コフィディスが36歳のシモン・ゲシュケ(ドイツ)と契約を延長したことを明らかにした。期間は2024までの2年間。今年のツール・ド・フランスで長きに渡りマイヨアポワ(山岳賞)を着用したベテランクライマーが、プロ16年目まで現役を続けることとなった。



ジャパンカップに出場したシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス)ジャパンカップに出場したシモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) photo:Makoto AYANO
「契約延長については昨年の時点でセドリック(ヴァスールGM)と話し合っていた。今シーズンはその決断を後押しするような良い結果を得ることができた。これが正しい選択である理由は1つだけではなく、特にこのチームにフィットできていることが大きい。プロ選手を2024年まで続けたいし、チームでの役割にも満足している」とシモン・ゲシュケ(ドイツ)はプレスリリースで語った。

先日のジャパンカップに出場し、11月のさいたまクリテリウムにも出場予定のゲシュケは現在36歳。今年は8年連続(通算10回目)となるツール・ド・フランスに出場し、積極的に逃げに乗り9日間に渡ってマイヨアポワ(山岳賞)を着用した。「これまでの数年間と同じく、良きチームメイトとしてエースをサポートする走りがしたい。また調子が良い時や状況が許せば、もちろん自分の運も試したい」と、自らの役割についてコメントしている。

チームGMのセドリック・ヴァスールはリリースの中で「良い結果を得る選手以上に、チームに良いバランスをもたらしてくれる替えのきかない選手。世界最大のレース(ツール)でもエースを助ける力がある。コフィディスはシモンを素晴らしいロードキャプテンとして見ている」と、ゲシュケへの高い信頼を話している。

ジャパンカップ初参戦だったコフィディスジャパンカップ初参戦だったコフィディス photo:Makoto AYANO
またコフィディスはゲシュケとの契約延長を発表した翌日、来季同じフランスのバイクブランドであるルックと契約することを明らかにした。ルックは2009〜2014年まで同チームのスポンサーを務め、今回が8年振りの復帰ということに。コフィディスはプロコンチネンタルチーム(現在のプロチーム)からワールドチームに昇格した2020年にイタリアンブランドのクォータからデローザに代わっていた。

なおルックは今年発足した女子チーム「コフィディス・ウィメンチーム」のスポンサーも務めることとなる。

text:Sotaro.Arakawa