2019/06/14(金) - 09:41
大会最後の集団スプリントが繰り広げられたクリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ。前日の個人TTでTTスペシャリストたちを圧倒したワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)が、今度は集団スプリントでスプリンターたちを打ち破った。
クリテリウム・デュ・ドーフィネはアルプス山脈の入り口ヴォワロンまで201kmの大移動。翌日から3連続山岳ステージが登場するため、4級山岳が3つだけ設定された第5ステージはスプリンターにとってラストチャンスとなる。
晴れ渡るボエン=シュル=リニョンをスタートした141名の集団からステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ)、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム)、ヨアン・バゴ(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ)の3名がアタック。最大3分30秒のリードを稼ぎ出した逃げトリオが、40km/h前後のペースを刻みながら大都市リヨン近郊に広がる丘陵地帯を駆け抜けた。
リーダージャージ擁するミッチェルトン・スコットに代わって、何としても集団スプリントに持ち込みたいドゥクーニンク・クイックステップとボーラ・ハンスグローエの2チームが長時間にわたってメイン集団をコントロール。残り50kmで2分あったタイム差は残り20kmで1分に。EFエデュケーションファーストやチームイネオス、アスタナといった総合系チームが危険回避のために集団前方に上がったことも影響してタイム差は縮小していく。
タイム差30秒で残り10kmサインを通過した逃げグループは、メイン集団がペースを上げにくい細かいアップダウンとコーナーが続くコースを利用してペースアップした。逃げのスペシャリストとして知られるデマルキが積極的にペースを作り、タイム差25秒で残り5kmを切った。
すでに200km近く逃げ続けた3名の後ろに、ボーラ・ハンスグローエとバーレーン・メリダ、ユンボ・ヴィズマ率いるメイン集団が迫り来る。残り2kmを切るとデマルキがアタックを仕掛けたが、鼻息荒い大集団を振り切ることはできない。逃げ吸収間近のタイミングで、メイン集団からフィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)とエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)がカウンターアタックを仕掛けた。
逃げ続けていたデマルキを追い抜いたボアッソンハーゲンとジルベールが、残り1kmアーチ手前から先行を開始。メイン集団から30mほどのリードを得た2人だったが、ボーラ・ハンスグローエのリードアウトによって引き戻される。ボアッソンハーゲンとジルベールの吸収とともにスプリントが始まった。
最有力候補サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)の後ろから、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)が加速を開始する。最もスプリントが伸びたのはマイヨヴェールを着るファンアールト。徐々に失速したアラフィリップと、後方から追い上げたベネットに付け入る隙を与えなかった。
前日の個人タイムトライアルに続くUCIワールドツアーレース2連勝。ツール・ド・フランス初出場も決まっている元シクロクロス世界チャンピオンの力がドーフィネで炸裂している。「第3ステージのスプリントで2位に入ったことがこの勝利に向けての大きな自信に繋がったよ。フィニッシュ手前にコーナーが連続することを把握していたので、集団前方に位置することがスプリントの必須条件だった。うまくボーラ・ハンスグローエの選手たちの後ろ、ジュリアン・アラフィリップの番手という完璧なポジションにつけて、そこから最終コーナーを曲がったところでスプリントを開始した。ジュリアンを追い抜いた時点で勝利したようなものだった。でも正直言うとサム・ベネットに勝てるとは思っていなかったよ」とファンアールトは語る。
ボーナスタイムによってファンアールトは総合5位に浮上したが、ユンボ・ヴィズマのリーダーは総合6位のステフェン・クライスヴァイク(オランダ)。「調子の良さを成績に結びつけることができた。明日からはステフェン・クライスヴァイクのために走りたい」とファンアールトは語っている。
アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)がマイヨジョーヌを着たままドーフィネはクライマックスに向かう。翌日の第6ステージは残り17km地点の2級山岳を含めてカテゴリー山岳が8つ設定された中級山岳ステージ。第7ステージと第8ステージはさらに厳しい山岳コースが設定されている。
クリテリウム・デュ・ドーフィネはアルプス山脈の入り口ヴォワロンまで201kmの大移動。翌日から3連続山岳ステージが登場するため、4級山岳が3つだけ設定された第5ステージはスプリンターにとってラストチャンスとなる。
晴れ渡るボエン=シュル=リニョンをスタートした141名の集団からステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ)、アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム)、ヨアン・バゴ(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ)の3名がアタック。最大3分30秒のリードを稼ぎ出した逃げトリオが、40km/h前後のペースを刻みながら大都市リヨン近郊に広がる丘陵地帯を駆け抜けた。
リーダージャージ擁するミッチェルトン・スコットに代わって、何としても集団スプリントに持ち込みたいドゥクーニンク・クイックステップとボーラ・ハンスグローエの2チームが長時間にわたってメイン集団をコントロール。残り50kmで2分あったタイム差は残り20kmで1分に。EFエデュケーションファーストやチームイネオス、アスタナといった総合系チームが危険回避のために集団前方に上がったことも影響してタイム差は縮小していく。
タイム差30秒で残り10kmサインを通過した逃げグループは、メイン集団がペースを上げにくい細かいアップダウンとコーナーが続くコースを利用してペースアップした。逃げのスペシャリストとして知られるデマルキが積極的にペースを作り、タイム差25秒で残り5kmを切った。
すでに200km近く逃げ続けた3名の後ろに、ボーラ・ハンスグローエとバーレーン・メリダ、ユンボ・ヴィズマ率いるメイン集団が迫り来る。残り2kmを切るとデマルキがアタックを仕掛けたが、鼻息荒い大集団を振り切ることはできない。逃げ吸収間近のタイミングで、メイン集団からフィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)とエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)がカウンターアタックを仕掛けた。
逃げ続けていたデマルキを追い抜いたボアッソンハーゲンとジルベールが、残り1kmアーチ手前から先行を開始。メイン集団から30mほどのリードを得た2人だったが、ボーラ・ハンスグローエのリードアウトによって引き戻される。ボアッソンハーゲンとジルベールの吸収とともにスプリントが始まった。
最有力候補サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)の後ろから、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)が加速を開始する。最もスプリントが伸びたのはマイヨヴェールを着るファンアールト。徐々に失速したアラフィリップと、後方から追い上げたベネットに付け入る隙を与えなかった。
前日の個人タイムトライアルに続くUCIワールドツアーレース2連勝。ツール・ド・フランス初出場も決まっている元シクロクロス世界チャンピオンの力がドーフィネで炸裂している。「第3ステージのスプリントで2位に入ったことがこの勝利に向けての大きな自信に繋がったよ。フィニッシュ手前にコーナーが連続することを把握していたので、集団前方に位置することがスプリントの必須条件だった。うまくボーラ・ハンスグローエの選手たちの後ろ、ジュリアン・アラフィリップの番手という完璧なポジションにつけて、そこから最終コーナーを曲がったところでスプリントを開始した。ジュリアンを追い抜いた時点で勝利したようなものだった。でも正直言うとサム・ベネットに勝てるとは思っていなかったよ」とファンアールトは語る。
ボーナスタイムによってファンアールトは総合5位に浮上したが、ユンボ・ヴィズマのリーダーは総合6位のステフェン・クライスヴァイク(オランダ)。「調子の良さを成績に結びつけることができた。明日からはステフェン・クライスヴァイクのために走りたい」とファンアールトは語っている。
アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)がマイヨジョーヌを着たままドーフィネはクライマックスに向かう。翌日の第6ステージは残り17km地点の2級山岳を含めてカテゴリー山岳が8つ設定された中級山岳ステージ。第7ステージと第8ステージはさらに厳しい山岳コースが設定されている。
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2019第5ステージ
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 5:00:34 |
2位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
4位 | ロレンゾ・マンザン(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ) | |
5位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール) | |
6位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
7位 | ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
8位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
9位 | フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
10位 | マッズウルス・シュミット(デンマーク、カチューシャ・アルペシン) |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 17:28:00 |
2位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・メリダ) | 0:00:04 |
3位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | 0:00:06 |
4位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | 0:00:07 |
5位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:20 |
6位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:24 |
7位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | 0:00:25 |
8位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:26 |
9位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | 0:00:30 |
10位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:40 |
ポイント賞
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 82pts |
2位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | 53pts |
3位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 47pts |
山岳賞
1位 | カスパー・ピーダスン(デンマーク、サンウェブ) | 18pts |
2位 | マグナス・コルトニールセン(デンマーク、アスタナ) | 13pts |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 12pts |
ヤングライダー賞
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 17:28:20 |
2位 | ニルス・ポリッツ(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | 0:01:24 |
3位 | ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:02:25 |
チーム総合成績
1位 | EFエデュケーションファースト | 52:27:18 |
2位 | アスタナ | 0:00:14 |
3位 | ミッチェルトン・スコット | 0:01:04 |
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