2022/05/01(日) - 10:26
5つの1級山岳で繰り広げられたツール・ド・ロマンディ頂上決戦。登坂スプリントをセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)が制し、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)が2位に。またデニスは最終日の個人TTを前に総合首位をキープしている。
最終日を前にしたツール・ド・ロマンディ(2.UWT)第4ステージは、180.1kmという距離に1級山岳サン・リュック(距離4.6km/平均7.8%)や1級山岳レ・ポン(距離7.8km/平均6.2%)、1級山岳グリメンツ(距離6.2km/平均7.1%)などが詰め込まれた獲得標高差4,158mの難関山岳コース。総合優勝を狙うクライマーたちのアタックを、ユンボ・ヴィスマのハイペース牽引が抑え込んだ。
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)がスタートしなかったこの日、逃げグループを形成したのは第1ステージの落車で総合タイムを失ったヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)やジェームス・ノックス(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)、オスカル・ロドリゲス(スペイン、モビスター)ら有力クライマーを含む12名。ここに山岳賞ジャージのクリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック)は入ることができず、ユンボ・ヴィスマが牽引するメイン集団を4分程度のリードでコントロールした。
山岳を越える度に人数が減っていく逃げ集団では、トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)が順調に山岳ポイントを量産。最後から2つ目の1級山岳レ・ポンを前に逃げ集団から遅れていったものの、スクインシュは同じラトビアのニーランズから山岳賞ジャージ奪取に成功した。
最終登坂の1級山岳グリメンツ(距離6.2km/平均7.1%)に入ってもなお、レース先頭に残り続けたロドリゲスとイサギレ。小雨がぱらつくなか、セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が牽引するプロトンからエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)が飛び出し、逃げの2人を交わして先頭へ。その一方で、クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)やディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)らが遅れていった。
メイン集団から最大17秒差をつけたルビオだったが、オーストラリア王者ジャージを着るルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)の懸命な追撃の前に残り300m地点で吸収。ここから勝負はリーダージャージのデニスを含む、クライマーたちによる登坂スプリントに持ち込まれた。
15名の集団のなか真っ先に腰を上げたのは、コロンビア王者のセルヒオ・イギータ(ボーラ・ハンスグローエ)だった。向かい風のなか頭を下げバイクを振るイギータのスピードには、唯一チームメイトのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)が追従。そしてフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)を振り切ったイギータが勝利を挙げ、2位に入ったウラソフがワンツーフィニッシュを喜ぶ雄叫びを上げた。
「苦しかった今日のステージで掴んだ勝利の価値は大きい。実はアレルギーの影響で調子が良くなかったんだ。だが、他の選手たちよりも自分が強いと感じ、残り200mから全力でペダルを踏み込んだ。またアレックス(ウラソフ)が2位に入ったことも嬉しいよ。明日の個人タイムトライアルでアレックスが良い走りをして、良い順位を掴むことを祈っている」と、今季3勝目を挙げたイギータは語った。
リーダージャージのデニスはトップから3秒遅れでフィニッシュ。区間3位に入ったアユソは総合4位から2位まで順位を上げ、デニスに15秒差まで迫っている。翌日の最終第5ステージは15.84kmの個人タイムトライアル。残り10km地点から平均8%の登坂がフィニッシュまで続いていく。
最終日を前にしたツール・ド・ロマンディ(2.UWT)第4ステージは、180.1kmという距離に1級山岳サン・リュック(距離4.6km/平均7.8%)や1級山岳レ・ポン(距離7.8km/平均6.2%)、1級山岳グリメンツ(距離6.2km/平均7.1%)などが詰め込まれた獲得標高差4,158mの難関山岳コース。総合優勝を狙うクライマーたちのアタックを、ユンボ・ヴィスマのハイペース牽引が抑え込んだ。
フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)がスタートしなかったこの日、逃げグループを形成したのは第1ステージの落車で総合タイムを失ったヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)やジェームス・ノックス(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)、オスカル・ロドリゲス(スペイン、モビスター)ら有力クライマーを含む12名。ここに山岳賞ジャージのクリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・プレミアテック)は入ることができず、ユンボ・ヴィスマが牽引するメイン集団を4分程度のリードでコントロールした。
山岳を越える度に人数が減っていく逃げ集団では、トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)が順調に山岳ポイントを量産。最後から2つ目の1級山岳レ・ポンを前に逃げ集団から遅れていったものの、スクインシュは同じラトビアのニーランズから山岳賞ジャージ奪取に成功した。
最終登坂の1級山岳グリメンツ(距離6.2km/平均7.1%)に入ってもなお、レース先頭に残り続けたロドリゲスとイサギレ。小雨がぱらつくなか、セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)が牽引するプロトンからエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)が飛び出し、逃げの2人を交わして先頭へ。その一方で、クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)やディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)らが遅れていった。
メイン集団から最大17秒差をつけたルビオだったが、オーストラリア王者ジャージを着るルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)の懸命な追撃の前に残り300m地点で吸収。ここから勝負はリーダージャージのデニスを含む、クライマーたちによる登坂スプリントに持ち込まれた。
15名の集団のなか真っ先に腰を上げたのは、コロンビア王者のセルヒオ・イギータ(ボーラ・ハンスグローエ)だった。向かい風のなか頭を下げバイクを振るイギータのスピードには、唯一チームメイトのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)が追従。そしてフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)やベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)を振り切ったイギータが勝利を挙げ、2位に入ったウラソフがワンツーフィニッシュを喜ぶ雄叫びを上げた。
「苦しかった今日のステージで掴んだ勝利の価値は大きい。実はアレルギーの影響で調子が良くなかったんだ。だが、他の選手たちよりも自分が強いと感じ、残り200mから全力でペダルを踏み込んだ。またアレックス(ウラソフ)が2位に入ったことも嬉しいよ。明日の個人タイムトライアルでアレックスが良い走りをして、良い順位を掴むことを祈っている」と、今季3勝目を挙げたイギータは語った。
リーダージャージのデニスはトップから3秒遅れでフィニッシュ。区間3位に入ったアユソは総合4位から2位まで順位を上げ、デニスに15秒差まで迫っている。翌日の最終第5ステージは15.84kmの個人タイムトライアル。残り10km地点から平均8%の登坂がフィニッシュまで続いていく。
ツール・ド・ロマンディ2022第4ステージ結果
1位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:58:52 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | |
5位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) | |
6位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | セバスティアン・レイシェンバック(スイス、グルパマ・エフデジ) | |
9位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | |
10位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) |
個人総合成績
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) | 17:27:01 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 0:15 |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:18 |
4位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 0:25 |
5位 | ルーク・プラップ(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ) | 0:30 |
6位 | ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:32 |
7位 | セバスティアン・レイシェンバック(スイス、グルパマ・エフデジ) | 0:37 |
8位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 0:41 |
9位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | 0:42 |
10位 | ステフ・クラス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:45 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
山岳賞 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) |
ヤングライダー賞 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | グルパマ・エフデジ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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