2010/02/28(日) - 08:31
今大会3回目の集団スプリントが繰り広げられたジロ・ディ・サルデーニャ最終ステージ。ペタッキを打ち破ったアルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)が有終の美を飾った。
最終ステージはサルデーニャ島南部の海岸線を走り、州都カリアリにゴールするフラットな140.6km。今大会3回目のスプリント勝負に注目が集まった。
前日のゴール前で落車したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)も出走。レースはブルーノ・ラドティク(クロアチア、メリディアナ・カメン)が単独逃げを試みたが、アドバンテージは3分50秒で頭打ち。
リクイガスがコントロールするメイン集団からは、総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)がアタックを仕掛け、中間スプリントポイントでボーナスタイム2秒を獲得。しかしクロイツィゲルの総合首位の座を奪うには至らなかった。
やがて、単独で逃げていたラドティクはゴール9km手前で吸収。ランプレが積極的に集団をリードし、大集団でのゴールスプリント勝負に突入した。
しかしゴール前のカーブの影響でランプレトレインは完全に機能せず、ペタッキの後ろからスプリントを仕掛けたロッドが先頭へ。ペタッキやオスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)の追撃は届かず、ロッドが先頭で両手を挙げた。
ランプレ時代の2003年にツアー・オブ・カタールで総合優勝を飾っているロッドは、この日のゴール地点カリアリ出身の31歳。2007年のツール・ド・ランカウイでは、驚きのステージ5勝を飾っている。これがプロ通算25勝目。不思議なことにイタリア国内プロレースでの初白星だ。
ペタッキはスプリント最終戦で敗れはしたものの、上位フィニッシュの甲斐あってポイント賞に輝いている。幸い前日の落車の影響はさほど大きくないようだ。
総合成績は最後まで変動は無く、第2ステージの頂上ゴールを制したクロイツィゲルが総合優勝を飾った。
リクイガスのリーダーの一人としてグランツールを闘うクロイツィゲルは「トレーニングキャンプの結果が出たことに満足している。コンディションは日に日に上がっているんだ。パリ〜ニースに向けて準備は整っている」とコメント。リクイガスは早くも今シーズン9勝目だ。
レース展開はガゼッタ紙、選手コメントはリクイガス公式サイトより。
ジロ・ディ・サルデーニャ2010第5ステージ結果
1位 アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 3h24'51"
2位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)
3位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)
4位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ&ヴィータ)
6位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
7位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ヘニング・ボメル(ドイツ、ドイツチーム)
9位 シモーネ・カンパニャーロ(イタリア、ミケ)
10位 アイトール・ペレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
個人総合成績
1位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) 22h08'06"
2位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック) +02"
3位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム) +06"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +10"
5位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
6位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
8位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +13"
9位 クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック) +17"
10位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ) +23"
ポイント賞
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)
スプリント賞
ジアイロ・エルメティ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
最終ステージはサルデーニャ島南部の海岸線を走り、州都カリアリにゴールするフラットな140.6km。今大会3回目のスプリント勝負に注目が集まった。
前日のゴール前で落車したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)も出走。レースはブルーノ・ラドティク(クロアチア、メリディアナ・カメン)が単独逃げを試みたが、アドバンテージは3分50秒で頭打ち。
リクイガスがコントロールするメイン集団からは、総合2位のクリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック)がアタックを仕掛け、中間スプリントポイントでボーナスタイム2秒を獲得。しかしクロイツィゲルの総合首位の座を奪うには至らなかった。
やがて、単独で逃げていたラドティクはゴール9km手前で吸収。ランプレが積極的に集団をリードし、大集団でのゴールスプリント勝負に突入した。
しかしゴール前のカーブの影響でランプレトレインは完全に機能せず、ペタッキの後ろからスプリントを仕掛けたロッドが先頭へ。ペタッキやオスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)の追撃は届かず、ロッドが先頭で両手を挙げた。
ランプレ時代の2003年にツアー・オブ・カタールで総合優勝を飾っているロッドは、この日のゴール地点カリアリ出身の31歳。2007年のツール・ド・ランカウイでは、驚きのステージ5勝を飾っている。これがプロ通算25勝目。不思議なことにイタリア国内プロレースでの初白星だ。
ペタッキはスプリント最終戦で敗れはしたものの、上位フィニッシュの甲斐あってポイント賞に輝いている。幸い前日の落車の影響はさほど大きくないようだ。
総合成績は最後まで変動は無く、第2ステージの頂上ゴールを制したクロイツィゲルが総合優勝を飾った。
リクイガスのリーダーの一人としてグランツールを闘うクロイツィゲルは「トレーニングキャンプの結果が出たことに満足している。コンディションは日に日に上がっているんだ。パリ〜ニースに向けて準備は整っている」とコメント。リクイガスは早くも今シーズン9勝目だ。
レース展開はガゼッタ紙、選手コメントはリクイガス公式サイトより。
ジロ・ディ・サルデーニャ2010第5ステージ結果
1位 アルベルト・ロッド(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ) 3h24'51"
2位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)
3位 オスカル・ガット(イタリア、ISD・ネーリ)
4位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
5位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ&ヴィータ)
6位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
7位 ダニエーレ・コッリ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
8位 ヘニング・ボメル(ドイツ、ドイツチーム)
9位 シモーネ・カンパニャーロ(イタリア、ミケ)
10位 アイトール・ペレス(スペイン、フットオン・セルヴェット)
個人総合成績
1位 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、リクイガス) 22h08'06"
2位 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レディオシャック) +02"
3位 トマ・ヴォクレール(フランス、Bboxブイグテレコム) +06"
4位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、レディオシャック) +10"
5位 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
6位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
7位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アンドローニ・ジョカトーリ)
8位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス) +13"
9位 クリスティアーノ・サレルノ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック) +17"
10位 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ISD・ネーリ) +23"
ポイント賞
アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ)
スプリント賞
ジアイロ・エルメティ(イタリア、デローザ・スタックプラスチック)
山岳賞
プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ミケ)
チーム総合成績
レディオシャック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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