2021/11/19(金) - 00:07
アメリカ・ウィスコンシンに拠点を構えるトレックが、トライアスロンバイクのSpeed Conceptをフルモデルチェンジ。約8年ぶりとなる新型はエアロダイナミクス、快適性、収納性、フィット性を大幅にアップデートしたディスクブレーキモデルとなる。
トレック Speed Concept SLR7 (c)トレック
約8年ぶりにトレックのトライアスロンバイク"Speed Concept"がモデルチェンジを果たす。この車種で求められたのはもちろんエアロダイナミクスのアップデートだ。前作が8年走り続けている間にディスクブレーキバイクが主流となり、コンポーネントも電動変速が前提となってきた。それらの最新事情を踏まえた上で、今作は大幅な進化を遂げている。
新型Speed Conceptの空力性能はトレックの歴代バイクのなかでも最も優れ、風洞実験で最速の値を叩き出したという。前作と比較し、巡航中に16Wのパワーセーブを可能とし、アイアンマン・コナのバイク区間で6分もの時間短縮を期待できるという。
専用ベースバーとエクステンションバーをアセンブルしエアロダイナミクスを煮詰めた (c)トレック
前作の開発時は車体単体での風洞実験などを行ったが、今作ではライダーが乗車した状態でのエアロダイナミクスの検討も行ったという。風洞ではマネキンを載せた状態でもテストが行われ、空力のマージナルゲインを積み重ねた。
その結果生み出されたのが新型の形状だ。大きな違いとして挙げられるのが、トップチューブからベースバーのラインが平滑となったこと。そして、アームレストとエクステンションバーのタワーが1本ではなく、トラディショナルな2本となったこと。
IsoSpeedの支点をバイク前方に移すことで、前荷重ポジションでの快適性を向上させている (c)トレック
アイアンマンなどエアロポジションで何時間も走り続けるトライアスロンでは、バイクの快適性も重要な項目の一つだ。トレックはIsoSpeedの改良を行い、これまでシートポストとフレームが交差する部分に配置されたIsoSpeedの支点をハンドル側に移動。
新しいIsoSpeedデザインはエアロな前荷重ポジションで最も機能するようになり、前モデルと比較すると最大40%もの快適性が向上しているという。
細かな調整が行えるコックピット周り (c)トレック
また、快適なポジションで走行できることもトライアスロンバイクでは大切だ。エクステンションバーのスペーサーによって高さと角度を変更することができ、パッドも前後位置、左右の開き、角度調整が行え、さらにエクステンションバーの突き出しも3段階から調整することが可能となっている。加えてエクステンションバーとパッドシステム全体を60mmの調整幅でスライドさせることもでき、細かなフィッティングが行える。
コックピット周りはベースバーから全体を取り外すか、エクステンションバーのシステムをスペーサーごと取り外すことが可能。いずれのパターンもポジションの再調整は必要ないため、レース遠征先でもすぐにいつものポジションで走り出せる。
ダウンチューブにはジェル等を収納できるストレージが採用されている (c)トレック
フレームのデザインと一台となるウォーターボトルも用意される (c)トレック
長時間のライド中にパフォーマンスを発揮するためには補給も大事だ。トップチューブのストレージは、エアロダイナミクスを阻害しないようにフレーム内にビルトインされており、補給食などを素早く取り出せるようになっている。ストレージボックス自体も取り外すことができ、食洗機で洗うことが可能。開封済みのゴミを収納することも多いだけに、手軽に洗えるのは嬉しいところ。
ボトルはダウンチューブに合わせて設計された専用品(700ml)が付属し、別売のハンドルバーにマウントするBTA(Between The Arm)ボトルのオプションも用意された。ダウンチューブのボトルケージの下には収納スペースが隠されており、携帯工具などをスマートに持ち運べるようになっている。
乗車ポジションのままドリンクを飲むことができる別売のBTAボトルも用意されている (c)トレック
ダウンチューブストレージも搭載されており、工具や予備パーツを携行しやすくなっている (c)トレック
日本国内では数量限定の完成車と、プロジェクトワンでの展開となる。完成車のSpeed Concept SLR7はシマノULTEGRA R8150をメインコンポーネントに据え、ホイールはボントレガーのAeolus Pro 51がアセンブルされる。価格は1,207,800円(税込)。プロジェクトワンはフレームセットが638,000円(税込)からで、完成車は1,120,900円(税込)からだ。
トレック Speed Concept SLR7 (c)トレック
トレック Speed Concept SLR7
フレーム:OCLV800
ボトムブラケット:T47
タイヤクリアランス:前25C、後ろ28C
コンポーネント:Shimano Ultegra R8150
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 51
カラー:Voodoo Carbon Smoke/GrossBlack
サイズ:S、M、L
価格:1,207,800円(税込)
プロジェクトワン
スタート価格:1,120,900円(税込)~
フレームセット:638,000円(税込)~
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約8年ぶりにトレックのトライアスロンバイク"Speed Concept"がモデルチェンジを果たす。この車種で求められたのはもちろんエアロダイナミクスのアップデートだ。前作が8年走り続けている間にディスクブレーキバイクが主流となり、コンポーネントも電動変速が前提となってきた。それらの最新事情を踏まえた上で、今作は大幅な進化を遂げている。
新型Speed Conceptの空力性能はトレックの歴代バイクのなかでも最も優れ、風洞実験で最速の値を叩き出したという。前作と比較し、巡航中に16Wのパワーセーブを可能とし、アイアンマン・コナのバイク区間で6分もの時間短縮を期待できるという。
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前作の開発時は車体単体での風洞実験などを行ったが、今作ではライダーが乗車した状態でのエアロダイナミクスの検討も行ったという。風洞ではマネキンを載せた状態でもテストが行われ、空力のマージナルゲインを積み重ねた。
その結果生み出されたのが新型の形状だ。大きな違いとして挙げられるのが、トップチューブからベースバーのラインが平滑となったこと。そして、アームレストとエクステンションバーのタワーが1本ではなく、トラディショナルな2本となったこと。
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アイアンマンなどエアロポジションで何時間も走り続けるトライアスロンでは、バイクの快適性も重要な項目の一つだ。トレックはIsoSpeedの改良を行い、これまでシートポストとフレームが交差する部分に配置されたIsoSpeedの支点をハンドル側に移動。
新しいIsoSpeedデザインはエアロな前荷重ポジションで最も機能するようになり、前モデルと比較すると最大40%もの快適性が向上しているという。
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また、快適なポジションで走行できることもトライアスロンバイクでは大切だ。エクステンションバーのスペーサーによって高さと角度を変更することができ、パッドも前後位置、左右の開き、角度調整が行え、さらにエクステンションバーの突き出しも3段階から調整することが可能となっている。加えてエクステンションバーとパッドシステム全体を60mmの調整幅でスライドさせることもでき、細かなフィッティングが行える。
コックピット周りはベースバーから全体を取り外すか、エクステンションバーのシステムをスペーサーごと取り外すことが可能。いずれのパターンもポジションの再調整は必要ないため、レース遠征先でもすぐにいつものポジションで走り出せる。
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長時間のライド中にパフォーマンスを発揮するためには補給も大事だ。トップチューブのストレージは、エアロダイナミクスを阻害しないようにフレーム内にビルトインされており、補給食などを素早く取り出せるようになっている。ストレージボックス自体も取り外すことができ、食洗機で洗うことが可能。開封済みのゴミを収納することも多いだけに、手軽に洗えるのは嬉しいところ。
ボトルはダウンチューブに合わせて設計された専用品(700ml)が付属し、別売のハンドルバーにマウントするBTA(Between The Arm)ボトルのオプションも用意された。ダウンチューブのボトルケージの下には収納スペースが隠されており、携帯工具などをスマートに持ち運べるようになっている。
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日本国内では数量限定の完成車と、プロジェクトワンでの展開となる。完成車のSpeed Concept SLR7はシマノULTEGRA R8150をメインコンポーネントに据え、ホイールはボントレガーのAeolus Pro 51がアセンブルされる。価格は1,207,800円(税込)。プロジェクトワンはフレームセットが638,000円(税込)からで、完成車は1,120,900円(税込)からだ。
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トレック Speed Concept SLR7
フレーム:OCLV800
ボトムブラケット:T47
タイヤクリアランス:前25C、後ろ28C
コンポーネント:Shimano Ultegra R8150
ホイール:Bontrager Aeolus Pro 51
カラー:Voodoo Carbon Smoke/GrossBlack
サイズ:S、M、L
価格:1,207,800円(税込)
プロジェクトワン
スタート価格:1,120,900円(税込)~
フレームセット:638,000円(税込)~
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