「ゼッケンを付ける瞬間が待ち遠しい」 UCIカレンダー発表に対する選手たちの声

UCIの改訂版ワールドツアーカレンダー発表に対し、CCCチームとドゥクーニンク・クイックステップが選手の声を発表。ジュリアン・アラフィリップ（フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ）らの話をまとめた。

---

グレッグ・ファンアーヴェルマート（ベルギー、CCCチーム）

ツール参加を予定しているグレッグ・ファンアーフェルマート（ベルギー、CCCチーム） photo:Kei Tsuji
新しいレースカレンダーは本当に気に入っている。過密スケジュールだが、自分のような選手（クラシックハンター）にとって、ストラーデビアンケでのレース開始が明確だからだ。総合系選手の場合はスケジュールまでにもっと多くの判断が必要になるだろう。ツール・ド・フランスへの出場を予定しているためカナダ連戦やアムステルゴールドレース、ヘント〜ウェヴェルヘムといった重複レースへの不参加がとても残念だけど、不満を言うことはできない。前例の無い事態となっている中、関係者全員がバランスの取れたレースカレンダーを作成するためにいい仕事をしたと思う。

今僕らはじっと待ち続け、このパンデミックが収束すること、そしてレースからレースへの移動ができるようになることを願うばかりだ。今後数カ月先に、僕のモチベーションを上げる予定が立ったことがとても嬉しい。僕らはゴーサインが出たらすぐにレースへの準備ができることを理解している。

マッテオ・トレンティン（イタリア、CCCチーム）

レースカレンダーは僕らが予想していたものと似通っていたし、噂通りだった。（この発表で）いよいよ見据えるべき目標や、いつまでに準備ができているべきかの予測がたった。ここからそれぞれの目標に向けて動き出すことができる。全てが順調に進めばレースはうまく成り立つはず。過去1ヶ月のパンデミック状況を踏まえれば、（深刻なダメージを受けた）いくつかの国でもウイルスを隔離し、ロードシーズン再始動に向けて動いていけることを願っている。

ジュリアン・アラフィリップ（フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ）

ジュリアン・アラフィリップ（フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ） (c)tourcolombiauci.com
公式情報を得ることはこの厳しい時間の中で大きな安心材料になる。これでリアルな目標、リアルに8月、9月、そして10月に開催されるレースが分かったし、より強いモチベーションに繋がる。今週中にチームと自分のレーススケジュールに関して話し合いを持つ。とても楽しみだ。

ゼネク・スティバル（チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ）

僕たちが愛してやまないクラシックレースを含むカレンダーが発表されたことは本当に嬉しい。フランドルやルーベが開催されることは素晴らしいけれど、秋開催はなんとも不思議な気分だ。特に10月は非常に過密スケジュールになるはず。どんなレースプログラムが組まれるかは現状分からないけれど、これらレースに向けて取り組むのが待ちきれないよ。

レムコ・エヴェネプール（ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ）

まだ発表されたばかりのカレンダーだけど、重要なビッグレースが全て含まれているのがエキサイティングだ。少し落ち着いてチームと共にレーススケジュールを立てていく必要があるけれど、何も無い数ヶ月を過ごした身には公式発表を目にすることができてとても嬉しい。今年最大の目標はオリンピックだったので、その代わりに何ができるか、そして残るシーズンを最大限活かす上でどうするか確認する必要がある。それでもレースが再始動して、ジャージにゼッケンを付けられる瞬間がやってくるのを本当に楽しみにしているよ。

フィリップ・ジルベール（ベルギー、ロット・スーダル）

フィリップ・ジルベール（ベルギー、ロット・スーダル） (c)CorVos
今日UCIから新しいワールドツアーカレンダーを受け取った。いいニュースだ。チームやトレーナー、監督陣と一緒にこのスケジュールを確認しながら自分のレーススケジュールを再編していきたいと思う。今日から何に向けてトレーニングすべきかが明確になったのでとても良いことだと思う。チーム、スポンサー、レース主催者、そしてもちろんファン。サイクリングという小さな世界にとって喜ばしい1日になったと思う。

text:So.Isobe