2020/04/15(水) - 18:19
2014年に現役を引退したイェンス・フォイクトの「カムバック」が、米国時間の4月13日にトレックのインスタグラムとWebサイトで発表された。現役復帰という意味ではなく、トレックのE-BIKE「Domane+ LT」に乗ればフォイクトでもプロレベルの高強度なライドにカムバックできるという、ドラマ仕立ての演出だ。
2014年に現役を引退し、現在はトレックのアドバイザーを務めるイェンス・フォイクト。ある日のこと、トレックの新型E-ロードバイク「Domane+ LT」に乗ってアリゾナの砂漠の中でバケーションライドを楽しんでいたところ...。
フォイクトがライドデータをスマホでアップすると、選手時代さながらのスピードから現役復帰(カムバック)だと勘違いされてしまう。それを自ら否定するため「E-BIKEだよ、カムバックじゃない」と返信するも、なぜか投稿は失敗。ここからフォイクトとトレック・セガフレードを巻き込んだ勘違いストーリーが展開されていく。
その後もライドを楽しむフォイクトは、山岳の上りで地元の若手選手たちを圧倒。だが選手たちはフォイクトがE-BIKEに乗っていると気づかず、フォイクトのカムバックの噂はますます一人歩きしてしまう。
その噂はとうとうトレック・セガフレードにも伝わり、バウケ・モレマやエドワード・トゥーンス、ジャスパー・ストゥイヴェンらを中心に広がり(「新人をクビにして人数の枠を開けなきゃ」:ストゥイヴェン)、今季からチームに加入した総合エースのヴィンチェンツォ・ニバリの耳にもチッコーネを通して伝わっていく。
ちなみに途中に出てくるフェイクニュースの見出しには、現役時代のフォイクトの名言「Shut Up Legs(脚よ黙れ!)」にちなみ、「Shut Up Retirement(引退よ黙れ!)」の言葉が使われるなど芸が細かい。
フォイクトの走行データを目にしたチームのパフォーマンス・マネージャーは「この数値を見てくれ!チームに必要だ。すぐにマネージャーに連絡しろ」とフォイクトとの契約を急ぐ。最後はフォイクトの代理人が登場し「月曜日からのチーム合宿に参加してくれ!」と、皆の誤解がとけないままストーリーは締めくくられる。
この動画で勘違いの原因となったのが、フォイクトの乗る「Domane+ LT」のノーマルロードバイクとほぼ変わらないフォルム。インチューブ式バッテリーは最大65マイル(約104km)の距離をアシストできる容量を持ち、更にトップチューブのスイッチで不要なときはアシストをオフにし、バッテリーを節約することで走行距離はさらに伸びる。そのおかげで第一線を退いて6年が経つフォイクトでも現役選手を上回るライドが可能になるのだ。
このロードバイク型のE-BIKE Trek Domane+ シリーズは、残念ながら日本未発売。しかし、かつての走りを取り戻したい(カムバックしたい)ライダーにとっては福音になるかもしれない。
text:Sotaro.Arakawa
2014年に現役を引退し、現在はトレックのアドバイザーを務めるイェンス・フォイクト。ある日のこと、トレックの新型E-ロードバイク「Domane+ LT」に乗ってアリゾナの砂漠の中でバケーションライドを楽しんでいたところ...。
フォイクトがライドデータをスマホでアップすると、選手時代さながらのスピードから現役復帰(カムバック)だと勘違いされてしまう。それを自ら否定するため「E-BIKEだよ、カムバックじゃない」と返信するも、なぜか投稿は失敗。ここからフォイクトとトレック・セガフレードを巻き込んだ勘違いストーリーが展開されていく。
その後もライドを楽しむフォイクトは、山岳の上りで地元の若手選手たちを圧倒。だが選手たちはフォイクトがE-BIKEに乗っていると気づかず、フォイクトのカムバックの噂はますます一人歩きしてしまう。
その噂はとうとうトレック・セガフレードにも伝わり、バウケ・モレマやエドワード・トゥーンス、ジャスパー・ストゥイヴェンらを中心に広がり(「新人をクビにして人数の枠を開けなきゃ」:ストゥイヴェン)、今季からチームに加入した総合エースのヴィンチェンツォ・ニバリの耳にもチッコーネを通して伝わっていく。
ちなみに途中に出てくるフェイクニュースの見出しには、現役時代のフォイクトの名言「Shut Up Legs(脚よ黙れ!)」にちなみ、「Shut Up Retirement(引退よ黙れ!)」の言葉が使われるなど芸が細かい。
フォイクトの走行データを目にしたチームのパフォーマンス・マネージャーは「この数値を見てくれ!チームに必要だ。すぐにマネージャーに連絡しろ」とフォイクトとの契約を急ぐ。最後はフォイクトの代理人が登場し「月曜日からのチーム合宿に参加してくれ!」と、皆の誤解がとけないままストーリーは締めくくられる。
この動画で勘違いの原因となったのが、フォイクトの乗る「Domane+ LT」のノーマルロードバイクとほぼ変わらないフォルム。インチューブ式バッテリーは最大65マイル(約104km)の距離をアシストできる容量を持ち、更にトップチューブのスイッチで不要なときはアシストをオフにし、バッテリーを節約することで走行距離はさらに伸びる。そのおかげで第一線を退いて6年が経つフォイクトでも現役選手を上回るライドが可能になるのだ。
このロードバイク型のE-BIKE Trek Domane+ シリーズは、残念ながら日本未発売。しかし、かつての走りを取り戻したい(カムバックしたい)ライダーにとっては福音になるかもしれない。
text:Sotaro.Arakawa
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