2019/11/26(火) - 15:58
多数の完成車にも搭載されているジャイアントオリジナルのパワーメーター「POWER PRO」が、2020ラインアップより単体でも販売を開始。幅広いバイクにインストールできる形状と純正クランクと変わらないスマートなルックス、両側計測ながらリーズナブルな価格が魅力のパワーメーターを紹介しよう。
ジャイアントが2019モデルより満を持してリリースしたクランク一体型パワーメーター「POWER PRO」。パワーメーターというと一般的に高額な製品が多かったものの、ジャイアントは多数の完成車にこのPOWER PROを標準搭載することでその存在をより身近なものとした。2020モデルでは搭載車種を大幅に増やすとともに、POWER PRO単体でも販売を開始しており注目していた人も少なくないだろう。
昨今、自身のパワー数値をベースにしたトレーニングがレーサーの間では一般的となり、本格的にレースを楽しむライダーにとってパワーメーターは必須と言っても過言ではないほど広まりを見せている。また、ライド中のパワー数値を基準にペース管理を行いロングライドを楽しむという人にも有効で、今や幅広いレベルのサイクリストに浸透している。
ジャイアントのPOWER PROはクランクにひずみゲージやセンサー類を搭載し、ペダリング時のクランクアームの歪みを検知してパワー出力を計測するというもの。クランク自体はシマノR8000系ULTEGRAをベースに作られている。また、今季より左側シングルサイドの「POWER PRO S」もデビューしたが、こちらは完成車にスペックインされるのみで単品での販売はない。
POWER PRO登場時はスパイダーアームの間に嵌るようにボディが外側に露出していたが、2020モデルでアップデートが加わり、センサーや充電口が完全にアーム裏に隠れるようなスマートなデザインとなり、同時に軽量化も果たした。POWER PROのステッカーがなければ純正クランクと見分けがつかないルックスに仕上がる。
両側計測でより正確なパワー値が導き出せるほか、左右のペダリングバランスも表示可能。専用のRideLinkスマートフォンアプリを使えば、どの角度で踏み込んでいるかが分かるフォースアングルも可視化して見ることができる。また、フレームにマグネットなどを取り付けせずとも加速度センサーによってケイデンスも測定される。
バイクへの取り付けは一般的なクランクのインストールと同様で至って簡単。左クランクのセンサー部分もかなり薄型のため、極端にチェーンステーとのクリアランスが狭いバイクでなければ問題ないだろう。バッテリーは充電式リチウム電池が内蔵されており、二股になった充電ケーブルを左右それぞれのセンサー部分に接続する方式だ。充電口はマグネットタイプとなっており、ケーブルを近づけるだけでピタッとくっついてくれる。
バッテリー残量を表すLEDインジケーターも搭載され、充電が100~50%でグリーン、50~30%でオレンジ、30%未満でレッドのライトが点滅する。約3時間でフル充電され、その後約100時間稼働するバッテリースペックだ。IPX7グレードの耐水性も備えているため雨天時の使用も問題ない。
クランクの回転や振動を検知すると自動で起動する仕組みで、サイクルコンピューター側でパワーメーターを検知、ペアリング、キャリブレーションすれば即使用可能となる。ジャイアントが用意するRideLinkスマートフォンアプリとも連携可能で、キャリブレーションやバッテリー残量の確認、各種データの測定、ファームウェアのアップデート等の操作をアプリ上で行える。
チェーンリングの組み合わせは50×34Tと52×36Tの2種類がラインアップ。それぞれ165/170/172.5/175mmのクランク長が用意されている。価格はデュアルサイドのクランク一体型パワーメーターとしては比較的リーズナブルな10万円(税抜)。R8000系ULTEGRAのクランク単体でも定価27,333円と考えるとかなりお買い得な価格設定と言えるだろう。
パワーメーターを試してみたいというビギナー、さらなるレベルアップを目指す中級者、ローラー練習用のサブバイクにも取り付けたいというレーサーまでぜひチェックしてみてほしい。
ジャイアント POWER PRO
サイズ:50×34T(165/170/172.5/175mm)、52×36T(165/170/172.5/175mm)
無線通信:ANT+、Bluetooth Smart
バッテリー:充電式リチウム電池(稼働時間約100時間、充電時間約3時間)
精度:測定パワー出力値の±2%
重量:左側約16g/右側約16g
パワー出力測定範囲:0-3000W
ケイデンス範囲:20-180RPM
耐水性レベル:IPX7
動作環境温度範囲:-10~50℃
付属品:充電ケーブル
価格:100,000円(税抜)
ジャイアントが2019モデルより満を持してリリースしたクランク一体型パワーメーター「POWER PRO」。パワーメーターというと一般的に高額な製品が多かったものの、ジャイアントは多数の完成車にこのPOWER PROを標準搭載することでその存在をより身近なものとした。2020モデルでは搭載車種を大幅に増やすとともに、POWER PRO単体でも販売を開始しており注目していた人も少なくないだろう。
昨今、自身のパワー数値をベースにしたトレーニングがレーサーの間では一般的となり、本格的にレースを楽しむライダーにとってパワーメーターは必須と言っても過言ではないほど広まりを見せている。また、ライド中のパワー数値を基準にペース管理を行いロングライドを楽しむという人にも有効で、今や幅広いレベルのサイクリストに浸透している。
ジャイアントのPOWER PROはクランクにひずみゲージやセンサー類を搭載し、ペダリング時のクランクアームの歪みを検知してパワー出力を計測するというもの。クランク自体はシマノR8000系ULTEGRAをベースに作られている。また、今季より左側シングルサイドの「POWER PRO S」もデビューしたが、こちらは完成車にスペックインされるのみで単品での販売はない。
POWER PRO登場時はスパイダーアームの間に嵌るようにボディが外側に露出していたが、2020モデルでアップデートが加わり、センサーや充電口が完全にアーム裏に隠れるようなスマートなデザインとなり、同時に軽量化も果たした。POWER PROのステッカーがなければ純正クランクと見分けがつかないルックスに仕上がる。
両側計測でより正確なパワー値が導き出せるほか、左右のペダリングバランスも表示可能。専用のRideLinkスマートフォンアプリを使えば、どの角度で踏み込んでいるかが分かるフォースアングルも可視化して見ることができる。また、フレームにマグネットなどを取り付けせずとも加速度センサーによってケイデンスも測定される。
バイクへの取り付けは一般的なクランクのインストールと同様で至って簡単。左クランクのセンサー部分もかなり薄型のため、極端にチェーンステーとのクリアランスが狭いバイクでなければ問題ないだろう。バッテリーは充電式リチウム電池が内蔵されており、二股になった充電ケーブルを左右それぞれのセンサー部分に接続する方式だ。充電口はマグネットタイプとなっており、ケーブルを近づけるだけでピタッとくっついてくれる。
バッテリー残量を表すLEDインジケーターも搭載され、充電が100~50%でグリーン、50~30%でオレンジ、30%未満でレッドのライトが点滅する。約3時間でフル充電され、その後約100時間稼働するバッテリースペックだ。IPX7グレードの耐水性も備えているため雨天時の使用も問題ない。
クランクの回転や振動を検知すると自動で起動する仕組みで、サイクルコンピューター側でパワーメーターを検知、ペアリング、キャリブレーションすれば即使用可能となる。ジャイアントが用意するRideLinkスマートフォンアプリとも連携可能で、キャリブレーションやバッテリー残量の確認、各種データの測定、ファームウェアのアップデート等の操作をアプリ上で行える。
チェーンリングの組み合わせは50×34Tと52×36Tの2種類がラインアップ。それぞれ165/170/172.5/175mmのクランク長が用意されている。価格はデュアルサイドのクランク一体型パワーメーターとしては比較的リーズナブルな10万円(税抜)。R8000系ULTEGRAのクランク単体でも定価27,333円と考えるとかなりお買い得な価格設定と言えるだろう。
パワーメーターを試してみたいというビギナー、さらなるレベルアップを目指す中級者、ローラー練習用のサブバイクにも取り付けたいというレーサーまでぜひチェックしてみてほしい。
ジャイアント POWER PRO
サイズ:50×34T(165/170/172.5/175mm)、52×36T(165/170/172.5/175mm)
無線通信:ANT+、Bluetooth Smart
バッテリー:充電式リチウム電池(稼働時間約100時間、充電時間約3時間)
精度:測定パワー出力値の±2%
重量:左側約16g/右側約16g
パワー出力測定範囲:0-3000W
ケイデンス範囲:20-180RPM
耐水性レベル:IPX7
動作環境温度範囲:-10~50℃
付属品:充電ケーブル
価格:100,000円(税抜)
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