2021/04/08(木) - 12:10
激坂が最後に登場したイツリア・バスクカントリー第3ステージはタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が勝利。スプリントで競り負けたログリッチはリーダージャージを堅守している。
バスク一周3日目は、アムリオからバスクの州都ビトリア=ガステイスに向けて南下し、1級山岳エルムアルデに向かう168km。序盤から標高500〜600mほどの台地を走り、3つのカテゴリー山岳を越えて最後は最大勾配20%のつづら折りを駆け上るステージだ。
序盤から逃げを形成したのは元アメリカ王者ローレンス・ワーバス(アメリカ、AG2Rシトロエン)や、ベテランのダニエル・ナバーロ(スペイン、ブルゴスBH)を含む7名。その中でもオイエル・ラスカノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が山岳ポイントに積極性を見せ、2つのカテゴリー山岳とスプリントポイントをトップで通過すると、このステージの敢闘賞を獲得している。
メイン集団はイスラエル・スタートアップネイションとグルパマFDJ、EFエデュケーションNIPPOなど、クライマーを擁するチームが牽引。残り12km地点から始まる2級山岳マルクアルツに入ると、ペースを上げた集団が最後まで抵抗したラスカノを吸収する。
そのまま50名ほどの大集団で下り終えると、登りに入る直前の直角コーナーで落車が発生。曲がり切ることができなかったのは、激坂を得意としステージの優勝候補の一人マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)とウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)だった。
集団先頭での落車によってリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)とセルヒオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーションNIPPO)ら4人が先行する形で、最終1級山岳エルムアルデ(距離3km/平均10%)に突入するが、早々にメイン集団に捉えられてしまう。直後に勾配18%のコーナーでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が加速すると、狭く連続する急勾配の登りでリーダージャージのログリッチしかついていくことができない。
残り1kmで先行する2人のスロベニア人に追いつくことができたのは、ゴデュとアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)の4人だけだった。
しかし頂上手前で今度はログリッチが仕掛けると、唯一反応できたポガチャルがフィニッシュへ向かう下りでかわし、先着してスプリント勝利を掴み取った。
「今朝、車でフィニッシュ地点を視察していたので登りの厳しさは把握していた。だからフィニッシュに向かう下りで飛び出すには、最後の頂上で先頭に立つ必要があると分かっていたんだ」と、ステージ優勝を飾ったポガチャルは語る。
初日の個人TTで出遅れたポガチャルは、10秒のボーナスタイムを獲得し総合4位から2位にジャンプアップ。同じく6秒を得たログリッチは総合リーダージャージを守り、レース後に「調子の良さと、総合でリードできたことに満足している。あくまでも目標は総合優勝だ。2秒差だろうが5分差だろうが、大事なのは優勝だ」とコメントしている。
翌日は残り27kmから始まる1級峠エライツ(距離4km/平均10.4%)を越え、漁師町オンダリビアの海岸線に向かう平坦フィニッシュ。約13kmの及ぶ下りでは、ダウンヒルを得意とするバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)の走りに注目だ。
バスク一周3日目は、アムリオからバスクの州都ビトリア=ガステイスに向けて南下し、1級山岳エルムアルデに向かう168km。序盤から標高500〜600mほどの台地を走り、3つのカテゴリー山岳を越えて最後は最大勾配20%のつづら折りを駆け上るステージだ。
序盤から逃げを形成したのは元アメリカ王者ローレンス・ワーバス(アメリカ、AG2Rシトロエン)や、ベテランのダニエル・ナバーロ(スペイン、ブルゴスBH)を含む7名。その中でもオイエル・ラスカノ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)が山岳ポイントに積極性を見せ、2つのカテゴリー山岳とスプリントポイントをトップで通過すると、このステージの敢闘賞を獲得している。
メイン集団はイスラエル・スタートアップネイションとグルパマFDJ、EFエデュケーションNIPPOなど、クライマーを擁するチームが牽引。残り12km地点から始まる2級山岳マルクアルツに入ると、ペースを上げた集団が最後まで抵抗したラスカノを吸収する。
そのまま50名ほどの大集団で下り終えると、登りに入る直前の直角コーナーで落車が発生。曲がり切ることができなかったのは、激坂を得意としステージの優勝候補の一人マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)とウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)だった。
集団先頭での落車によってリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)とセルヒオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーションNIPPO)ら4人が先行する形で、最終1級山岳エルムアルデ(距離3km/平均10%)に突入するが、早々にメイン集団に捉えられてしまう。直後に勾配18%のコーナーでタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が加速すると、狭く連続する急勾配の登りでリーダージャージのログリッチしかついていくことができない。
残り1kmで先行する2人のスロベニア人に追いつくことができたのは、ゴデュとアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)の4人だけだった。
しかし頂上手前で今度はログリッチが仕掛けると、唯一反応できたポガチャルがフィニッシュへ向かう下りでかわし、先着してスプリント勝利を掴み取った。
「今朝、車でフィニッシュ地点を視察していたので登りの厳しさは把握していた。だからフィニッシュに向かう下りで飛び出すには、最後の頂上で先頭に立つ必要があると分かっていたんだ」と、ステージ優勝を飾ったポガチャルは語る。
初日の個人TTで出遅れたポガチャルは、10秒のボーナスタイムを獲得し総合4位から2位にジャンプアップ。同じく6秒を得たログリッチは総合リーダージャージを守り、レース後に「調子の良さと、総合でリードできたことに満足している。あくまでも目標は総合優勝だ。2秒差だろうが5分差だろうが、大事なのは優勝だ」とコメントしている。
翌日は残り27kmから始まる1級峠エライツ(距離4km/平均10.4%)を越え、漁師町オンダリビアの海岸線に向かう平坦フィニッシュ。約13kmの及ぶ下りでは、ダウンヒルを得意とするバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)の走りに注目だ。
イツリア・バスクカントリー2021第3ステージ結果
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 4:04:50 |
2位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | |
3位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 0:05 |
4位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:08 |
7位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:16 |
8位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | |
9位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
10位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 0:18 |
80位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) | 6:20 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 8:07:48 |
2位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:20 |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | 0:30 |
4位 | アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:39 |
5位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 0:50 |
6位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:54 |
7位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:00 |
8位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:08 |
9位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 1:09 |
10位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) |
山岳賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | ユンボ・ヴィズマ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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