2021/02/24(水) - 09:38
サドルブランドがひしめき合うイタリアで長年選ばれ続けてきた老舗のサンマルコ。RegalやConcorと並び定番モデルとして位置づけられるAspideのショートノーズバージョンをインプレッションする。
イタリア北部に集う数多くの老舗サイクルブランドの1つ、サンマルコ。1935年の創業から長い歴史を紡いできたサンマルコは現在こそワールドチームをサポートしていないものの、トム・ボーネンやマリオ・チポッリーニ、アルベルト・コンタドールらが愛用するサドルを作り、確かな地位を築いてきたブランドだ。
RegalやConcorといった名作と並ぶサンマルコを代表するプロダクトと言えば、軽量モデルとして名を轟かせたAspide(アスピデ)だ。2021年モデルでAspideはショートノーズバージョンをラインアップに加え、現代のニーズに応えられるサドルへと進化を遂げた。
ショートノーズサドルのメリットは、UCIルールによって制限されているサドルノーズ先端とBB軸の距離を守りながらサドルを前方に配置できること。つまり、前乗りポジションでもサドルにしっかりと腰を据えやすいということであり、トルクフルなペダリングが行いやすくなっているということだ。
Aspideの場合は通常モデルが全長278mmという長さに対して、ショートモデルは全長250mmとされた。加えてラインアップされるのは全て穴あきのOpen-fit仕様とされているため、深い前傾姿勢でもデリケートな部分が圧迫されにくくなっていることも特徴。
また、idmatchというフィッティングシステムにも対応しており、幅139mmのナローサイズと幅155mmのワイドサイズが用意されているため、体型に合わせてサドルを選ぶことが可能だ。カテゴリーとしては前傾姿勢を深く取れる人向けの「S3(ナロー)」と「L3(ワイド)」に位置づけられている。
そんなAspide Shortのインプレッションをなるしまフレンド 神宮店の藤野智一店長に伺った。
―インプレッション
このサドルが光るのは基本位置に腰を据えて、ブラケットを持つポジションでの巡航時です。サドルのクッションとシェルが若干沈んでから反発するような硬さなので、腰の収まりが良くて滑らないんです。表面はツルツルとした見た目ですが、その印象とは違って、サドルを体に合わせたかのようにグリップしてくれました。サポート感が高いサドルだと思います。
ショートノーズバージョンのサドルということですが、思っているよりもノーズは短くないです。ショートノーズの場合は、登りでサドル前方に座ろうとすると腰が落ち着かなくなることがありますが、そういったシーンでもしっかり座ることができ、かつ痛みを感じることもありませんでした。
とはいえロングノーズより短い設計なので、レース中の疲れた状態でダンシングした後にサドルに座ろうとした時にレーパンがノーズに引っかかるというロングノーズでありがちなストレスもありません。ちょうどよい長さに設計されていて、イタリアの老舗らしさが出ていますね。
サドル中央部の穴も機能していて、深い前傾姿勢をとってハイパワーでペダリングした時も圧迫による痛みは発生しませんでした。普段はセッレイタリアのSLRを使っているのですが、このサドルでもいい印象を感じました。ノーズが細くて、ペダリング中に太ももに擦りにくいというのも良いですね。
サンマルコ Aspide Short Open-fit カーボンFX
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:145g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:150g±5%
idmatch:L3
価格:24,000円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit レーシング
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:180g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:185g±5%
idmatch:L3
価格:18,500円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit ダイナミック
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:215g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:220g±5%
idmatch:L3
価格:10,500円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:285g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:290g±5%
idmatch:L3
価格:7,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナ五輪ロードレースでの21位を皮切りに、94/97年にツール・ド・おきなわ優勝、98/99年は2年連続で全日本選手権優勝など輝かしい戦歴を持つ。引退してからはチームブリヂストンアンカーで若手育成に取り組み同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務し、現在は神宮店の店長を務める。ブリヂストン時代にはフレームやタイヤの開発ライダーも務め、機材に対して非常に繊細な感覚を持つ。
なるしまフレンド神宮店
CWレコメンドショップページ
イタリア北部に集う数多くの老舗サイクルブランドの1つ、サンマルコ。1935年の創業から長い歴史を紡いできたサンマルコは現在こそワールドチームをサポートしていないものの、トム・ボーネンやマリオ・チポッリーニ、アルベルト・コンタドールらが愛用するサドルを作り、確かな地位を築いてきたブランドだ。
RegalやConcorといった名作と並ぶサンマルコを代表するプロダクトと言えば、軽量モデルとして名を轟かせたAspide(アスピデ)だ。2021年モデルでAspideはショートノーズバージョンをラインアップに加え、現代のニーズに応えられるサドルへと進化を遂げた。
ショートノーズサドルのメリットは、UCIルールによって制限されているサドルノーズ先端とBB軸の距離を守りながらサドルを前方に配置できること。つまり、前乗りポジションでもサドルにしっかりと腰を据えやすいということであり、トルクフルなペダリングが行いやすくなっているということだ。
Aspideの場合は通常モデルが全長278mmという長さに対して、ショートモデルは全長250mmとされた。加えてラインアップされるのは全て穴あきのOpen-fit仕様とされているため、深い前傾姿勢でもデリケートな部分が圧迫されにくくなっていることも特徴。
また、idmatchというフィッティングシステムにも対応しており、幅139mmのナローサイズと幅155mmのワイドサイズが用意されているため、体型に合わせてサドルを選ぶことが可能だ。カテゴリーとしては前傾姿勢を深く取れる人向けの「S3(ナロー)」と「L3(ワイド)」に位置づけられている。
そんなAspide Shortのインプレッションをなるしまフレンド 神宮店の藤野智一店長に伺った。
―インプレッション
このサドルが光るのは基本位置に腰を据えて、ブラケットを持つポジションでの巡航時です。サドルのクッションとシェルが若干沈んでから反発するような硬さなので、腰の収まりが良くて滑らないんです。表面はツルツルとした見た目ですが、その印象とは違って、サドルを体に合わせたかのようにグリップしてくれました。サポート感が高いサドルだと思います。
ショートノーズバージョンのサドルということですが、思っているよりもノーズは短くないです。ショートノーズの場合は、登りでサドル前方に座ろうとすると腰が落ち着かなくなることがありますが、そういったシーンでもしっかり座ることができ、かつ痛みを感じることもありませんでした。
とはいえロングノーズより短い設計なので、レース中の疲れた状態でダンシングした後にサドルに座ろうとした時にレーパンがノーズに引っかかるというロングノーズでありがちなストレスもありません。ちょうどよい長さに設計されていて、イタリアの老舗らしさが出ていますね。
サドル中央部の穴も機能していて、深い前傾姿勢をとってハイパワーでペダリングした時も圧迫による痛みは発生しませんでした。普段はセッレイタリアのSLRを使っているのですが、このサドルでもいい印象を感じました。ノーズが細くて、ペダリング中に太ももに擦りにくいというのも良いですね。
サンマルコ Aspide Short Open-fit カーボンFX
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:145g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:150g±5%
idmatch:L3
価格:24,000円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit レーシング
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:180g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:185g±5%
idmatch:L3
価格:18,500円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit ダイナミック
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:215g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:220g±5%
idmatch:L3
価格:10,500円(税抜)
サンマルコ Aspide Short Open-fit
ナロー
サイズ:L250 mm W139 mm
重量:285g±5%
idmatch:S3
ワイド
サイズ:L250 mm W155 mm
重量:290g±5%
idmatch:L3
価格:7,000円(税抜)
インプレッションライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナ五輪ロードレースでの21位を皮切りに、94/97年にツール・ド・おきなわ優勝、98/99年は2年連続で全日本選手権優勝など輝かしい戦歴を持つ。引退してからはチームブリヂストンアンカーで若手育成に取り組み同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務し、現在は神宮店の店長を務める。ブリヂストン時代にはフレームやタイヤの開発ライダーも務め、機材に対して非常に繊細な感覚を持つ。
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