2020/01/19(日) - 21:52
男子レースに先立って行われたウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー第4ステージでシモーナ・フラッポルティ(イタリア、ビーピンク)が優勝。ミッチェルトン・スコットやサンウェブの攻撃を押さえ込んだルス・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード)が総合優勝に輝いた。
男子レースのシュワルベクラシックに先立ち、同じフリンダース通りの市街地周回コースで行われたウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー最終ステージ。
前日の第3ステージを終えた時点で、総合1位ルス・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード)から総合2位リアン・リペット(ドイツ、サンウェブ)と総合3位アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)までタイム差は7秒。それぞれ1位3秒、2位2秒、3位1秒のボーナスタイムが与えられる中間スプリントが6周ごとに登場し、さらにフィニッシュ地点では1位10秒、2位6秒、2位4秒のボーナスタイムが設定。つまり、計算上は最大で19秒のボーナスタイム獲得が可能となる。
まだ総合の行方がわからない僅差の状態で迎えた最終ステージは午後4時45分という遅めのスタート。ボーナスタイムを狙うビッグチームがメイン集団をコントロールしたため逃げグループは形成されず、1回目の中間スプリントでは総合2位リペットが3秒獲得に成功する。2回目の中間スプリントも集団のまま突入し、総合3位スプラットが2秒、総合1位ウィンダーが1秒を稼ぎ出した。
ブローディー・チャプマン(オーストラリア、FDJ)らのアタックをきっかけに12名の逃げグループが15周目に形成されたところでレースは一旦落ち着いたが、総合7位/34秒遅れのローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコSVB)が逃げに乗ったためメイン集団はペースを落とさない。トレック・セガフレードやミッチェルトン・スコットの集団牽引によってタイム差は30秒以内におさまった。
トラック世界選手権の団体追い抜きとオムニアムで合計4つのメダルを獲得しているラシュリー・ブキャナン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル)が独走に持ち込む展開となったが、最後は12名の逃げグループによるスプリントに。2020年にアンドローニジョカトリからヴィーニザブKTMに移籍したマルコ・フラッポルティ(イタリア)の妹であるシモーナ・フラッポルティ(イタリア、ビーピンク)が先着した。
逃げ切った12名から遅れること10秒でメイン集団がフィニッシュ。逃げグループがボーナスタイムを消化したため、最終的にウィンダーがリペットに5秒差、スプラットに6秒差をつけて総合優勝した。
「ダウンアンダーで総合優勝するなんて」と、ミッチェルトン・スコットの大会5連覇にストップをかけ、シーズン開幕戦を制したアメリカナショナルチャンピオンは語る。「今日はサンウェブとミッチェルトン・スコットのプレッシャーは大きく、彼女たちの攻撃を押さえ込むことができて本当によかった。昨日のステージ優勝の余韻が残る中での総合優勝。個人競技と言われるロードレースだけどこの勝利は完全にチームワークの賜物だった」。
総合2位に甘んじたリペットは山岳賞とヤングライダー賞を獲得。さらにチームメイトのリア・キルシュマン(カナダ)がポイント賞を獲得するなど、チーム総合成績トップのサンウェブの力が光る大会でもあった。
男子レースのシュワルベクラシックに先立ち、同じフリンダース通りの市街地周回コースで行われたウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー最終ステージ。
前日の第3ステージを終えた時点で、総合1位ルス・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード)から総合2位リアン・リペット(ドイツ、サンウェブ)と総合3位アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)までタイム差は7秒。それぞれ1位3秒、2位2秒、3位1秒のボーナスタイムが与えられる中間スプリントが6周ごとに登場し、さらにフィニッシュ地点では1位10秒、2位6秒、2位4秒のボーナスタイムが設定。つまり、計算上は最大で19秒のボーナスタイム獲得が可能となる。
まだ総合の行方がわからない僅差の状態で迎えた最終ステージは午後4時45分という遅めのスタート。ボーナスタイムを狙うビッグチームがメイン集団をコントロールしたため逃げグループは形成されず、1回目の中間スプリントでは総合2位リペットが3秒獲得に成功する。2回目の中間スプリントも集団のまま突入し、総合3位スプラットが2秒、総合1位ウィンダーが1秒を稼ぎ出した。
ブローディー・チャプマン(オーストラリア、FDJ)らのアタックをきっかけに12名の逃げグループが15周目に形成されたところでレースは一旦落ち着いたが、総合7位/34秒遅れのローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコSVB)が逃げに乗ったためメイン集団はペースを落とさない。トレック・セガフレードやミッチェルトン・スコットの集団牽引によってタイム差は30秒以内におさまった。
トラック世界選手権の団体追い抜きとオムニアムで合計4つのメダルを獲得しているラシュリー・ブキャナン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル)が独走に持ち込む展開となったが、最後は12名の逃げグループによるスプリントに。2020年にアンドローニジョカトリからヴィーニザブKTMに移籍したマルコ・フラッポルティ(イタリア)の妹であるシモーナ・フラッポルティ(イタリア、ビーピンク)が先着した。
逃げ切った12名から遅れること10秒でメイン集団がフィニッシュ。逃げグループがボーナスタイムを消化したため、最終的にウィンダーがリペットに5秒差、スプラットに6秒差をつけて総合優勝した。
「ダウンアンダーで総合優勝するなんて」と、ミッチェルトン・スコットの大会5連覇にストップをかけ、シーズン開幕戦を制したアメリカナショナルチャンピオンは語る。「今日はサンウェブとミッチェルトン・スコットのプレッシャーは大きく、彼女たちの攻撃を押さえ込むことができて本当によかった。昨日のステージ優勝の余韻が残る中での総合優勝。個人競技と言われるロードレースだけどこの勝利は完全にチームワークの賜物だった」。
総合2位に甘んじたリペットは山岳賞とヤングライダー賞を獲得。さらにチームメイトのリア・キルシュマン(カナダ)がポイント賞を獲得するなど、チーム総合成績トップのサンウェブの力が光る大会でもあった。
ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2020第4ステージ結果
1位 | シモーナ・フラッポルティ(イタリア、ビーピンク) | 0:58:32 |
2位 | ローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコSVB) | |
3位 | ラシュリー・ブキャナン(ニュージーランド、ニュージーランドナショナル) | |
4位 | リーアン・ガンザー(アメリカ、ラリーサイクリング) | |
5位 | ジェイム・ガンニング(オーストラリア、スペシャライズド・ウィメンズ) | |
6位 | カティア・ラグーザ(イタリア、アスタナ) | |
7位 | ブローディー・チャプマン(オーストラリア、FDJ) | |
8位 | ジェシカ・プラット(オーストラリア、キャニオン・スラム) | |
9位 | ジョージャ・ウィリアムズ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
10位 | タティアナ・グデルツォ(イタリア、アレBTCリュブリャナ) |
個人総合成績
1位 | ルス・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード) | 10:11:07 |
2位 | リアン・リペット(ドイツ、サンウェブ) | 0:00:05 |
3位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:06 |
4位 | ローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコSVB) | 0:00:17 |
5位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、ラリーサイクリング) | 0:00:30 |
6位 | リア・キルシュマン(カナダ、サンウェブ) | 0:00:32 |
7位 | アンドレア・ラミレス(メキシコ、アゴリコBMC) | 0:00:33 |
8位 | カティア・ラグーザ(イタリア、アスタナ) | 0:00:34 |
9位 | ジェシカ・プラット(オーストラリア、キャニオン・スラム) | |
10位 | ペタ・ミュレンス(オーストラリア、ロックスソルト・アタッカー) | 0:00:35 |
その他の特別賞
ポイント賞 | リア・キルシュマン(カナダ、サンウェブ) | |
山岳賞 | リアン・リペット(ドイツ、サンウェブ) | |
ヤングライダー賞 | リアン・リペット(ドイツ、サンウェブ) | |
チーム総合成績 | サンウェブ |
photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia