ワフーがSpeedplayペダルをリニューアルパワーメーター搭載モデルも発表

2021/03/17(水) - 10:59

スマートトレーナーでお馴染みのワフーが、傘下に収めたペダルブランドのスピードプレイの製品をリニューアル。基本設計をそのままにデザインなど細部をアップデート。また、パワーメーター搭載モデルの発売もアナウンスした。

ワフーがスピードプレイの新製品を発表した (c)ワフー
ビンディングペダルのひと時代を築いたスピードプレイ。数多くのトップチームをサポートする他、多くの選手やチームたちもこぞって使用したほどの名品であり、レーサーのみならずホビーサイクリストたちからも高い支持を集めていたペダルブランドだ。

現在主流となっているシマノやルックなどのビンディングシステムとは異なり、固定機構をクリート側に設けたことが最大の特長。0～15°の間でフロートの角度調整や、リリースポイント、前後左右位置の調整が行いやすく、膝に負担がかかりにくいセッティングを施せることが、プロアマ問わず全世界のサイクリストを魅了してきた。

ワフー Speedplay NANO（カーボンボディ+チタンスピンドル） (c)ワフー
また、ビンディング機構がクリート側に設けられたことで、ペダルの向きを気にせず両面で固定できるというユーザビリティの高さも特徴のひとつだ。スタックハイトが低くペダリングパワーを伝えやすいことや、路面とのクリアランスが広いことなどもメリット。

そんなスピードプレイは2019年にフィットネス機器ブランドのワフーに買収されており、次なる展開が心待ちにされていたが、満を持してワフーはスピードプレイのラインアップを発表。通常のラインアップに加えて、詳細は公表されていないもののパワーメーター搭載モデル「POWRLINK ZERO」の存在が明かされた。

AEROはペダルの片面がエアロデザインとなっている (c)ワフー
ワフーからリリースされた新製品ペダル群は、スピードプレイの従来の機構からは変わらないものの、幾つかの変更が加えられている。ペダルボディの切り欠きが無くなり、シンプルでフラットな踏面へとアップデート。シールドベアリングが3つ搭載される構造となったことで、メンテナンスも最小限と済むようになっているはずだ。

クランクへの取り付けもペダルレンチではなく、ヘックスレンチで行えるようになったこともポイント。スピンドル長も変更可能となっており、今後日本の販売店やフィッターを通してカスタムが行えるようになるという。

スタンダードテンションのクリートは黒色で彩られている (c)ワフー

イージーテンションクリートはCOMPに付属する (c)ワフー

ラインアップはこれまでとほぼ変わりない。カーボンコンポジットボディとチタンスピンドルを組み合わせたNANO（168g）、グリボリーのボディとステンレスシャフトのZERO（222g）、クロモリシャフトかつイージーテンションクリートが付属するCOMP（232g）、そしてペダルの片面がエアロデザインのAERO（224g）という4種類がラインアップに並ぶ。

付属するスタンダードテンションとイージーテンションクリートは、いずれもビンディング機構にカバーを被せたエアロ兼ウォーカブル（歩行可能）仕様とされている。細かい仕様については下記のスペック欄をご確認いただきたい。

パワーメーター搭載モデル「POWRLINK ZERO」についての詳細は発表されていない。資料画像のシルエットの様子を見るに、他のペダル型パワーメーター同様シャフトにセンサーが搭載される仕様と見られる。パワーメーター搭載モデルの発売は2021年の夏頃を予定しているため、今後の情報にも注目だ。その他のモデルはワフー販売店もしくは公式サイトより注文可能だ。