2019/03/30(土) - 07:08
スプリンター向けステージが用意されたボルタ・ア・カタルーニャ第5ステージで、序盤の逃げに入ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が逃げ切りに成功。集団を13秒振り切って今季2勝目を飾った。
今年で99回目と長い歴史を誇るボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)も早4ステージを終え、後半戦の5日目に突入。序盤に登坂距離20kmオーバーの1級山岳をクリアした後は、アップダウンを繰り返しつつなだらかに標高を下げるスプリンター向けコースがこの日の舞台だ。
南アフリカで開催されたケープ・エピックでコンビを組んだホアキン・ロドリゲスとホセ・エルミダ(スペイン)が登場したスタートセレモニーを終え、リアルスタート直後の1級山岳(登坂距離21.3km/平均勾配3.2%)で4名が先行した。
逃げメンバーはアンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)、マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、ベルトヤン・リンデマン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)、そしてティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト)。
前日に9分近く遅れ総合争いから脱落したトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)は逃げを宣言したものの不発に終わり、リーダーチームのアスタナ率いるメイン集団は先行4名に3分半のリードを与えた。
またこの日、序盤の山岳で遅れたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)と、中盤に発生した落車でアクセル・ドゥモン(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が途中リタイアに。ホッジは来週のドワーズ・ドール・フラーンデレン(UCIワールドツアー)での復帰を予定しているという。
ステージ後半に入るとマイケル・マシューズ(オーストラリア)擁するサンウェブや、アンドレ・グライペル(ドイツ)での勝負を狙うアルケア・サムシックらがメイン集団を牽引し、逃げる4名との差を詰めていく。しかし下り勾配が影響したことも手伝って、先頭4名はハイスピードを維持し続けた。
残り16.5km地点の中間スプリントポイントでのタイム差はおよそ1分強。先頭ではシャフマンが単独先行となり、50秒の貯金を食いつぶしながら逃げ続ける。追い上げたいメイン集団だったがしかし、深く曲がり込んだコーナーで2番目に付けていたウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)が落車リタイアするなど思うようにリズムが噛み合わない。およそ20秒のリードを守ったシャフマンは、スプリント体制を組み上げる集団を尻目に最終ストレートを駆け抜けた。
"信じられない"という頭を横に振るジャスチャーで、何度も拳を振りかざしながらシャフマンが今大会2度目の逃げ切りを達成。第1ステージでデヘントに次ぐステージ2位に入っていたシャフマンにとってはGPインダストゥリアに続く今季2勝目となった。
「第1ステージからずっと好調で、ほとんど毎日ステージ優勝を狙ってトライを続けてきた。いつもあと少しのところで結果に繋がらなかったけれど、これまでの2日間で全員疲れていたので今日はチャンスがあると感じていたんだ。風が強く逃げに不向きだったものの、残り20km辺りからチャンスが見え隠れするようになった。最後まで逃げられる確証は無かったけれどアップダウンコースや、最終盤の市街地コースが自分に味方した。残り2〜3kmで勝利を実感できたよ」と、長いトライを成功に結びつけたシャフマンは語っている。
2位争いのスプリントはマシューズが制し、総合上位陣も危なげなく集団内でフィニッシュ。総合3位のエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)は最終盤にメカトラに見舞われたものの、ラスト3km以内での救済措置が適用されたため順位変動は無かった。
翌第6ステージも後半の3級山岳を超えてダウンヒルと平坦区間が続く逃げ屋向けステージ。再びリベンジに燃えるスプリンターチームとの駆け引きが展開されそうだ。
今年で99回目と長い歴史を誇るボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)も早4ステージを終え、後半戦の5日目に突入。序盤に登坂距離20kmオーバーの1級山岳をクリアした後は、アップダウンを繰り返しつつなだらかに標高を下げるスプリンター向けコースがこの日の舞台だ。
南アフリカで開催されたケープ・エピックでコンビを組んだホアキン・ロドリゲスとホセ・エルミダ(スペイン)が登場したスタートセレモニーを終え、リアルスタート直後の1級山岳(登坂距離21.3km/平均勾配3.2%)で4名が先行した。
逃げメンバーはアンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスター)、マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、ベルトヤン・リンデマン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)、そしてティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト)。
前日に9分近く遅れ総合争いから脱落したトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)は逃げを宣言したものの不発に終わり、リーダーチームのアスタナ率いるメイン集団は先行4名に3分半のリードを与えた。
またこの日、序盤の山岳で遅れたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)と、中盤に発生した落車でアクセル・ドゥモン(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が途中リタイアに。ホッジは来週のドワーズ・ドール・フラーンデレン(UCIワールドツアー)での復帰を予定しているという。
ステージ後半に入るとマイケル・マシューズ(オーストラリア)擁するサンウェブや、アンドレ・グライペル(ドイツ)での勝負を狙うアルケア・サムシックらがメイン集団を牽引し、逃げる4名との差を詰めていく。しかし下り勾配が影響したことも手伝って、先頭4名はハイスピードを維持し続けた。
残り16.5km地点の中間スプリントポイントでのタイム差はおよそ1分強。先頭ではシャフマンが単独先行となり、50秒の貯金を食いつぶしながら逃げ続ける。追い上げたいメイン集団だったがしかし、深く曲がり込んだコーナーで2番目に付けていたウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ)が落車リタイアするなど思うようにリズムが噛み合わない。およそ20秒のリードを守ったシャフマンは、スプリント体制を組み上げる集団を尻目に最終ストレートを駆け抜けた。
"信じられない"という頭を横に振るジャスチャーで、何度も拳を振りかざしながらシャフマンが今大会2度目の逃げ切りを達成。第1ステージでデヘントに次ぐステージ2位に入っていたシャフマンにとってはGPインダストゥリアに続く今季2勝目となった。
「第1ステージからずっと好調で、ほとんど毎日ステージ優勝を狙ってトライを続けてきた。いつもあと少しのところで結果に繋がらなかったけれど、これまでの2日間で全員疲れていたので今日はチャンスがあると感じていたんだ。風が強く逃げに不向きだったものの、残り20km辺りからチャンスが見え隠れするようになった。最後まで逃げられる確証は無かったけれどアップダウンコースや、最終盤の市街地コースが自分に味方した。残り2〜3kmで勝利を実感できたよ」と、長いトライを成功に結びつけたシャフマンは語っている。
2位争いのスプリントはマシューズが制し、総合上位陣も危なげなく集団内でフィニッシュ。総合3位のエガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)は最終盤にメカトラに見舞われたものの、ラスト3km以内での救済措置が適用されたため順位変動は無かった。
翌第6ステージも後半の3級山岳を超えてダウンヒルと平坦区間が続く逃げ屋向けステージ。再びリベンジに燃えるスプリンターチームとの駆け引きが展開されそうだ。
ボルタ・ア・カタルーニャ2019第5ステージ結果
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 4:25:45 |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア) | 0:00:13 |
3位 | ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) | |
4位 | ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) | |
6位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ) | |
7位 | ジャイ・マッカーシー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:15 |
8位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | |
9位 | ビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) | |
10位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) |
個人総合成績
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 21:57:05 |
2位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:14 |
3位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:17 |
4位 | ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) | 0:00:25 |
5位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:00:46 |
6位 | ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:56 |
7位 | マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト) | 0:01:42 |
8位 | ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) | 0:01:44 |
9位 | ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:02:27 |
10位 | マルク・ソレル(スペイン、モビスター) | 0:02:36 |
ポイント賞
1位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 24pts |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア) | 19pts |
3位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 16pts |
山岳賞
1位 | トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) | 47pts |
2位 | グレゴール・ミュールベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 38pts |
3位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | 35pts |
ヤングライダー賞
1位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 21:57:05 |
2位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:17 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:02:59 |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 65:56:05 |
2位 | アスタナ | 0:06:02 |
3位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:07:34 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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