2022/03/28(月) - 07:15
残り13kmからアタック合戦が勃発したカタルーニャ最終日。小集団スプリントをアンドレア・バジオーリ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)が制し、攻撃を耐えきったセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)が総合優勝を掴んだ。
1週間に渡り行われた第101ボルタ・ア・カタルーニャも最終日。スペイン第2の都市バルセロナを発着点に、序盤からカテゴリーのつかない丘を越え、中盤過ぎて2級山岳モンジュイックの丘(距離2.4km/平均4.7%)を含む1周8kmを5周回してフィニッシュするコースが用意された。
カタルーニャ最終日でお馴染みの138.6kmショートステージで序盤から飛び出したのは、前日も逃げを打ったステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)や、マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)など12名。逃げ切りに適したコースに加え、強力な選手たちが先頭集団を形成したため、リーダージャージのボーラ・ハンスグローエが1分差でタイトなコントロールを見せた。
バルセロナ市内に戻り1度目のフィニッシュラインの直後で、一向に広がらないタイム差に痺れを切らしたクライスヴァイクとカンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ)が逃げ集団から飛び出す。レース巧者の2人はすぐさま逃げグループに30秒、メイン集団と50秒のリードをつけて周回を重ねていった。
一方のプロトンでは、総合2位でトップと16秒遅れのリチャル・カラパス(エクアドル)のためにイネオス・グレナディアーズが先頭に出てペースメイクを始める。カルロス・ロドリゲス(スペイン)によるハイスピードな牽引はメイン集団を約25名まで減らしたものの、総合首位のセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)ら総合上位勢を振り落とすには至らなかった。
最後から2回目の2級山岳モンジュイックの丘で、逃げの2人を飲み込んだプロトンからカラパスがアタックを試みる。しかしこの動きをイギータがマークし、同じく反応した総合8位(1分13秒遅れ)のトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)が先頭に出て頂上を通過。下りで後続選手たちが追いつくと、今度は22歳のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックして最終周回へ。
最後のモンジュイックの丘の登坂で、今度は総合3位(52秒遅れ)のジョアン・アルメイダ(ポルトガル)のためにフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が先頭で駆け上がる。そこにイギータやカラパス、ヨハンネセンが食らいつくと、6名の先頭集団が形成された。
しかし下りから平坦路に入ると牽制が生まれ、一気にスピードの落ちた先頭集団に登坂で遅れたナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)が合流。更に後方にいたステージ優勝を狙う選手たちも追いつき、勝負は17名による集団スプリントへ持ち込まれた。
最終ストレートに入り真っ先に腰を上げたギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)の背後から、アンドレア・バジオーリ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)が加速。先頭に出たバジオーリは迫るアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマ・エフデジ)を抑え、トップでフィニッシュラインを通過した。
「短くも急坂のある周回コースは僕に適していたので、今日は積極的に勝利を狙いに行った。勝敗が即座に分からなかったが、チームから勝利を伝えられた時は信じられなかったよ。ワールドツアー初勝利なのでとても嬉しい。カタルーニャで得られたこの自信を、次のレースへと繋げたい」と、ボルタ・ア・カタルーニャで3年振りとなるイタリア人区間優勝を挙げたバジオーリは語った。
そして総合優勝は数多のアタックに耐え、先頭集団でフィニッシュしたイギータの手に。「ワールドツアーのステージレースで初の総合優勝だ。とても嬉しいし、特別な気持ちがするよ。昨夜はあまり眠れなかったものの、今日はこのリーダージャージが力をくれた。今日は気持ちで走ったよ。予想通りアタックが繰り返されたが、チームが上手く展開をコントロールしてくれた。ここカタルーニャで僕をサポートしてくれたチームに感謝したい」と、山岳賞とヤングライダー賞も同時に獲得したイギータは喜んだ。
1週間に渡り行われた第101ボルタ・ア・カタルーニャも最終日。スペイン第2の都市バルセロナを発着点に、序盤からカテゴリーのつかない丘を越え、中盤過ぎて2級山岳モンジュイックの丘(距離2.4km/平均4.7%)を含む1周8kmを5周回してフィニッシュするコースが用意された。
カタルーニャ最終日でお馴染みの138.6kmショートステージで序盤から飛び出したのは、前日も逃げを打ったステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)や、マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)など12名。逃げ切りに適したコースに加え、強力な選手たちが先頭集団を形成したため、リーダージャージのボーラ・ハンスグローエが1分差でタイトなコントロールを見せた。
バルセロナ市内に戻り1度目のフィニッシュラインの直後で、一向に広がらないタイム差に痺れを切らしたクライスヴァイクとカンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ)が逃げ集団から飛び出す。レース巧者の2人はすぐさま逃げグループに30秒、メイン集団と50秒のリードをつけて周回を重ねていった。
一方のプロトンでは、総合2位でトップと16秒遅れのリチャル・カラパス(エクアドル)のためにイネオス・グレナディアーズが先頭に出てペースメイクを始める。カルロス・ロドリゲス(スペイン)によるハイスピードな牽引はメイン集団を約25名まで減らしたものの、総合首位のセルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)ら総合上位勢を振り落とすには至らなかった。
最後から2回目の2級山岳モンジュイックの丘で、逃げの2人を飲み込んだプロトンからカラパスがアタックを試みる。しかしこの動きをイギータがマークし、同じく反応した総合8位(1分13秒遅れ)のトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)が先頭に出て頂上を通過。下りで後続選手たちが追いつくと、今度は22歳のサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)がアタックして最終周回へ。
最後のモンジュイックの丘の登坂で、今度は総合3位(52秒遅れ)のジョアン・アルメイダ(ポルトガル)のためにフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が先頭で駆け上がる。そこにイギータやカラパス、ヨハンネセンが食らいつくと、6名の先頭集団が形成された。
しかし下りから平坦路に入ると牽制が生まれ、一気にスピードの落ちた先頭集団に登坂で遅れたナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)が合流。更に後方にいたステージ優勝を狙う選手たちも追いつき、勝負は17名による集団スプリントへ持ち込まれた。
最終ストレートに入り真っ先に腰を上げたギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)の背後から、アンドレア・バジオーリ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル)が加速。先頭に出たバジオーリは迫るアッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマ・エフデジ)を抑え、トップでフィニッシュラインを通過した。
「短くも急坂のある周回コースは僕に適していたので、今日は積極的に勝利を狙いに行った。勝敗が即座に分からなかったが、チームから勝利を伝えられた時は信じられなかったよ。ワールドツアー初勝利なのでとても嬉しい。カタルーニャで得られたこの自信を、次のレースへと繋げたい」と、ボルタ・ア・カタルーニャで3年振りとなるイタリア人区間優勝を挙げたバジオーリは語った。
そして総合優勝は数多のアタックに耐え、先頭集団でフィニッシュしたイギータの手に。「ワールドツアーのステージレースで初の総合優勝だ。とても嬉しいし、特別な気持ちがするよ。昨夜はあまり眠れなかったものの、今日はこのリーダージャージが力をくれた。今日は気持ちで走ったよ。予想通りアタックが繰り返されたが、チームが上手く展開をコントロールしてくれた。ここカタルーニャで僕をサポートしてくれたチームに感謝したい」と、山岳賞とヤングライダー賞も同時に獲得したイギータは喜んだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2022第7ステージ結果
1位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、クイックステップ・アルファヴィニル) | 3:18:09 |
2位 | アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマ・エフデジ) | |
3位 | フェルナンド・バルセロ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
4位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
7位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | |
8位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | |
9位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) | 29:53:33 |
2位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:16 |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | 0:52 |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) | 0:53 |
5位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 1:08 |
6位 | ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン) | 1:10 |
7位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 1:13 |
8位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | 1:16 |
9位 | トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 1:27 |
10位 | サム・オーメン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:55 |
その他の特別賞
ポイント賞 | カーデン・グローブス(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) |
山岳賞 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
ヤングライダー賞 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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