過去にシクロクロス世界選手権3連覇を成し遂げたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が、2023年グラベル世界選手権への意欲を語った。第2回大会は10月1日にイタリアで行われ、2024年は同選手の母国ベルギーで開催される。



グラベル世界選手権への出場意欲を語ったワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)グラベル世界選手権への出場意欲を語ったワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
「前回大会をTVで観ていて、とても楽しかった。グラベル世界選手権はロードシーズンの終盤辺りに開催される。また大きな目標であるレースと比べ、ストレスなくタイトルに臨むことができる」。オランダメディアWielerflitsのインタビューに対し、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)はグラベル世界選手権についてそう語った。

自転車界で急拡大を見せるグラベルの世界一を決める第1回グラベル世界選手権が開催されたのは、今年の10月9日。優勝したのはアルペシン・ドゥクーニンクに所属し、シクロクロッサーでもあるジャンニ・フェルメールス(ベルギー)。2位はダニエル・オス(イタリア)で、シクロクロスでファンアールトのライバルであるマチュー・ファンデルプール(オランダ)が3位で表彰台に上がった。

また、同大会にはペテル・サガン(スロバキア)やグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)など豪華選手が集ったことから、初開催にも関わらず高い注目を集めた。ファンアールトも「とても素晴らしい競技だ。この世界選手権の注目度の高さに驚いていたよ」とコメントし、「この大会には明るい未来が待っていると思う」と語っている。

12月4日にシクロクロスシーズンの初戦を迎えるワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)12月4日にシクロクロスシーズンの初戦を迎えるワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
来年もイタリアで開催されるグラベル世界選手権。第3回大会はベルギーで行われることが決定していることもあり、ファンアールトは「来年の大会に出場するかもしれない。ただ、主目的は(優勝ではなく)楽しむことだ」とインタビューに答えた。

第2回大会が開催されるのは2023年10月1日。ファンアールトは違うインタビューにて「来年のレーススケジュールは2021年のようになるだろう」とコメントしていることから、大きな目標とするツール・ド・フランス後はロード世界選手権(8月6日)でロードシーズンを終え、グラベル世界選手権とシクロクロスに移ると思われる。

text:Sotaro.Arakawa