2020/07/28(火) - 21:01
サーヴェロが完全新作となる"Caledonia"(カレドニア)を発表。「モダンロード」という新たなカテゴリーに位置付けられたこの新作は、レースバイクの軽快さとオールロードのキャパシティを併せもち、長距離ライドを易々と制するニューコンセプトバイクとなっている。
サーヴェロ Caledonia-5(Dura-Ace DI2、Carbon/Chameleon) (c)東商会
週末のビッグライドを余すところなく楽しみたい。軽々と峠を越え、思うがままに舗装路と未舗装路を行き来し、突然の悪天候にも折れずに走り続けたい。そんなイマドキのサイクリストのニーズを形にしたのが、サーヴェロの提唱するモダンロード、"Caledonia"だ。
オールラウンドレーサーよりも幅広い最大35mmのタイヤクリアランス。クラシックレースを視野に入れたジオメトリー。最新のエアロロードのようにフル内装ルーティングを採用したコックピット。クリーンなルックスと拡張性を両立するフェンダー/アクセサリマウントシステム。これらの要素を一台に詰め込むことで、あらゆるコース/シーンをハイスピードで駆け抜けるバーサタイルバイクとしてデビューした。
出かけた先で気ままなルーティングを楽しむ、そんな今どきなライダーにうってつけの一台 (c)東商会
Caledoniaが生まれるきっかけとなったのは、トロントに本社を置くサーヴェロのスタッフたちが毎週開催する「サーズディ ナイトライド」。高速でありながら多種多様な路面が現れるこのコースを走るため、より太いタイヤを履いたR5、もしくはより高速仕様のÁsperoを必要としたことが、最初のデザインコンセプトとなったという。
高いパフォーマンスと幅広い路面へ対応するキャパシティの両立という意味では、クラシックレース向けのバイクが最も近しい存在ともいえる。サーヴェロ自身、2011年のパリ~ルーベでヨハン・ファンスーメレンによって優勝した“R3 Mud”からインスピレーションを受けていると説明している。更には、現在サーヴェロがサポートするサンウェブとの共同開発を経て作り上げられたCaledoniaは、クラシックレースにおけるメインバイクとしての役割も与えられているとも。
ふと見つけたグラベルへ、Caledoniaなら迷うことなく足を踏み入れられる (c)東商会
つまり、Caledoniaにはプロライダーの要望を完全に満たすレーシング性能とホビーライダーが必要とするキャパシティが一台に詰め込まれている。これまでのどのカテゴリーにも当てはまらないニュージャンルという意味を込めて、サーヴェロは「モダンロード」の称号を捧げているのだろう。
バイクの性格を大きく左右するジオメトリから見れば、Caledoniaは昨年パリ~ルーベを走ったR3に対して、より安定志向の設計となっている。BBドロップを大きくとりつつ、リアセンターを伸ばし、トレイル量を拡大。3つの異なるオフセット量を持つフォークを用意することで、全サイズとも60mmというトレイル値を一貫させている。
最大35mmのタイヤクリアランスを確保している (c)東商会
シートステー上部にモデル名を示すロゴが配置される (c)東商会
舗装路から荒れた石畳やグラベルまでを最速で駆け抜けるため、Caledoniaにはサーヴェロがこれまでのバイクに用いてきた多くのチューブプロファイルに関するノウハウを活かし、耐久性と軽量性、エアロダイナミクスを高レベルでバランスさせたフレームワークが与えられている。
SシリーズのエアロチュービングとRシリーズの振動吸収性を融合させることで、理想的な走行性能を実現したCaledonia。ライバルブランドが採用しているようなサスペンションやエラストマーといったギミックを使用していないため、重量もフレームが936g、フォークが370gと標準的な数値に収まっている。
Caledonia-5にはD型断面のシートピラーが装備される (c)東商会
Sシリーズから更に進化したケーブルルーティングシステムを採用 (c)東商会
反応性に直結する剛性面に関しては、グラベル用レースバイクのÁsperoと同レベルとなるように設定されている。現行R3の剛性感がパヴェにおいては少し過剰だというフィードバックをもとに過去のR3 Mudの剛性を調査したところ、Ásperoとほぼ同じ数値を示しており、結果としてその値が目標とされたのだという。
Caledonia-5は近年のレーシングバイクとしてスタンダードとなりつつあるケーブルフル内装にも対応する。専用のコックピットシステムは電動コンポーネントと組み合わせることで、ケーブル露出の無いクリーンなルックスと高いエアロダイナミクスを得ることが可能だ。ポジション調整幅も広く取られており、2種類のベアリングトップキャップ(22mm/7mm)と、最大40mmの分割式スペーサーによって、45mmの範囲でハンドル高を調整可能。
ウェットなダウンヒルでも余裕あるキャパシティのタイヤが安心感をもたらす。オプションでフェンダーを装着可能なのも嬉しいポイント (c)東商会
ユーザビリティという面では、様々なアクセサリーを装着できる高い拡張性も見逃せない。シルエットを崩さないステルスフェンダーマウントは、雨天をものともせず走るアグレッシブなライダーにとって大きな魅力となるだろう。
他にも、ステムのフェースプレートに挟み込むタイプのハンドルバーマウントや、シートポストヤグラと一体化したアクセサリーマウントなどが用意されている。GoPro規格を採用するため、豊富なオプションパーツに対応している。
アタックの応酬はロードバイクの華。優れた走行性能を持つCaledoniaなら100%楽しめる (c)東商会
Caledoniaには、ハイエンドとなるCaledonia-5とミドルクラスのCaledoniaの2グレードが用意される。ケーブルフル内装コックピットとD型ピラーを採用するCaledonia-5に対し、Caledoniaはノーマルなハンドル/ステム、そして丸形シートポストを採用。タイヤクリアランスは35mmで共通しており、剛性も同等の設計とされている。一方で、CaledoniaはCaledonia-5に対しカーボンのグレードが引き下げられており、フレームが95g、フォークが63g増加している。
Caledonia-5には6カラー/5モデルの完成車およびフレームセット、Caledoniaが2カラー/2モデルの完成車が用意される。Caledonia-5の完成車は1,300,000円~590,000円、フレームセットが500,000円。Caledoniaはアルテグラ完成車が435,000円、105完成車が345,000円(いずれも税抜)となっている。詳細は下記スペック欄にて。
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週末のビッグライドを余すところなく楽しみたい。軽々と峠を越え、思うがままに舗装路と未舗装路を行き来し、突然の悪天候にも折れずに走り続けたい。そんなイマドキのサイクリストのニーズを形にしたのが、サーヴェロの提唱するモダンロード、"Caledonia"だ。
オールラウンドレーサーよりも幅広い最大35mmのタイヤクリアランス。クラシックレースを視野に入れたジオメトリー。最新のエアロロードのようにフル内装ルーティングを採用したコックピット。クリーンなルックスと拡張性を両立するフェンダー/アクセサリマウントシステム。これらの要素を一台に詰め込むことで、あらゆるコース/シーンをハイスピードで駆け抜けるバーサタイルバイクとしてデビューした。
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Caledoniaが生まれるきっかけとなったのは、トロントに本社を置くサーヴェロのスタッフたちが毎週開催する「サーズディ ナイトライド」。高速でありながら多種多様な路面が現れるこのコースを走るため、より太いタイヤを履いたR5、もしくはより高速仕様のÁsperoを必要としたことが、最初のデザインコンセプトとなったという。
高いパフォーマンスと幅広い路面へ対応するキャパシティの両立という意味では、クラシックレース向けのバイクが最も近しい存在ともいえる。サーヴェロ自身、2011年のパリ~ルーベでヨハン・ファンスーメレンによって優勝した“R3 Mud”からインスピレーションを受けていると説明している。更には、現在サーヴェロがサポートするサンウェブとの共同開発を経て作り上げられたCaledoniaは、クラシックレースにおけるメインバイクとしての役割も与えられているとも。
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つまり、Caledoniaにはプロライダーの要望を完全に満たすレーシング性能とホビーライダーが必要とするキャパシティが一台に詰め込まれている。これまでのどのカテゴリーにも当てはまらないニュージャンルという意味を込めて、サーヴェロは「モダンロード」の称号を捧げているのだろう。
バイクの性格を大きく左右するジオメトリから見れば、Caledoniaは昨年パリ~ルーベを走ったR3に対して、より安定志向の設計となっている。BBドロップを大きくとりつつ、リアセンターを伸ばし、トレイル量を拡大。3つの異なるオフセット量を持つフォークを用意することで、全サイズとも60mmというトレイル値を一貫させている。
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舗装路から荒れた石畳やグラベルまでを最速で駆け抜けるため、Caledoniaにはサーヴェロがこれまでのバイクに用いてきた多くのチューブプロファイルに関するノウハウを活かし、耐久性と軽量性、エアロダイナミクスを高レベルでバランスさせたフレームワークが与えられている。
SシリーズのエアロチュービングとRシリーズの振動吸収性を融合させることで、理想的な走行性能を実現したCaledonia。ライバルブランドが採用しているようなサスペンションやエラストマーといったギミックを使用していないため、重量もフレームが936g、フォークが370gと標準的な数値に収まっている。
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反応性に直結する剛性面に関しては、グラベル用レースバイクのÁsperoと同レベルとなるように設定されている。現行R3の剛性感がパヴェにおいては少し過剰だというフィードバックをもとに過去のR3 Mudの剛性を調査したところ、Ásperoとほぼ同じ数値を示しており、結果としてその値が目標とされたのだという。
Caledonia-5は近年のレーシングバイクとしてスタンダードとなりつつあるケーブルフル内装にも対応する。専用のコックピットシステムは電動コンポーネントと組み合わせることで、ケーブル露出の無いクリーンなルックスと高いエアロダイナミクスを得ることが可能だ。ポジション調整幅も広く取られており、2種類のベアリングトップキャップ(22mm/7mm)と、最大40mmの分割式スペーサーによって、45mmの範囲でハンドル高を調整可能。
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ユーザビリティという面では、様々なアクセサリーを装着できる高い拡張性も見逃せない。シルエットを崩さないステルスフェンダーマウントは、雨天をものともせず走るアグレッシブなライダーにとって大きな魅力となるだろう。
他にも、ステムのフェースプレートに挟み込むタイプのハンドルバーマウントや、シートポストヤグラと一体化したアクセサリーマウントなどが用意されている。GoPro規格を採用するため、豊富なオプションパーツに対応している。
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Caledoniaには、ハイエンドとなるCaledonia-5とミドルクラスのCaledoniaの2グレードが用意される。ケーブルフル内装コックピットとD型ピラーを採用するCaledonia-5に対し、Caledoniaはノーマルなハンドル/ステム、そして丸形シートポストを採用。タイヤクリアランスは35mmで共通しており、剛性も同等の設計とされている。一方で、CaledoniaはCaledonia-5に対しカーボンのグレードが引き下げられており、フレームが95g、フォークが63g増加している。
Caledonia-5には6カラー/5モデルの完成車およびフレームセット、Caledoniaが2カラー/2モデルの完成車が用意される。Caledonia-5の完成車は1,300,000円~590,000円、フレームセットが500,000円。Caledoniaはアルテグラ完成車が435,000円、105完成車が345,000円(いずれも税抜)となっている。詳細は下記スペック欄にて。
サーヴェロ Caledonia-5
カラー | 販売仕様 | コンポーネント | ホイール | 税抜価格 |
---|---|---|---|---|
Carbon/Chameleon | 完成車 | Shimano Dura-Ace DI2 R9170 | ENVE SES 3.4 AR Disc | 1,300,000円 |
Carbon/Chameleon | フレームセット | - | - | 500,000円 |
Blue/Carbon | 完成車 | SRAM Red eTap AXS | Zipp 303 S | 1,180,000円 |
Purple/Carbon | 完成車 | SRAM Force eTap AXS | Reserve 35mm DT370 | 840,000円 |
Silver/Black | 完成車 | Shimano Ultegra DI2 R8070 | Reserve 35mm DT370 | 780,000円 |
Silver/Black | フレームセット | - | - | 500,000円 |
Red/White | 完成車 | Shimano Ultegra DI2 R8070 | Reserve 35mm DT370 | 780,000円 |
Red/White | フレームセット | - | - | 500,000円 |
Carbon/Charcoal | 完成車 | Shimano Ultegra R8020 | DT Swiss E1800 32 Spline | 590,000円 |
Carbon/Charcoal | フレームセット | - | - | 500,000円 |
サーヴェロ Caledonia
カラー | 販売仕様 | コンポーネント | ホイール | 税抜価格 |
---|---|---|---|---|
Maroon/Red | 完成車 | Shimano Ultegra R8020 | DT Swiss E1850 23 Spline | 435,000円 |
Black/White | 完成車 | Shimano 105 R7000 | Alexrims Boondocks-5D | 345,000円 |
Indigo/Walnut | 完成車 | Shimano 105 R7000 | Alexrims Boondocks-5D | 345,000円 |
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