フランス、ピカルディー地方で行われる3日間のステージレース、ツール・ド・ピカルディの第1ステージはボエ~デュラン間の181 kmで行われ、スプリントを制したケニー・ファンヒュンメル(スキル・シマノ)がステージ優勝。そして3人で逃げた別府史之(レディオシャック)が総合3位につけた。

スタートして行く集団スタートして行く集団 (c)p.perreve/A.S.Oこの日のスタートは先の水曜日にトリポリ空港での航空機事故で亡くなったASOのダカールラリープレス担当エミリー・ポシャン氏へ黙祷をささげてからスタートした。

スタートして海岸沿いに進むプロトン。レース開始早々にアタック合戦が繰り広げられ、抜け出しに成功したのは別府史之(レディオシャック)、トリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)、ニールス・ブラウズ(フランス、ビッグマット)の3人。
3人は順調に集団とのタイム差を開き、ゴールまで50kmを残した時点でその差は12分にまで広がった。


長い逃げを決めた3人、別府史之(レディオシャック)、トリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)、ニールス・ブラウズ(フランス、ビッグマット)長い逃げを決めた3人、別府史之(レディオシャック)、トリスタン・ヴァランタン(フランス、コフィディス)、ニールス・ブラウズ(フランス、ビッグマット) (c)p.perreve/A.S.Oスプリントに持ち込みたいエウスカルテルとカチューシャ、スキル・シマノ勢が集団の前を引き、その差はみるみる縮まりだす。
この日4つあった山岳ポイントの後ろ3つをこの3人が集団を離して通過し、別府はそれぞれ2、2、3位通過してボーナスタイムを獲得する。集団との差は3分に縮まる。

ゴールの街デュランの周回に入る逃げ3人。集団との差は35秒に縮まったが、逃げ切りの可能性を残して3人はゴールを目指す。しかしゴールまで3kmを残して吸収される。

ゴール争いは大集団スプリントに。これを制したのはスキル・シマノの誇るスプリンター、ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)。2位ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)、3位ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)を抑えての勝利だ。

菜の花咲くピカルディー地方を行くプロトン菜の花咲くピカルディー地方を行くプロトン (c)p.perreve/A.S.O別府史之は集団でゴールし、ボーナスタイムを獲得したため総合3位に。自身のTwitterでは「今日は170km近くを3人で逃げ続けて、監督の指示どおり総合に関係あるボーナススプリントをしっかり2度取って、残りゴールに向かったが、一緒に逃げていたフランス人が協力的でなくてラスト3kmで集団に捕まってしまった」とつづっている。

第1ステージ結果
1位 ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
3位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
4位 ロバート・ワグナー(ドイツ、スキルシマノ)
5位 ヨハン・ジェヌ(フランス、Bboxブイグテレコム)
5位 ヤウヘニ・フタロヴィッチ(ベラルーシ、フランセーズデジュー)
ゴールスプリントは大混戦のなかケニー・ファンヒュンメル(スキル・シマノ)が制するゴールスプリントは大混戦のなかケニー・ファンヒュンメル(スキル・シマノ)が制する (c)p.perreve/A.S.O
個人総合成績
1位 ケニー・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)
2位 ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)
3位 別府史之(日本、レディオシャック)

山岳賞
ニールス・ブラウズ(フランス、ビッグマット)

新人賞
ベン・スウィフト(イギリス、チームスカイ)

チーム総合
Bboxブイグテレコム


text:Makoto.AYANO
photo:p.perreve/A.S.O