2020/10/09(金) - 10:00
スペシャライズドが完全新作の超軽量ロードバイク「AETHOS(エートス)」を発表。フレーム重量585g、完成車でUCI規定の6.8kgを優に下回る5.9kgに仕上がった今作は、レースにフォーカスしたものではなく純粋にロードライドを楽しむために誕生した唯一無二の1台だ。
ドゥクーニンク・クイックステップとボーラ・ハンスグローエをサポートし、近年のレースシーンにおいて最も存在感を示しているスペシャライズド。3年おきの順当なモデルチェンジで今夏TARMAC SL7が登場したが、今年のスペシャライズドはそれだけではなかった。
公式発表を前にダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が自身のインスタグラムにフライングでアップし、話題を呼んだそのバイクの名は「AETHOS(エートス)」。最高のライドクオリティー、ライドエクスペリエンスを追求し生み出された1台だ。
「Break The Rules(ルールを破れ)」のコンセプトを掲げた今作は、自分たちで決めた過去のしきたりを自分たち自身で破り、何にも縛られない自由な発想で、ただ純粋にロードライドを楽しむべく最高の走りを求め開発されたバイクだ。レース、ヒルクライム、エンデュランス、ロングライド…そういったカテゴライズは一切せず、自分の思うままに自由に楽しんでほしいとスペシャライズドは言う。
開発を指揮したのは、スコットのADDICTやキャノンデールのSUPERSIX EVOといった、軽量オールラウンドバイクの歴史の転換点となった名車を生みだしてきたピーター・デンク氏。AETHOSにはピーター氏の思想が深く反映されており、今までのスペシャライズドバイクとは一味違った方向性を示したバイクに仕上がっている。それはすなわち、レースで勝利を狙うプロライダーのためではなく、エンジニアたち自身がライドを楽しむためのバイクということ。
スペシャライズド曰く、バイクの性能の75%はフレーム形状で決まると言い、まずはスーパーコンピュータによるチューブ形状の検証からスタート。あらゆるサイクリストが乗りやすいラウンドチューブのオーソドックスなフレームをベースとしつつ、最高の重量剛性比が達成できる無駄のないデザインを探っていった。
10万回にも及ぶシミュレーションを経て、フレームへの力の伝わり方やしなり具合、チューブの変形量などを徹底的に分析し膨大なデータを蓄積。その中から最適なものをチョイスし、大きな応力がかかる箇所などを楕円形に変化させることで、剛性を確保したという。なお、今作はレースバイクでないことから、エアロ性能を高めるためのドロップドシートステーやケーブルフル内装システムは採用を見送っている。
フレーム形状と同時にカーボンレイアップも検証。従来モデルでは剛性を高めるためにカーボン積層に厚みを持たせていた部分があったが、チューブ形状を工夫し余計なレイヤーを削減することで軽量化を追求した。カーボン補強によって部分的に4~5mmほどあった厚みは、今作では2mmほどに均一化されているという。また、1枚のカーボンレイヤーを大きくすることで枚数を減らし、製造工程における重量誤差も小さくしている。
TARMACなどと同じく、S-WORKSグレードはフレーム素材に「FACT 12r」カーボンを採用。あらゆるレベルのライダーが楽々と登りをこなせるよう、極限まで無駄を省いて作られたS-WORKS AETHOSは、56サイズでフレーム重量585gという驚異的な数値を記録している。
もちろん完成車もUCI規定の6.8kgを優に下回っており、シマノDURA-ACE DI2組みでジャスト6.0kgという軽さを誇る。それでいて荷重制限は125kgまで確保されており、特殊な軽量パーツも使用されていないため安心して乗ることができるだろう。
ドゥクーニンク・クイックステップとボーラ・ハンスグローエをサポートし、近年のレースシーンにおいて最も存在感を示しているスペシャライズド。3年おきの順当なモデルチェンジで今夏TARMAC SL7が登場したが、今年のスペシャライズドはそれだけではなかった。
公式発表を前にダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)が自身のインスタグラムにフライングでアップし、話題を呼んだそのバイクの名は「AETHOS(エートス)」。最高のライドクオリティー、ライドエクスペリエンスを追求し生み出された1台だ。
「Break The Rules(ルールを破れ)」のコンセプトを掲げた今作は、自分たちで決めた過去のしきたりを自分たち自身で破り、何にも縛られない自由な発想で、ただ純粋にロードライドを楽しむべく最高の走りを求め開発されたバイクだ。レース、ヒルクライム、エンデュランス、ロングライド…そういったカテゴライズは一切せず、自分の思うままに自由に楽しんでほしいとスペシャライズドは言う。
開発を指揮したのは、スコットのADDICTやキャノンデールのSUPERSIX EVOといった、軽量オールラウンドバイクの歴史の転換点となった名車を生みだしてきたピーター・デンク氏。AETHOSにはピーター氏の思想が深く反映されており、今までのスペシャライズドバイクとは一味違った方向性を示したバイクに仕上がっている。それはすなわち、レースで勝利を狙うプロライダーのためではなく、エンジニアたち自身がライドを楽しむためのバイクということ。
スペシャライズド曰く、バイクの性能の75%はフレーム形状で決まると言い、まずはスーパーコンピュータによるチューブ形状の検証からスタート。あらゆるサイクリストが乗りやすいラウンドチューブのオーソドックスなフレームをベースとしつつ、最高の重量剛性比が達成できる無駄のないデザインを探っていった。
10万回にも及ぶシミュレーションを経て、フレームへの力の伝わり方やしなり具合、チューブの変形量などを徹底的に分析し膨大なデータを蓄積。その中から最適なものをチョイスし、大きな応力がかかる箇所などを楕円形に変化させることで、剛性を確保したという。なお、今作はレースバイクでないことから、エアロ性能を高めるためのドロップドシートステーやケーブルフル内装システムは採用を見送っている。
フレーム形状と同時にカーボンレイアップも検証。従来モデルでは剛性を高めるためにカーボン積層に厚みを持たせていた部分があったが、チューブ形状を工夫し余計なレイヤーを削減することで軽量化を追求した。カーボン補強によって部分的に4~5mmほどあった厚みは、今作では2mmほどに均一化されているという。また、1枚のカーボンレイヤーを大きくすることで枚数を減らし、製造工程における重量誤差も小さくしている。
TARMACなどと同じく、S-WORKSグレードはフレーム素材に「FACT 12r」カーボンを採用。あらゆるレベルのライダーが楽々と登りをこなせるよう、極限まで無駄を省いて作られたS-WORKS AETHOSは、56サイズでフレーム重量585gという驚異的な数値を記録している。
もちろん完成車もUCI規定の6.8kgを優に下回っており、シマノDURA-ACE DI2組みでジャスト6.0kgという軽さを誇る。それでいて荷重制限は125kgまで確保されており、特殊な軽量パーツも使用されていないため安心して乗ることができるだろう。
S-WORKS AETHOSフレーム重量
サイズ | 49 | 52 | 54 | 56 | 58 | 61 |
重量 | 550g | 565g | 575g | 585g | 623g | 643g |
Break The Rulesの精神は重量だけでなく、フレームのグラフィックにも表れている。今までのスペシャライズドにはないダウンチューブロゴを廃したシンプルなルックスとすることで、既存のレースバイクとは一線を画した存在であることをアピール。フレームセット販売のSatin Carbon/Jet Fuelカラーは、塗装を剥がさなくてもカスタムペイントしやすいマットブラックとされ、ロゴも剥がしやすいデカールタイプという遊び心ある仕様だ。
ジオメトリーはTARMAC SL7を参考にして調整されており、コーナリングや下りでも優れたコントロール性を発揮。軽いグラベルにも足を伸ばせるよう、タイヤクリアランスは最大32C(内幅21mmホイールの場合)まで対応している。S-WORKSグレードは電動コンポーネントのみに対応するほか、フロントシングルに換装できるようディレイラー台座は着脱可能。BBは68mm幅のねじ切り(BSA)タイプを採用している。
バイクの軽量化のために各種パーツにも妥協はない。ホイールは前後セット1248gという軽さを誇るRovalの最新作「Alpinist CLX」で、新登場したAlpinistカーボンシートポストも軽量化に寄与する。世界限定300台という特別なFOUNDER'S EDITIONには、さらにステム一体型ハンドルの「Alpinist SL」も奢られ、完成車重量は5.9kgと完璧なまでの超軽量バイクに仕上がっている。
UCI認可フレームのため公式レースでも使用可能。しかし6.8kgに合わせるためには重りを積むなど工夫しなくてはならず、空力性能という面で見てもレース用途を考えるならTARMAC SL7を選んでほしいとのこと。一方で、重量規定のないヒルクライムレースなどではAETHOSの軽量性が活かせるはずだ。
シマノDURA-ACE DI2組みのFOUNDER'S EDITIONが154万円(税抜)、通常のDURA-ACE DI2完成車とRED ETAP AXS完成車が132万円(税抜)、4色展開のフレームセットが55万円(税抜)で販売される。フレームカラーは下記を参照してほしい。
限定モデルとなるFOUNDER'S EDITIONの予約は専用サイトから行える。予約は10月15日(木)の10時からスタートだ。争奪戦となること必至のため、ぜひお忘れなきようサイトにアクセスしてほしい。また、本日10月9日(金)の20時からスペシャライズド・ジャパンのFacebookページにて、SBCUがエートスを語る動画も公開されるという。バイクの開発秘話など詳しく知りたい方はそちらもぜひチェックしてみては。
スペシャライズド S-WORKS AETHOS フレームセット
フレーム:S-Works Aethos FACT 12r Carbon, Threaded BB, Electronic cable routing only, 12x142mm thru-axle, flat-mount disc
フォーク:S-Works FACT Carbon, 12x100mm thru-axle, flat-mount disc
シートポスト:Roval Alpinist Carbon Seatpost
価格:550,000円(税抜)
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - FOUNDER'S EDITION(世界限定300台)
コンポーネント:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
ハンドルバー/ステム:Roval Alpinist SL Cockpit
サドル:S-Works Power Arc
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton - Black Sidewall, 700x26mm
重量:5.9kg
価格:1,540,000円(税抜)
FOUNDERS EDITION予約サイト
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - DURA-ACE DI2
コンポーネント:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
ハンドルバー:S-Works Short & Shallow
ステム:S-Works SL, alloy
サドル:S-Works Power
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton, 700x26mm
重量:6.0kg
価格:1,320,000円(税抜)
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - SRAM RED ETAP AXS
コンポーネント:SRAM RED eTAP AXS
ハンドルバー:S-Works Short & Shallow
ステム:S-Works SL, alloy
サドル:S-Works Power
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton, 700x26mm
重量:6.26kg
価格:1,320,000円(税抜)
ジオメトリーはTARMAC SL7を参考にして調整されており、コーナリングや下りでも優れたコントロール性を発揮。軽いグラベルにも足を伸ばせるよう、タイヤクリアランスは最大32C(内幅21mmホイールの場合)まで対応している。S-WORKSグレードは電動コンポーネントのみに対応するほか、フロントシングルに換装できるようディレイラー台座は着脱可能。BBは68mm幅のねじ切り(BSA)タイプを採用している。
バイクの軽量化のために各種パーツにも妥協はない。ホイールは前後セット1248gという軽さを誇るRovalの最新作「Alpinist CLX」で、新登場したAlpinistカーボンシートポストも軽量化に寄与する。世界限定300台という特別なFOUNDER'S EDITIONには、さらにステム一体型ハンドルの「Alpinist SL」も奢られ、完成車重量は5.9kgと完璧なまでの超軽量バイクに仕上がっている。
UCI認可フレームのため公式レースでも使用可能。しかし6.8kgに合わせるためには重りを積むなど工夫しなくてはならず、空力性能という面で見てもレース用途を考えるならTARMAC SL7を選んでほしいとのこと。一方で、重量規定のないヒルクライムレースなどではAETHOSの軽量性が活かせるはずだ。
シマノDURA-ACE DI2組みのFOUNDER'S EDITIONが154万円(税抜)、通常のDURA-ACE DI2完成車とRED ETAP AXS完成車が132万円(税抜)、4色展開のフレームセットが55万円(税抜)で販売される。フレームカラーは下記を参照してほしい。
限定モデルとなるFOUNDER'S EDITIONの予約は専用サイトから行える。予約は10月15日(木)の10時からスタートだ。争奪戦となること必至のため、ぜひお忘れなきようサイトにアクセスしてほしい。また、本日10月9日(金)の20時からスペシャライズド・ジャパンのFacebookページにて、SBCUがエートスを語る動画も公開されるという。バイクの開発秘話など詳しく知りたい方はそちらもぜひチェックしてみては。
スペシャライズド S-WORKS AETHOS フレームセット
フレーム:S-Works Aethos FACT 12r Carbon, Threaded BB, Electronic cable routing only, 12x142mm thru-axle, flat-mount disc
フォーク:S-Works FACT Carbon, 12x100mm thru-axle, flat-mount disc
シートポスト:Roval Alpinist Carbon Seatpost
価格:550,000円(税抜)
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - FOUNDER'S EDITION(世界限定300台)
コンポーネント:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
ハンドルバー/ステム:Roval Alpinist SL Cockpit
サドル:S-Works Power Arc
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton - Black Sidewall, 700x26mm
重量:5.9kg
価格:1,540,000円(税抜)
FOUNDERS EDITION予約サイト
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - DURA-ACE DI2
コンポーネント:Shimano Dura-Ace Di2 R9150
ハンドルバー:S-Works Short & Shallow
ステム:S-Works SL, alloy
サドル:S-Works Power
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton, 700x26mm
重量:6.0kg
価格:1,320,000円(税抜)
スペシャライズド S-WORKS AETHOS - SRAM RED ETAP AXS
コンポーネント:SRAM RED eTAP AXS
ハンドルバー:S-Works Short & Shallow
ステム:S-Works SL, alloy
サドル:S-Works Power
ホイール:Roval Alpinist CLX
タイヤ:Turbo Cotton, 700x26mm
重量:6.26kg
価格:1,320,000円(税抜)
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