2019/04/13(土) - 07:38
合計7つのカテゴリー山岳が設定されたイツリア・バスクカントリー第5ステージで、アスタナやモビスター勢を振り切ったエマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が独走勝利。前日にステージ3勝目を飾ったチームメイトのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)から総合首位の座を引き継いだ。
標高300〜500mほどのバスクらしい急勾配の登りが断続的に登場したイツリア・バスクカントリー第4ステージ。アリゴリアガからアラーテを結ぶ151kmコースには合計7つのカテゴリー山岳が設定されている。獲得標高差3,100mを締めくくるのはバスク一周名物1級山岳ウサルツァ(全長5km/平均8.8%)の山頂フィニッシュだ(厳密には頂上の2km先がフィニッシュ)。
総合成績変動が必至のこのクイーンステージはアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム)らのアタックが幕開けたが、逃げという逃げが決まらないままレースは進む。前半から積極的に動いたのはドゥクーニンク・クイックステップで、フィニッシュまで距離を残した中盤の3級山岳アリビニエタでエンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)がアタックを仕掛けた。
マスが引き戻されると今度はルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)とグレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が先行を開始。さらにこの2人を追う形でマスやゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)が追走グループを組織したが、リーダージャージのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)擁するボーラ・ハンスグローエはここにもパトリック・コンラッド(オーストリア)を送り込む。結局この追走グループは引き戻され、サンチェスとミュールベルガーが1分のリードで1級山岳イズア(全長3km/平均12.7%)に差し掛かった。
最大20%に達する急勾配の1級山岳イズアで先頭はサンチェスに絞られる。リーガエスパニョーラのSDエイバルに所属するプロサッカー選手で実弟のペドロレオン・サンチェスの声援に笑みを浮かべながら逃げ続けたサンチェスだったが、頂上手前で一旦吸収される。この1級山岳イズアではマスやヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)がアタックを仕掛けたが、総合首位シャフマンは一定ペースを刻む走りで集団内に残った。
続いてサンチェスとブッフマン、セルジオルイス・エナオ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)、ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ)の4名が先頭グループを形成。アスタナは引き続き「前待ち作戦」を実行したものの、タイム差が1分まで広がったところでサンチェスを集団に戻す。すると、フィニッシュまで23kmを残して先頭ではブッフマンが独走に持ち込んだ。
ボーラ・ハンスグローエのエースナンバーをつける総合1分10秒遅れのブッフマンが独走。アスタナやモビスターの追撃を振り切って、ブッフマンが約2分のリードで最後の1級山岳ウサルツァ(全長5km/平均8.8%)の登坂を開始した。
メイン集団の中から先手を打ったのはミケル・ランダ(スペイン、モビスター)。下ハンドルを握るダンシングで加速したランダにヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)やダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト)がすかさず反応した一方で、総合首位シャフマンはついにライバルたちに先行を許してしまう。
ランダが引き戻されると今度はヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)がカウンターアタック。ここに追いついたのはアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)とIイサギレのみ。協力してハイペースで登りを進んだ3名だったが、先頭ブッフマンは1分20秒のリードを保ったまま1級山岳ウサルツァの頂上を通過した。
短い下り区間で少しリードを失いながらも、独走を続けたブッフマンが後続に1分08秒差をつけてフィニッシュ。鮮やかな逃げ切りでステージ優勝を飾るとともに、リーダージャージをシャフマンから引き継ぐことに成功した。
新リーダーのブッフマンは「信じられない。ボーラ・ハンスグローエはこれがステージ4勝目。リーダージャージも守ることができたし、最高の展開になった。明日の最終ステージではライバルたちが総攻撃を仕掛けてくるだろうけど、何が何でもリーダージャージを守りたい。チームは強力なので楽観的に挑みたい」とコメント。総合2位のIイサギレとは54秒差。チームメイトのシャフマンが1分04秒差の総合3位につけている。
標高300〜500mほどのバスクらしい急勾配の登りが断続的に登場したイツリア・バスクカントリー第4ステージ。アリゴリアガからアラーテを結ぶ151kmコースには合計7つのカテゴリー山岳が設定されている。獲得標高差3,100mを締めくくるのはバスク一周名物1級山岳ウサルツァ(全長5km/平均8.8%)の山頂フィニッシュだ(厳密には頂上の2km先がフィニッシュ)。
総合成績変動が必至のこのクイーンステージはアレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム)らのアタックが幕開けたが、逃げという逃げが決まらないままレースは進む。前半から積極的に動いたのはドゥクーニンク・クイックステップで、フィニッシュまで距離を残した中盤の3級山岳アリビニエタでエンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ)がアタックを仕掛けた。
マスが引き戻されると今度はルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)とグレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)が先行を開始。さらにこの2人を追う形でマスやゴルカ・イサギレ(スペイン、アスタナ)が追走グループを組織したが、リーダージャージのマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)擁するボーラ・ハンスグローエはここにもパトリック・コンラッド(オーストリア)を送り込む。結局この追走グループは引き戻され、サンチェスとミュールベルガーが1分のリードで1級山岳イズア(全長3km/平均12.7%)に差し掛かった。
最大20%に達する急勾配の1級山岳イズアで先頭はサンチェスに絞られる。リーガエスパニョーラのSDエイバルに所属するプロサッカー選手で実弟のペドロレオン・サンチェスの声援に笑みを浮かべながら逃げ続けたサンチェスだったが、頂上手前で一旦吸収される。この1級山岳イズアではマスやヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)がアタックを仕掛けたが、総合首位シャフマンは一定ペースを刻む走りで集団内に残った。
続いてサンチェスとブッフマン、セルジオルイス・エナオ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)、ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ)の4名が先頭グループを形成。アスタナは引き続き「前待ち作戦」を実行したものの、タイム差が1分まで広がったところでサンチェスを集団に戻す。すると、フィニッシュまで23kmを残して先頭ではブッフマンが独走に持ち込んだ。
ボーラ・ハンスグローエのエースナンバーをつける総合1分10秒遅れのブッフマンが独走。アスタナやモビスターの追撃を振り切って、ブッフマンが約2分のリードで最後の1級山岳ウサルツァ(全長5km/平均8.8%)の登坂を開始した。
メイン集団の中から先手を打ったのはミケル・ランダ(スペイン、モビスター)。下ハンドルを握るダンシングで加速したランダにヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ)やダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト)がすかさず反応した一方で、総合首位シャフマンはついにライバルたちに先行を許してしまう。
ランダが引き戻されると今度はヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)がカウンターアタック。ここに追いついたのはアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)とIイサギレのみ。協力してハイペースで登りを進んだ3名だったが、先頭ブッフマンは1分20秒のリードを保ったまま1級山岳ウサルツァの頂上を通過した。
短い下り区間で少しリードを失いながらも、独走を続けたブッフマンが後続に1分08秒差をつけてフィニッシュ。鮮やかな逃げ切りでステージ優勝を飾るとともに、リーダージャージをシャフマンから引き継ぐことに成功した。
新リーダーのブッフマンは「信じられない。ボーラ・ハンスグローエはこれがステージ4勝目。リーダージャージも守ることができたし、最高の展開になった。明日の最終ステージではライバルたちが総攻撃を仕掛けてくるだろうけど、何が何でもリーダージャージを守りたい。チームは強力なので楽観的に挑みたい」とコメント。総合2位のIイサギレとは54秒差。チームメイトのシャフマンが1分04秒差の総合3位につけている。
イツリア・バスクカントリー2019第5ステージ結果
1位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 3:44:14 |
2位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 0:01:08 |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | |
4位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | |
5位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:01:24 |
6位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:01:50 |
8位 | ルーカス・ハミルトン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:02:04 |
9位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 16:23:30 |
2位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 0:00:54 |
3位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:04 |
4位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:01:32 |
5位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | |
6位 | パトリック・コンラッド(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:55 |
7位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:01:06 |
8位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:02:11 |
9位 | ミケル・ランダ(スペイン、モビスター) | 0:02:25 |
10位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) |
ポイント賞
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 96pts |
2位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 60pts |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 51pts |
山岳賞
1位 | アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム) | 20pts |
2位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 15pts |
3位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ) | 15pts |
ヤングライダー賞
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 16:24:34 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | 0:01:07 |
3位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:01:21 |
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