2021/04/09(金) - 10:32
下りで飛び出した6名によるスプリントで、前回大会王者ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が勝利。リーダージャージはログリッチからブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)に移動した。
イツリア・バスクカントリー4日目は、バスクの州都ビトリア=ガステイスからオンダリビアの海岸線に向かって北東に進路を取る190km。残り27kmから始まる1級峠エライツを越え、13kmに及ぶ下りが平坦路フィニッシュに繋がっていく。
前日に落車したマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)は手と首を痛めスタートせず。同じく落車したウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)は昨日の時点でバイクを降りている。
逃げ切りの可能性もあるこの日、エスケープしたのはベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)やフアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)ら4名。しかし、新城幸也をはじめバーレーン・ヴィクトリアスやUAEチームエミレーツがメイン集団のスピードを上げると、残り27kmから登場する1級山岳エライツ(距離4km/平均10.4%)で逃げは吸収されてしまう。
振り出しに戻った集団から最初に仕掛けたのは、総合順位でジャンプアップを狙うミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)。それにエステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)が呼応し、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)もチェックに入る。この動きは頂上手前で捉えられるも、ペースアップによってメイン集団は約15人まで絞られた。
13kmの長い下りに入ると今度はチャベスとペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、リーダージャージのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)から30秒遅れ(総合3位)のマクナルティら4名が追いつく。一方、これをログリッチやタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が静観したため、先頭集団は2つに分裂した。
6名となった先頭集団は、フィニッシュまで続く平坦路に入っても追走集団との差を50秒前後にキープし、フラムルージュ(残り1km地点)を通過。隙きをついたチャベスが残り800mで飛び出すが、後方集団とのタイム差が欲しいマクナルティが追う。フィニッシュ手前100mで吸収されると、集団内で上手く脚を溜めていた前回大会の総合優勝者ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が、ビルバオとのスプリント勝負をリム差で先着しステージ初優勝を挙げた。
「向かい風だったので、ブッフマンとマクナルティのスプリントを待ち、その後ろについた。余裕はなかったが幸運にも勝利することができて嬉しいよ。でも正直ペリョ(ビルバオ)が勝ったと思った。後ろから来て(フィニッシュ後)腕を上げていたからね」と、アスタナに今大会2勝目をもたらしたイザギレは語る。
「2019年に総合優勝をしたのだが、ステージ優勝はなかったので今日の勝利は特別だよ。この瞬間を楽しんでいる。あと2日、非常に難しいステージが待っている。何が起こってもおかしくない」。
ログリッチからリーダージャージを奪ったのは、この日積極的に動いたブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)。「リーダージャージのことはあまり考えておらず、あくまでも目標はステージ優勝だった。調子は良く、残り2ステージの準備もできている。リーダージャージを守るためにベストを尽くす」と、初日の個人TTでステージ2位(2秒差)に入った23歳は喜びを語った。
翌日は今大会唯一の平坦基調のステージ。レース後半から3級山岳が3つ登場するも、最後の山岳から20km続く平坦が集団スプリントを狙う選手たちと逃げ集団との思惑がぶつかり合う。
イツリア・バスクカントリー4日目は、バスクの州都ビトリア=ガステイスからオンダリビアの海岸線に向かって北東に進路を取る190km。残り27kmから始まる1級峠エライツを越え、13kmに及ぶ下りが平坦路フィニッシュに繋がっていく。
前日に落車したマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)は手と首を痛めスタートせず。同じく落車したウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)は昨日の時点でバイクを降りている。
逃げ切りの可能性もあるこの日、エスケープしたのはベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)やフアン・ロペス(スペイン、トレック・セガフレード)ら4名。しかし、新城幸也をはじめバーレーン・ヴィクトリアスやUAEチームエミレーツがメイン集団のスピードを上げると、残り27kmから登場する1級山岳エライツ(距離4km/平均10.4%)で逃げは吸収されてしまう。
振り出しに戻った集団から最初に仕掛けたのは、総合順位でジャンプアップを狙うミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)。それにエステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)が呼応し、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)もチェックに入る。この動きは頂上手前で捉えられるも、ペースアップによってメイン集団は約15人まで絞られた。
13kmの長い下りに入ると今度はチャベスとペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が飛び出し、リーダージャージのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)から30秒遅れ(総合3位)のマクナルティら4名が追いつく。一方、これをログリッチやタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が静観したため、先頭集団は2つに分裂した。
6名となった先頭集団は、フィニッシュまで続く平坦路に入っても追走集団との差を50秒前後にキープし、フラムルージュ(残り1km地点)を通過。隙きをついたチャベスが残り800mで飛び出すが、後方集団とのタイム差が欲しいマクナルティが追う。フィニッシュ手前100mで吸収されると、集団内で上手く脚を溜めていた前回大会の総合優勝者ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)が、ビルバオとのスプリント勝負をリム差で先着しステージ初優勝を挙げた。
「向かい風だったので、ブッフマンとマクナルティのスプリントを待ち、その後ろについた。余裕はなかったが幸運にも勝利することができて嬉しいよ。でも正直ペリョ(ビルバオ)が勝ったと思った。後ろから来て(フィニッシュ後)腕を上げていたからね」と、アスタナに今大会2勝目をもたらしたイザギレは語る。
「2019年に総合優勝をしたのだが、ステージ優勝はなかったので今日の勝利は特別だよ。この瞬間を楽しんでいる。あと2日、非常に難しいステージが待っている。何が起こってもおかしくない」。
ログリッチからリーダージャージを奪ったのは、この日積極的に動いたブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)。「リーダージャージのことはあまり考えておらず、あくまでも目標はステージ優勝だった。調子は良く、残り2ステージの準備もできている。リーダージャージを守るためにベストを尽くす」と、初日の個人TTでステージ2位(2秒差)に入った23歳は喜びを語った。
翌日は今大会唯一の平坦基調のステージ。レース後半から3級山岳が3つ登場するも、最後の山岳から20km続く平坦が集団スプリントを狙う選手たちと逃げ集団との思惑がぶつかり合う。
イツリア・バスクカントリー2021第4ステージ結果
1位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | 4:17:07 |
2位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | |
5位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | エスデバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ) | 0:02 |
7位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:49 |
8位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
9位 | クイントン・ヘルマンス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
10位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
77位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) | 13:54 |
個人総合成績
1位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 12:25:21 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 0:23 |
3位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:28 |
4位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:36 |
5位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:43 |
6位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 1:02 |
7位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 1:07 |
8位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 1:13 |
9位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | 1:15 |
10位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:23 |
その他の特別賞
ポイント賞 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) |
山岳賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィズマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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