2020/09/23(水) - 18:08
バルデが無念のリタイアを喫したものの、コヌフロワのマイヨアポア着用で存在感を示したアージェードゥーゼール。フレンチチームが使用したエディ・メルクスのStockeu69と、リドレーのDean Fastと思われるタイムトライアルバイクに焦点を当てる。
フランスの期待を背負うロマン・バルデを擁してツールを戦ったアージェードゥーゼール。今ツールではバルデが途中リタイアを喫してしまったが、第2ステージから16ステージまでブノワ・コヌフロワがマイヨアポアを着用し続け、存在感を放った。
アージェードゥーゼールは昨年に引き続きエディ・メルクスのStockeu69を、全マスドステージを通じて使用。現在エディ・メルクスのブランドは同郷リドレーの傘下にあり、Stockeu69はHellium SLXがベースとなっていることは周知の事実。なお525は使われておらず、全日間を通してディスクブレーキの使用率はゼロ。
Stockeu69というモデル名自体は昨年から変わりないが、今年は機械式変速用のワイヤーホールが廃された模様。電動変速専用と思しきアージェードゥーゼールのマシンは、Di2を使うチームへと供給されている専用品と思われる。しかしその一方、オリバー・ナーセン(ベルギー)はワイヤー受けが備えられたバイクに乗っていたようだ。タイムトライアル用のバイクも昨年に引き続き、リドレーDean Fastと思われるバイクを使用する。
アージェードゥーゼールにはタイヤサプライヤーとしてブレデシュタインが就いているが、シーズン初戦のツアー・ダウンアンダーでコンチネンタルのタイヤを使用していた。ツールで使ったタイヤはやや茶色がかったスキンサイドの色味からしてブレデシュタインだと思われるが、トレッドパターンはヴィットリアのCORSA。その詳細は謎のままだ。
ホイールはマヴィックのCOSMIC ULTIMATEもしくはCOMETE PRO CARBONのチューブラー。タイムトライアルではIOは使わず前輪にCOMETE、後輪にはCOMETE ROADをチョイスする。大会前半はプロ供給品のみの黄色いワンポイントロゴのみのプリントだったが、後半以降は白く大きな"MAVIC"ロゴのプリントに切り替わった。
シマノDURA-ACE DI2がメインコンポーネントで、ローターの2INPOWER、KMCのチェーンを組み合わせるセットアップには変更無し。ボトルケージはエリートのCUSTOM RACE PLUS、サドルはフィジークで統一されている。ハンドル/ステム/シートポスト周りはデダエレメンティを採用しており、ステム一体型ハンドルのALANERAと、それぞれが別体のSUPERZEROを選手によって使い分けている。バルデはALANERAユーザーだ。
バルデのハンドル周りと言えば、STIレバーのブラケットフード下にゴムブロックを仕込んでいるのが特徴。昨年はブロックのようなものを使用して手を置く部分を一段高くしていた(写真はこちら)が、今年は一箇所のみ盛り上がるカスタムに。バルデならではの工夫に試行錯誤の形跡とアップデートが今年は見られた。
text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
フランスの期待を背負うロマン・バルデを擁してツールを戦ったアージェードゥーゼール。今ツールではバルデが途中リタイアを喫してしまったが、第2ステージから16ステージまでブノワ・コヌフロワがマイヨアポアを着用し続け、存在感を放った。
アージェードゥーゼールは昨年に引き続きエディ・メルクスのStockeu69を、全マスドステージを通じて使用。現在エディ・メルクスのブランドは同郷リドレーの傘下にあり、Stockeu69はHellium SLXがベースとなっていることは周知の事実。なお525は使われておらず、全日間を通してディスクブレーキの使用率はゼロ。
Stockeu69というモデル名自体は昨年から変わりないが、今年は機械式変速用のワイヤーホールが廃された模様。電動変速専用と思しきアージェードゥーゼールのマシンは、Di2を使うチームへと供給されている専用品と思われる。しかしその一方、オリバー・ナーセン(ベルギー)はワイヤー受けが備えられたバイクに乗っていたようだ。タイムトライアル用のバイクも昨年に引き続き、リドレーDean Fastと思われるバイクを使用する。
アージェードゥーゼールにはタイヤサプライヤーとしてブレデシュタインが就いているが、シーズン初戦のツアー・ダウンアンダーでコンチネンタルのタイヤを使用していた。ツールで使ったタイヤはやや茶色がかったスキンサイドの色味からしてブレデシュタインだと思われるが、トレッドパターンはヴィットリアのCORSA。その詳細は謎のままだ。
ホイールはマヴィックのCOSMIC ULTIMATEもしくはCOMETE PRO CARBONのチューブラー。タイムトライアルではIOは使わず前輪にCOMETE、後輪にはCOMETE ROADをチョイスする。大会前半はプロ供給品のみの黄色いワンポイントロゴのみのプリントだったが、後半以降は白く大きな"MAVIC"ロゴのプリントに切り替わった。
シマノDURA-ACE DI2がメインコンポーネントで、ローターの2INPOWER、KMCのチェーンを組み合わせるセットアップには変更無し。ボトルケージはエリートのCUSTOM RACE PLUS、サドルはフィジークで統一されている。ハンドル/ステム/シートポスト周りはデダエレメンティを採用しており、ステム一体型ハンドルのALANERAと、それぞれが別体のSUPERZEROを選手によって使い分けている。バルデはALANERAユーザーだ。
バルデのハンドル周りと言えば、STIレバーのブラケットフード下にゴムブロックを仕込んでいるのが特徴。昨年はブロックのようなものを使用して手を置く部分を一段高くしていた(写真はこちら)が、今年は一箇所のみ盛り上がるカスタムに。バルデならではの工夫に試行錯誤の形跡とアップデートが今年は見られた。
text:Gakuto.Fujiwara
photo:Makoto.AYANO
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