元シクロクロス世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)の2022〜23年シーズンスケジュールが明らかになった。シクロクロス3大シリーズを中心に、昨年は出場しなかった世界王者(2月5日)に挑戦予定だ。



昨シーズンは10戦9勝と圧倒的な強さを見せつけたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)昨シーズンは10戦9勝と圧倒的な強さを見せつけたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
かつてシクロクロス世界選手権3連覇を成し遂げたワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が、再び世界王者を狙うべくシクロクロスにフル参戦すると地元メディアが伝えた。

2021-2022年シーズンは10レースに出場して9勝と圧倒的な強さを誇ったファンアールト。しかしロードのクラシックやツール・ド・フランスでのマイヨヴェール(ポイント賞)獲得に注力するべく、アメリカ・ファイエットビルで開催された世界選手権には出場しなかった。

ファンアールトは11月26日にベルギー・コルトレイクで行われるX2Oバドカマートロフェーが今季初レースとなる予定。そこからシクロクロス3大シリーズである「UCIシクロクロスワールドカップ」や「X2Oバドカマートロフェー」、ベルギーのCXシリーズ戦「テレネット・スーパープレスティージュ」を中心に転戦するのだという。

2018年シクロクロス世界選手権でアルカンシエルを獲得したワウト・ファンアールト(ベルギー)2018年シクロクロス世界選手権でアルカンシエルを獲得したワウト・ファンアールト(ベルギー)
出場レースの中でも注目されるのは、3連覇(6度目の優勝)がかかる1月15日のベルギーナショナル選手権と、今年はオランダのホーヘルハイデで開催されるシクロクロス世界選手権。出場すればライバルであるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)に敗れた2021年以来、2年振りの出場となる。

一方、現世界王者であるトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は11月19日のスーパープレスティージュ第3戦でシーズン開幕戦を迎え、翌20日のCXワールドカップ第6戦に出場予定。それ以外のスケジュールや2月の世界選手権への出場は明らかになっていないものの、19日にベルギー・メルクスプラスの地で、ピドコックのアルカンシエル姿が初披露される。
ワウト・ファンアールト CX2022-23年シーズン出場スケジュール(予定)*11月19日更新
12月4日 UCIワールドカップ第8戦 アントウェルペン(ベルギー)
12月11日 UCIワールドカップ第9戦 ダブリン(アイルランド)
12月23日 エグザクトクロス第5戦 モル(ベルギー)
12月26日 UCIワールドカップ第11戦 ガーフェレ(オランダ)
12月27日 スーパープレスティージュ第5戦 ヒュースデン・ゾルダー(ベルギー)
12月28日 スーパープレスティージュ第6戦 ディーゲム(ベルギー)
12月30日 エグザクトクロス第6戦 ロエンハウト(ベルギー)
以下より未定
1月1日 X2Oバドカマートロフェー第3戦 バール(ベルギー)
1月3日 X2Oバドカマートロフェー第4戦 へレンタルス(ベルギー)
1月5日 X2Oバドカマートロフェー第5戦 コクサイデ(ベルギー)
1月7日 スーパープレスティージュ第7戦 グルレーゲム(ベルギー)
1月8日 UCIワールドカップ第13戦 ゾンホーフェン(ベルギー)
1月15日 ベルギーナショナル選手権 ローケレン(ベルギー)
1月22日 UCIワールドカップ第14戦 ベニドルム(スペイン)
2月5日 シクロクロス世界選手権 ホーヘルハイデ(オランダ)
text:Sotaro.Arakawa