北欧ノルウェーで開催された5日間ステージレースで、元マトリックスパワータグのエドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス)が総合優勝。ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)がスプリントで3勝を射止めた。
平坦基調のステージが続いたツアー・オブ・ノルウェー (c)www.tourofnorway.com
ジロ・デ・イタリア第2週目にあたる5月16日から20日の5日間にかけて、北欧ノルウェーでは同国最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ノルウェー」(UCI2.HC)が開催された。
数々の変遷を遂げてきた同大会だが、HCカテゴリーに格上げされた2014年以降、8月開催のアークティック・レース・オブ・ノルウェーや、5月末開催のツール・ド・フィヨルド(いずれもUCI2.HC)と共に北欧最大規模のステージレースとして定着しており、その盛り上がりは大きなもの。
今年は3つのワールドチーム(ディメンションデータ、チームスカイ、ロットNLユンボ)が集い、同国のスター選手で昨年覇者のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)らも顔を揃えた。
圧倒的なスプリントでステージ3勝を飾ったディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) (c)www.tourofnorway.com
第2ステージ エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)がフルーネヴェーヘンに一矢を報いる (c)www.tourofnorway.com
平坦ステージが連続し、最終日はアップダウンコースが設定されているため、スプリント力のあるパンチャーや、登れるスプリンターにも総合優勝のチャンスがある。昨年も最終日に総合2位で臨んだボアッソンハーゲンが区間優勝を挙げ、ボーナスタイムでの逆転総合優勝を達成していた。
4つの平坦ステージで圧倒的なスプリントを披露したのは、昨年大会でも2勝しているディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)だった。開幕ステージでホルストエンゲルを下し優勝すると、続く第2ステージと第4ステージでも勝利。第2ステージではボアッソンハーゲンが1勝を挙げたものの、4日目終了時点でフルーネヴェーヘンが11秒リードの総合首位に立った。
第3ステージ 1日だけリーダージャージを着用したソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) (c)www.tourofnorway.com
第5ステージ エドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス)と逃げたアレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥ)が勝利 (c)www.tourofnorway.com
逃げ切りで総合優勝に輝いたエドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス) (c)www.tourofnorway.com
しかし2級山岳2か所、ゴール手前に1級山岳(登坂距離2.5km、平均勾配9.3%)が用意されたリレハンメルのコースで、登坂を苦手にするフルーネヴェーヘンはDNF。絶え間なくアタックが続くサバイバルな展開に持ち込まれ、1級山岳でアレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥ)とエドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス)、そしてフレデリック・ハーゲンカール(ノルウェー、ジョーカー・イコパル)がアタック。追いかける集団を尻目に26秒差で逃げ切り、カンプが先着。同タイムの2位に入ったプラデスが逆転で総合優勝を達成した。
「(最終日は)望んだ通りの厳しい展開となり希望の光が見えた。これまで5日間以上のステージレースで総合を獲ったことがなかったのでキャリアとしても大切な記録になったよ。ステージを走るごとに体調が落ちていた中での勝利だったので驚いてすらいる」と喜びを語るプラデスは、現在チーム右京に所属するベンジャミンの弟。
2014シーズンは兄弟揃ってマトリックスパワータグに所属しており、3年間のカハルーラル在籍を経て今年プロコン昇格を果たしたエウスカディ・ムリアスに加入。ツール・ド・ヨークシャー(UCI2.1)ではグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)に次ぐ総合2位となるなど、今季は調子を上げていた。
本日5月22日(火)からは同じノルウェーでツール・ド・フィヨルドが開幕する。ボアッソンハーゲンは連続出場し、別府史之をメンバーに加えたトレック・セガフレードらUCIワールドチーム勢が9チーム、小林海が参加するNIPPOヴィーニファンティーニらプロコン勢が8チーム参加するためハイレベルの戦いが繰り広げられるはずだ。

ジロ・デ・イタリア第2週目にあたる5月16日から20日の5日間にかけて、北欧ノルウェーでは同国最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ノルウェー」(UCI2.HC)が開催された。
数々の変遷を遂げてきた同大会だが、HCカテゴリーに格上げされた2014年以降、8月開催のアークティック・レース・オブ・ノルウェーや、5月末開催のツール・ド・フィヨルド(いずれもUCI2.HC)と共に北欧最大規模のステージレースとして定着しており、その盛り上がりは大きなもの。
今年は3つのワールドチーム(ディメンションデータ、チームスカイ、ロットNLユンボ)が集い、同国のスター選手で昨年覇者のエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)らも顔を揃えた。


平坦ステージが連続し、最終日はアップダウンコースが設定されているため、スプリント力のあるパンチャーや、登れるスプリンターにも総合優勝のチャンスがある。昨年も最終日に総合2位で臨んだボアッソンハーゲンが区間優勝を挙げ、ボーナスタイムでの逆転総合優勝を達成していた。
4つの平坦ステージで圧倒的なスプリントを披露したのは、昨年大会でも2勝しているディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)だった。開幕ステージでホルストエンゲルを下し優勝すると、続く第2ステージと第4ステージでも勝利。第2ステージではボアッソンハーゲンが1勝を挙げたものの、4日目終了時点でフルーネヴェーヘンが11秒リードの総合首位に立った。



しかし2級山岳2か所、ゴール手前に1級山岳(登坂距離2.5km、平均勾配9.3%)が用意されたリレハンメルのコースで、登坂を苦手にするフルーネヴェーヘンはDNF。絶え間なくアタックが続くサバイバルな展開に持ち込まれ、1級山岳でアレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥ)とエドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス)、そしてフレデリック・ハーゲンカール(ノルウェー、ジョーカー・イコパル)がアタック。追いかける集団を尻目に26秒差で逃げ切り、カンプが先着。同タイムの2位に入ったプラデスが逆転で総合優勝を達成した。
「(最終日は)望んだ通りの厳しい展開となり希望の光が見えた。これまで5日間以上のステージレースで総合を獲ったことがなかったのでキャリアとしても大切な記録になったよ。ステージを走るごとに体調が落ちていた中での勝利だったので驚いてすらいる」と喜びを語るプラデスは、現在チーム右京に所属するベンジャミンの弟。
2014シーズンは兄弟揃ってマトリックスパワータグに所属しており、3年間のカハルーラル在籍を経て今年プロコン昇格を果たしたエウスカディ・ムリアスに加入。ツール・ド・ヨークシャー(UCI2.1)ではグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)に次ぐ総合2位となるなど、今季は調子を上げていた。
本日5月22日(火)からは同じノルウェーでツール・ド・フィヨルドが開幕する。ボアッソンハーゲンは連続出場し、別府史之をメンバーに加えたトレック・セガフレードらUCIワールドチーム勢が9チーム、小林海が参加するNIPPOヴィーニファンティーニらプロコン勢が8チーム参加するためハイレベルの戦いが繰り広げられるはずだ。
第1ステージ(スヴェルヴィク〜ホーテン:186km)結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 4h33’54” |
2位 | ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
3位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、エウスカディ・ムリアス) | |
4位 | ピーター・ヴァンスピィブロック(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) | |
5位 | トロンド・トロンドセン(ノルウェー、チームコープ) |
第2ステージ(ヘーネフォス〜アスケー:146km)結果
1位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | 3h25’32” |
2位 | ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
3位 | アレックス・アランブル(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) | |
4位 | ジャスティン・ジュール(フランス、WBアクアプロテクロ・ヴェランクラシック) | |
5位 | レオナルド・バッソ(イタリア、チームスカイ) |
第3ステージ(モス〜サルプスボルグ:175km)結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 4h09’16” |
2位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
3位 | ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
4位 | トロンド・トロンドセン(ノルウェー、チームコープ) | |
5位 | ピーター・ヴァンスピィブロック(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) |
第4ステージ(コンクスヴィンゲル〜ブルムンダル:218km)結果
1位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | 5h04’22” |
2位 | アラン・バナセク(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | |
3位 | クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ) | |
4位 | シェーン・アーチボールド(ニュージーランド、アクアブルースポート) | |
5位 | ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) |
第5ステージ(モエルヴ〜リレハンメル:154km)結果
1位 | アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥ) | 3h34’55” |
2位 | エドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス) | |
3位 | フレデリック・ハーゲンカール(ノルウェー、ジョーカー・イコパル) | +09” |
4位 | イェローン・マイヤーズ(ルームポット・ネデランセロテリ) | +26” |
5位 | ジャスティン・ジュール(フランス、WBアクアプロテクロ・ヴェランクラシック) |
個人総合成績
1位 | エドゥアルド・プラデス(エウスカディ・ムリアス) | |
2位 | アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴィルトゥ) | |
3位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ) | |
4位 | フレデリック・ハーゲンカール(ノルウェー、ジョーカー・イコパル) | |
5位 | アレックス・アランブル(スペイン、カハルーラル・セグロスRGA) |
text:So.Isobe
photo:www.tourofnorway.com
photo:www.tourofnorway.com
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