MET MANTA MIPS　ロードレース用セミエアロヘルメットがモデルチェンジ

2021/03/01(月) - 17:00

UAEチームエミレーツをサポートするMETより、MIPSを搭載したセミエアロヘルメット"MANTA"が登場した。MIPSを装着するにあたりベンチレーションホールの造形などを見直し、通気性を確保したモデルへと進化している。

MET MANTA MIPS（ブラックレッド） (c)インターマックス

前作の雰囲気を踏襲しながらも細部がアップデートされている (c)インターマックス

大胆な形状となった後頭部のデザイン (c)インターマックス

METがラインアップするセミエアロヘルメットのMANTA（マンタ）。最小限かつ配置場所を煮詰めたベンチレーションホール設計によりエアロダイナミクスを追求したのと同時に、風が入りにくそうな見た目からは想像できないほどの通気性を実現していることが特徴のモデルだ。

2021年モデルで満を持してライダーへのダメージを低減するためのテクノロジーMIPSを導入することとなっった。MIPSとはヘルメット帽体内に回転衝撃を受けた際スライドする構造体を配置し、アクシデント時に構造体がスリップすることで脳へのダメージを低減する効果を狙ったもの。

頭頂部のNACA形状のポートも変更されている (c)インターマックス

サングラスポートの形状も見直され扱いやすくなっている (c)インターマックス

大胆な設計により通気性を向上させているという (c)インターマックス

後頭部を支えるサポーターはビッグサイズとすることでフィット感を高めている (c)インターマックス

METはMANTAへのMIPS導入にあたり、帽体の細かいデザインをブラッシュアップ。頭頂部に設けられたNACA形状のエアインテークと、後頭部の排気口の形状を再設計することで、これまで以上の通気性、エアロダイナミクスを実現しているという。

加えて、前頭部のベンチレーションホールも配置やアイウェアポートの形状も見直されている。バックルも数多くのリクエストを反映し、Fidlock製の磁気バックルとすることで着脱をさらに容易にしている。また、フィッティングシステムも最新の「SAFE-T UPSILON」へとアップデートしている。このシステムは、クロージャーのベルトが頭を囲うデザインとされており、ラチェットを締め込んだ際に圧力の偏りがなく包み込まれるようなフィット感を獲得している。

ミラノのニュートン研究所でエアロダイナミクスの研究が行われた (c)インターマックス

MIPSはアクシデント時に回転衝撃を受けるとスライドすることで、安全性を高めようというテクノロジーだ (c)インターマックス

ただ単にMIPSのシートを装着するだけではなく、別モデルと言っていいほどの進化を遂げたMANTA MIPS。カラーラインアップはブラックレッド、ブラックブルー、ブラック、UAEチームエミレーツカラーの4種類。UAEチームエミレーツカラーのみ6月に入荷予定で、その他カラーは3月1日より出荷が始まるという。サイズはM（56/58cm、250g）、L（58/61cm、270g）。価格は27,200円（税抜）。