ポーランドで開幕したツール・ド・ポローニュの前日、ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツXRG)がこの2025年シーズン限りでの現役引退を発表した。2011年にプロデビューした稀代のクライマーが、14年間のキャリアに幕を下ろす。

2度のツール山岳賞を獲得したラファル・マイカ(ポーランド) photo:Makoto.AYANO
「ジロ・デ・イタリアの後、あと1年は走れると確信していた。しかし、これまで一緒にいることのできなかった家族との時間が何よりも大事であると思った。だからポーランド王者のジャージを着たまま引退し、最後にツール・ド・ポローニュを走るのもいいと感じたんだ」と、マイカは引退発表時のインタビューでその胸中を明かした。
1989年9月12日生まれのマイカは35歳。2011年にサクソバンク・サンガードでプロデビューを果たすと、その年のブエルタ・ア・エスパーニャに初出場し、ジャパンカップにも参戦した。キャリアのハイライトは、初出場となった2014年のツール・ド・フランス。山頂フィニッシュだった2つのステージをそれぞれ独走で制し、マイヨ・アポワ(山岳賞ジャージ)を獲得。翌2015年もステージ1勝を挙げ、2016年には再びマイヨ・アポワを手にするなど、世界トップクライマーとしてその名を轟かせた。

ラストレースはポガチャルとのイル・ロンバルディアとなる photo:CorVos
2015年のブエルタでは総合3位に入賞。その後、ボーラ・ハンスグローエ(現レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を経て2021年に加入した現チームのUAEチームエミレーツXRGでは、強力な山岳アシストとしてその地位を確立し、タデイ・ポガチャル(スロベニア)の2021年ツール総合優勝や、2024年のジロ・デ・イタリア総合優勝などに大きく貢献。今シーズンはジロを完走し、ツール出場は叶わなかったものの、直前のポーランド選手権では9年ぶり2度目のナショナル王者に輝き、健在ぶりを示していた。
現在出場中のツール・ド・ポローニュで、2014年以来となる2度目の総合優勝を目指すマイカ。この後はドイツ・ツアーとツール・ド・ルクセンブルクを経て、ポガチャルがエースを務める予定のイル・ロンバルディアで現役生活を締めくくる予定だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

「ジロ・デ・イタリアの後、あと1年は走れると確信していた。しかし、これまで一緒にいることのできなかった家族との時間が何よりも大事であると思った。だからポーランド王者のジャージを着たまま引退し、最後にツール・ド・ポローニュを走るのもいいと感じたんだ」と、マイカは引退発表時のインタビューでその胸中を明かした。
1989年9月12日生まれのマイカは35歳。2011年にサクソバンク・サンガードでプロデビューを果たすと、その年のブエルタ・ア・エスパーニャに初出場し、ジャパンカップにも参戦した。キャリアのハイライトは、初出場となった2014年のツール・ド・フランス。山頂フィニッシュだった2つのステージをそれぞれ独走で制し、マイヨ・アポワ(山岳賞ジャージ)を獲得。翌2015年もステージ1勝を挙げ、2016年には再びマイヨ・アポワを手にするなど、世界トップクライマーとしてその名を轟かせた。

2015年のブエルタでは総合3位に入賞。その後、ボーラ・ハンスグローエ(現レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を経て2021年に加入した現チームのUAEチームエミレーツXRGでは、強力な山岳アシストとしてその地位を確立し、タデイ・ポガチャル(スロベニア)の2021年ツール総合優勝や、2024年のジロ・デ・イタリア総合優勝などに大きく貢献。今シーズンはジロを完走し、ツール出場は叶わなかったものの、直前のポーランド選手権では9年ぶり2度目のナショナル王者に輝き、健在ぶりを示していた。
現在出場中のツール・ド・ポローニュで、2014年以来となる2度目の総合優勝を目指すマイカ。この後はドイツ・ツアーとツール・ド・ルクセンブルクを経て、ポガチャルがエースを務める予定のイル・ロンバルディアで現役生活を締めくくる予定だ。
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