1:29 |
| 7位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | +1:40 |
| 8位 | デレク・ジーウェスト(カナダ、リドル・トレック) | +1:42 |
| 9位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダープロサイクリング) | +1:44 |
| 10位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、ネットカンパニー・イネオス) |
マリアローザ(個人総合成績)
| 1位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | 30:59:23 |
| 2位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +3:17 |
| 3位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | +3:34 |
| 4位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:25 |
| 5位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:28 |
| 6位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +4:32 |
| 7位 | マティス・ロンデル(フランス、チューダープロサイクリング) | +4:56 |
| 8位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | +4:57 |
| 9位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、ネットカンパニー・イネオス) | +5:07 |
| 10位 | マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダープロサイクリング) | +5:11 |
マリアチクラミーノ(ポイント賞)
| 1位 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) | 130pts |
| 2位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 76pts |
| 3位 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、XDSアスタナ) | 58pts |
マリアアッズーラ(山岳賞)
| 1位 | ヨナス・ヴィンゲゴーハンセン(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 61pts |
| 2位 | ディエゴ・セビーリャ(スペイン、ポルティ・ヴィジットマルタ) | 60pts |
| 3位 | フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) | 24pts |
マリアビアンカ(ヤングライダー賞)
| 1位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | 30:59:23 |
| 2位 | ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +4:28 |
| 3位 | マティス・ロンデル(フランス、チューダープロサイクリング) | +4:56 |
チーム総合成績
| 1位 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | 93:14:48 |
| 2位 | ヴィスマ・リースアバイク | +0:35 |
| 3位 | モビスター | +5:19 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
photo:CorVos, RCS Sport
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